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伝説のバンド"愛奴"

僕がまだ幼い頃、父親の車のカーステレオでかかっていた音楽といえば浜田省吾だった。
それを毎週出かける度に英才教育の様に繰り返し繰り返し聴いていたおかげで
今ではほとんどの曲を知っているだけではなく、どのアルバムが何年に出て同じアルバムでも新旧ミックスが違うものがあるところまでわかるほどのファンになった。
1976年のソロデビューから40年以上経った現在でも立ち止まらず作曲活動とコンサートを続ける浜田省吾。
今回はそんな浜田省吾がソロデビュー前にドラム&ヴォーカルとして在籍していたバンド"愛奴"のレコードを紹介する。

吉田拓郎のバックバンドを担当していたことでも知られるバンド。
その"はいから"なバンド名の由来は"メンバーが惚れた芸者の名前の愛奴(あいやっこ)から"説と
当時劇場で放映されていた栗田武原作の官能的作品"愛奴"からの説がある。

メンバー全員が大学を中退して故郷の広島に戻って半年間練習した後、度重なる偶然によって
あれよあれよと数千人を前に吉田拓郎のバックバンドをやるまでに上り詰めた。
とんでもない快挙。

そんな愛奴の曲で僕が1番初めに知ったのがこちら

この"二人の夏"は浜田省吾のベストアルバムの1曲目に入っていたことで知った。1975年にファーストアルバムと同時発売されたこのドーナツ盤を
僕は都内のレコード屋さんを色々まわってずっと探していたが見つからず仕方なくヤフオクで落札して手に入れた。

が、、、

数日後、仕事帰りにふらっと寄った幡ヶ谷のレコード屋さんでヤフオクで落札した価格よりも少し安い価格で売っていた。
なんだかなぁ…

初期のビーチボーイズからの影響を強く感じられる様なウエストコースト・ロックな仕上がりのこの曲は暑い季節には最適。
何年か前にレンタカーで熱海に行った際、国道135号を走ってる最中にこれをかけたらホテルが建ち並ぶ熱海のロケーションとバッチリ合ってより一層リゾート感を味わうことができたので海辺のドライブにはぜひおすすめ。

そしてもう1枚

最近やっと手に入れたのがこちら

"恋の西武新宿線"
愛奴の2nd EPである。これも1975年発売のもので、あまり刷られていなかったのか全然見つけることができなかった。
どうやって入手したかと言うと、
やはりヤフオクでお財布に全然優しくないお値段で入手した。
なんだかなぁ…

西武新宿線を舞台とした純文学的な歌詞がなんとなくだが、バブル前夜のギラギラし過ぎないモダンな街並みや人の流れを想像できてオシャレに感じる。
もっぱら京王線ユーザーの僕は西武新宿線にはそこまで思い入れはないのだが
この曲を聴くと友人が高田馬場にある専門学校へ通っていた頃に井荻に住んでいたので、そこへ西武新宿線に乗って遊びに行った時の事を思い出す。

昨今の世界的な和モノライトメロウ、シティポップブームに乗ってこの愛奴というグループが再注目される日も近いと僕は思う。
今回紹介した"二人の夏"と"恋の西武新宿線"の2曲が収録されている愛奴のデビューアルバム
こちらを皆様も聴いてみてはいかがだろうか?


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