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【大分県】明礬温泉 豊前屋旅館

温泉タマネギです。

前回に引き続き、引き続き明礬エリアの温泉をご紹介します。
今回の別府一泊目は、豊前屋旅館さんに宿泊させていただきました。

明礬エリアで一泊したいという思いでいろいろと宿を探していましたが、小学生以下の子供がNGであるところが多く、なかなか旅館を決めることができないでいました。
旅行の当日も、明礬エリアで入りたいと思っていた日帰りの家族風呂の第一候補が奥みょうばん山荘さんだったのですが、「小学生以下の子供が入れないんです。。。」とのことで断念し、湯の里さんを訪れたという裏話があったりもします。

おそらく明礬エリアの湯が体に合わない子供が一定数いるのためではないかと思われます。明礬エリアは赤ちゃんに手厳しいので、小さい子連れで旅行される場合は気を付けてください。

とは言いつつ、うちの娘は酸性硫黄泉に何度か入れた経験があり、特に問題がなかったこともあり、「なんとしても明礬エリアに宿泊したいんだ!」という私の思いがあったので、旅館をくまなく探しました。
その結果、豊前屋旅館さんが快く受け入れてくださったので、今回宿泊させていただいた、という次第です。

結果的に言うと、この選択は最高の選択でした。
詳細は下記にレポートとして記載させていただきます。


【温泉の評価】
総合評価 ★★★★★

(評価詳細)
新鮮度 ★★★★★
加温加水循環ろ過なしの正真正銘の掛け流しです。純温泉協会なるものがあるそうで、その協会からも、A判定をいただいているそうです。男女の内湯があり、それぞれヒノキの浴槽が一つあるのみです。浴槽の大きさは、3人が入ると窮屈かな、という程度の大きさです。そこに熱めの硫黄泉がこんこんと掛け流されています。浴槽に対する湯量は適切で、これ以上湯量を増やすと万人が入れる温度ではなくなってしまうかなという感じで、非常に微妙な調整がなされていると思われます。
(季節によって湯量を変えているのではないかと思います。)
ちなみにですが、熱いなと感じた場合は加水することも可能です。

男湯です。Simple is best.
純温泉協会の認定書

泉質 ★★★★★
泉質は弱酸性の単純硫黄泉になります。pHは5.3で湯の里よりもだいぶ中性に近い形です。陽イオンや陰イオンについても湯の里のほうが多いです。ただ、遊離硫化水素の量が45.7mgとかなり多いです。ここまで卵臭を感じたのは万座温泉以来です。ヒノキの表面に硫酸カルシウムが析出しているため、湯の色は青白く見えます。ここまで遊離硫化水素が多いと、卵臭を超えて、食堂でご飯を食べているような感覚に陥るのは私だけでしょうか。素晴らしい泉質です。文句のつけようがありません。


ロケーション ★★★★★
この源泉掛け流しのヒノキの内湯がただ一つだけ、という無骨なスタイルです。その姿から「これ以上に何が必要ですか?」という無言の圧力を感じるようないでたちです。確かに、これ以上何も必要はないのです。大自然に囲まれた露天風呂のようなロケーションも好みですが、私はこの手の無骨な温泉に非常に弱いのです。

独泉度 ★★★★☆
内湯のみなので、他の宿泊客と被る可能性はあります。ただ、豊前屋旅館さんは1日3組限定なので、独泉できるタイミングは多いです。また、基本的に宿泊しているのは常連さんが多い印象で、マナーもしっかりしているため、心を乱されることもありません。チェックアウト後からチェックインの時間の間は日帰り入浴を受け付けているそうですが、日帰りの入浴については不明です。


【その他コメント】
豊前屋旅館さんは2018年に建て替えをされたようで、施設はとてもきれいです。部屋については、シンプルなスタイルですが各部屋にウォシュレット付きトイレと洗面台が完備されています。(この手の旅館ではトイレ洗面付きは珍しい。)
お料理については、夕食と朝食をいただきましたが、どちらも魚料理メインで非常に素朴な味わいで美味しかったです。妻も大変気に入っておりました。
ホスピタリティについては、娘のために茶碗蒸しをサービスいただくなど、様々なお気遣いをしていただきました。感謝いたします。
これで、一泊二食付きで一人12900円と圧倒的なコスパです。次回別府温泉に訪れた際は、豊前屋旅館さんを拠点に温泉行脚をしたいなと考えています。素晴らしい旅館でした。

(訪問履歴)
2023.10.12 宿泊


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