選挙

 選挙が終わりました。若い頃はあまり興味なかったけど大人になってくると「なんかおかしくない?」と思うことが次第に多くなり、その原因を辿ると「社会のしくみ」に気付くことがある。例えばチケット代に税金10%ってかなりのもの。「次の世代に負債残らぬよう、国の借金返す為には消費税もしょうがないか〜」と納得していながら会社やってると法人税がどんどん下がって経営者としては助かる、しかし消費者側にまわると「果たしてこれで良いのか?」と考えさせられたり。うちみたいな小さい会社も有難いけど、莫大な利益上げてる会社はこんだけ税金安いと笑いが止まらないのではないか?だったら税率変えて消費税下げた方が良くない?なんて素人ながら考える訳です。

「少子化対策」と言いながら未だ子供育てるお金がかかり過ぎて「こんなんじゃお金持ち以外、誰も産んで育てる気になんないよなぁ」と当たり前のこと感じるし、奨学金に利子がついて社会に出た瞬間借金抱えてるってそんなの可哀相過ぎる。

最近の自分的リアルは「年金返ってこない」なんて以前から分かっていたであろう事実を今更聞かされても完全にあと出しジャンケンだし、「老後は個人でも2000万必要」なんてのも今になって知らされるし。多くの人がそんな貯金無いやろ〜し、そんなこと30年前に教えて欲しかったし!(だったらこんな仕事やってないし!!)


 先だって「入場券不正転売禁止法」が施工された。アーティスト、プロダクション、そして自分達が長年頭を悩ませていたことが法律で規制されるという、夢みたいな話だ。チケット代がニーズによって変動するのは見方を変えると自然。実際海外ではそれなりにシステムが整っていて当たり前の節もある。しかし、日本ではそのシステムが無かったり、素人や裏社会の資金源になり、本来の供給者とユーザーが思う適正価格とは全く意図しない方向に流通、販売がなされていた。15年ほど前か、自分もあまりに憤りを感じ弁護士さんに相談に行ったものの、とどのつまりジャニーズのように厳重なチケット販売方法を行うか法律が出来ないと解決しないことを知らされる。疲れて半ば諦め、いや殆ど諦めていたが、東京の諸先輩方が長きに渡る努力と交渉で今回の法規制に結びつけられたのは頭が下がる思いでしかなかった。諦めて本当にごめんなさい。やり方を工夫さえすれば世の中変えられることもある。勉強&猛省。


 投票日前に、候補者を調べてると数年前話題になった梅田CLUB NOONの「ダンス規制法」弁護団だった方がいらっしゃった。「クラブにて夜中音楽で身体を揺らしたら捕まる」というあまりに旧態依然の法律を相手にした裁判で、その方は大したお金にも名声にもならないのに弁護団の先頭に立ってくださっていたそうだ。その件は自分達にとっても隣人の火事、人ごとでは無かったから今になって感謝の気持ちを持って見たその方の演説は「私利私欲」が全く感じられない、本気で何かを変えたい思いと「弱者目線」のみが感じられて見入ってしまった。そしてその言葉にはとても「力」があった。

そんな人に託して投票する感覚と、しんどい時に背中押してくれるアーティストのチケットを買う感覚って自分の中では似てると思った。何かを「託す」感覚。、、、、ん?変なことゆーてるかな(汗)


 日頃自分が心動かされる音楽は「私利私欲」が無く「弱者目線」があるものが多い。歴史を紐解くとロックはもともと黒人音楽を基盤にした、そんな音楽なのだからそりゃそーか。そこから出てくる言葉と音にはとても力が兼ね備わっている。何人か立候補者の演説を見ていて共通点を探した。心に響くもの、響かないもの。その差は表裏の見え隠れ、本気か否か、「リアリティ」があるかないか。

福島のことを訴えるが心に何も響かない政治家よりも、サンボマスター山口君らが歌うこの曲は今でもグッとくる。

「I love you & I need you ふくしま」


因みに47都道府県繋ぐ中「大阪と福島の箇所で」涙腺結界します。確か以前にも紹介したなコレ、、、しかし何度でもします。選挙で福島のこと語られると自然と思い出す曲。1月震災の時期「満月の夕」が必ず頭を流れるのと同じ。全く嘘がない、音楽の力が漲(みなぎ)っている。


選挙はこの曲くらいグッとくる人がいて、投票しました。自分も人生残り少なくなったせいか、次の世代には今より良い世の中になって欲しいなと思う気持ちが次第に大きくなるし、若い頃「選挙なんて行かなくてもどうせ変わらない」と思った時期もありましたが「行かないと変わらない」こと大人になって気付きました。気付くの遅くてホントごめんなさい。

最後にこれはかなり有名で今更ですが、選挙に行きたくなる動画。これも本気しか感じられないし、選挙に行きたくなる。このとても心動かされる感覚は「四星球」だった笑 次回衆院選前にはこれを見るのだ〜♪


イベントと関係ない本文ですみません。まぁ、たまにはこんなのも。