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今更ながら振り返る令和元年5月1日のクロアチア→セルビア移動の旅

来月から某ビジネススクールの授業を受講するのだが、自己紹介で直近の一人旅について書いていてふと思い出した。ちょっぴりハラハラした令和元年元旦の5月1日の出来事について。

ゴールデンウィーク中はフルでクロアチアとセルビアを旅しており、ちょうど1日の夜はクロアチアの首都ザグレブからセルビアの首都ベオグラードに向かって移動中だった。大学の後輩で現地に留学していた子に会いに行くためだ。本当は朝早くの飛行機で向かう予定だったが、なんと出発が夜11時ぐらいの便に振り替えさせられたため、滞在日程が1泊だけなのにすぐとんぼ返りする間抜けな結果になる。鉄道でのんびり行きたかったがよく遅れる、とも「地球の歩き方」にも書いてあるし、高速バスで4月30日22時15分発のチケットを予約することにした。

到着は順調にいけば午前4時。問題は「無事に」ホテルまでたどり着けるか。タクシーとか走ってるのか。走ってたとしても大丈夫なのか。諸々頭の中が一杯になりながら前の席に陣取ってパスポートが入ったリュックを常に前に抱え、スマホを片手に後輩にこれから出発する旨メッセージを送った。すぐ返事がきて、朝早くでもタクシーは走っているとのことでフリーSIM圏内のクロアチアにいる間に諸々相談。懸念はタクシーで安全に目的地まで送り届けてくれるか、ぼられないかの2点だった。

後輩からは、ターミナル降りた途端に運転手が寄ってくるため、ぼられ防止で5ユーロ札と共に以下の文章(セルビア語)を見せるようにとアドバイスをもらった。

Hoću da idem na trg Terazije.
Adresa mog hotela je Terazije 13.
Zove se "Luxury Rooms Luca and Deluca"
Imam samo 5 evra.

「テラジエ通り13番地のLuxury Rooms Luca and Deluca(滞在先のホテル)に5ユーロで連れてってほしい」という意味だ。あわせて「ヤーサムヤパンカ」(日本人です)と言ったらやや好感度が上がり、セルビア語分かる感が出ててぼられにくくなるらしい。夜中近かったため、朝ごはん食べる約束をしてやり取りを終え、上記の文章をメモ帳に保存した。ただ、一抹の不安があってセルビアに入るまでいろいろ教えてもらったがタクシー会社を調べたり、ツイッターで天皇陛下御即位の記事を読んだり、「令和元旦に私はクロアチアーセルビア国境を超える」旨のツイートをしたり時間をやり過ごした(不安なのか余裕なのか、、)

夜中の1時、少しうとうとしていた頃にバスが停車。何事かと思ったら、パスポートコントロールだった。車内に管理官が乗ってきて、EU加盟国出身者はIDカード、それ以外の外国人はパスポートを提示した。クロアチア出国時とセルビア入国時で2回されたが、問題なく国境を超えた。約25年前は紛争があって超えられなかったんだよなあと、ザグレブの戦争博物館での写真を思い出した。

定刻通りにバスはターミナルに到着。彼に言われた通り、予め5ユーロ札をジャケットの内ポケットにしまい、スマホのメモ帳をすぐ見せれるようにスタンバって降りたらこんな時間なのに運転手が何人も寄ってきた。5ユーロとメモ帳を見せたら、オーケーと60歳ぐらいの感じのいいおじさん運転手のタクシーに乗った。電光石火とはこのことか。ふーとりあえず一安心。首都なので英語は通じたよ。ブロークンだったけど。道中、日本人だよと言ったら「おー俺ホンダの車大好き」と好反応。セルビアは親日的ということがわかった。(カバーの写真は紛争からの復興の時に日本から多大なODA援助を受けた感謝としてドナウ川を見下ろせる公園にある鹿威し)

印刷したホテルの住所が書かれた予約確認書を見せて、念のためガイドブックで横で道順を確認していたら「もう着いたよ」とのこと。確かにこの目抜き通りの13番地に相違ないが、ホテルの看板が全然見つからない。うーん困った。ガイドブックと通りの名前を確認しても確かにここ。騙されてはいない。おじさんも「どこにあるんだろうねー」と言って、ここが〇番地、ここが△番地、、と午前5時の車が全く走っていない道路をゆっくり(時にはすばやくバック・Uターン)何度も往復してくれた。でも照明が暗いのと看板がないのとで、「もう終わりね」と言われ結局+10ユーロ払うことになってしまった。まごまごしてなかったら5ユーロで済んだんだけど、そこは私の落ち度でしたね、てオチ。

そのあとは通りすがりの人に何度も聞いたりしたけどやはり首をひねって分からない様子。うーん困った。そりゃそうだ、だって車道も歩道も広くて建物が引っ込んでいる中で看板が申し訳程度にあったから誰も分からないよ。もっと突き出してほしいわ。香港みたいに。ていろいろあったけど、無事に到着し、チェックインまでまた何時間か待ちぼうけをし(ホストが所有するアパートのため事前連絡が必要だったのを忘れていた)、入り口に座り込んでいたら無事に後輩に会えて貴重な時間を過ごせましたとさ。

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