【短期集中連載】『満塁デストロイ』ができるまで【Part4】

全国_クレジット付き-06

おはようございます。

ゆとりユーティリティのギターボーカル作演出のおおいけです。

え~、毎日投稿すると言ってましたが、気付いたら大人になっていた。ナイフのような思考回路持ち合わせる訳もなく。

すいませんでした。

三日坊主とはよく言ったもので、三日目には毎日投稿を諦めてましたね。

締切を守らないひとは爆発しろ。


ぼかーーーん!!




というわけでね。

新しいギターボーカル作演出による

「『満塁デストロイ』ができるまで」 

全国学生演劇祭編

開幕です。

ぼかーーん。


さて、前回までは京都学生演劇祭2020までの創作について書いていました。

詳しくはPart1から御覧ください。https://note.com/ooikeee_yutori/n/n07e35c2f1137

ありがたいことに観客賞を頂き、晴れて第6回全国学生演劇祭に出場が決まったゆとりユーティリティ。

その後、最初に行ったことは・・・


何もしませんでした。

多分2~3ヶ月くらい何もしてなかったように思います。

理由はいくつかあります。僕も役者のきたにしくんも学校がそれなりに忙しかったこととかがありますが、

一番の理由は、脚本を書けなかったことです。


ていうか、一度完成している脚本を書き直す必要などはまったくないのですが、再演までの時間が空くと、悪いところばっかり目が行ってしまうものだと、今回の学生演劇祭で学びました。

京都学生演劇祭の審査員の皆様の講評で、序盤の鮫島が乗り移るという飛躍から後半に行くにつれて落ち着いていくという意見を頂きました。

確かにそうだ。というか、稽古時から薄々自分も思っていたので、そればっかり気にするようになりました。

という感じで、自分の中で今の脚本で納得がいかないようになってしまい、多少書き直すことに決めました。


ただ、何故か筆が進まず、重い腰を上げたのは11月くらいでしたね。

最初は後半の展開を少しだけ飛躍したものに変更する予定でした。

しかし、書いてるうちに、ここももっと飛躍させよう。こっちの展開が弱いかな。と芋づる式に変更したくなってしまって。セリフをどんどんと変えていきました。

最終的には、登場人物とあらすじ以外が全て違う新たな『満塁デストロイ』が生まれたのです。


登場人物がポップで、うざくて、わけのわからない行動をする感じで、ネタもたくさん入れて、コメディに寄っていて、展開も飛躍してて・・・。京都の時より面白い!


12月中旬くらいに書き終わったので、2020年末から稽古を初めて、年明けには通しをして、それでも面白いなぁと思っていました。

ただ、1月中旬ぐらいから、こんなに滑稽で笑えて面白いのに、心に響かないというか、作品の強度が無いような感じがしてきました。

包み隠さずにいうと、

物語自体が面白くない

という疑念が生まれはじめました。

京都の時の方が良かったのかもしれないと思うようになってしまいました。


しかし、これが面白いと思って書いた自分の小さなプライドを捨てることができず。

本番間近、1ヶ月前に、9割はセリフを変えた脚本をもとに戻して、覚え直してと役者にいうことは出来ないと理由づけて、後半のシーンを少しセリフ変えて調整してみたりしていました。

しかし、どうしても上手くいかず。どうしたらいいか困り果ててました。


転機となったのは、今回、『満塁デストロイ』の座組で舞台監督と照明を担当していただいたスピカの脇田さんが稽古場にいらしたことです。

脇田さんは京都の時に観ていただいて、めちゃくちゃ面白いと言っていただいたのがきっかけで座組に入っていただきました。

僕は、そんな脇田さんに通しを見てもらって、今の台本で京都の時を超えられないのなら、京都の時の台本に戻そうと考えていました。


そして通しを見終わったあと、恐る恐るどうだったかお聞きしたところ、京都の時のほうが面白い、という意見を頂きました。

そう言われたら戻そうと考えていたにも関わらず、その場ではプライドが捨てきれず、惨めに食い下がったのを覚えています。

しかし、帰り道、マクドナルドを買い食いしながら、プライドなんか捨てて、京都の頃のに戻すのが、ゆとりユーティリティのギターボーカル作演出としての仕事なのでは無いかと強く思いました。

脇田さん、僕を冷静にしてくださってありがとうございます。

ちなみに、その日の鴨川は馬鹿寒くてすぐ帰りました。


それで、台本をもとに戻すことが決定したのですが、それが1月末。本番まではあと少しです。セリフを一から覚え直さなければなりません。

それでも、京都学生演劇祭の審査員の皆様が仰ってたことも正しいので、必要最低限を意識して最速で脚本を直す作業に入りました。

稽古のときに、皆で『満塁デストロイ』に於いて大切なことはなにか?を話し合い、その夜にめちゃくちゃ考えましたね~。

最初から、欲を出さずに必要なところだけ変更することを心に刻んどけば良かったな~。これは次回に活かしていきたいです。


そうして出来上がったのが、全国学生演劇祭版の『満塁デストロイ』です。

今思えば、後半のシーンはとても厚く、熱くなっているし、いい作品だなと自分で思います。

あと、途中で消えた幻の『満塁デストロイ』からも面白かったシーンを少しだけ入れたりしました。

紆余曲折ありましたが、無駄ではなかったのかなぁと思いたい所存です。

いつか、『贋作満塁デストロイ』投稿します。


・・・なんか真面目な文章になってしまいましたね。

今回は脚本の話に重点を置きました。

次回は、演出や照明、音響の話をしようかなと思います。

Part6まで行く予定でしたが、次回で終わりそうです。

短期集中連載なのに、全然短期ではないような更新頻度でしたが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

第6回全国学生演劇祭もそろそろ終わってしまいます。

長かったようで、短かったような不思議な一ヶ月でしたが、こちらも最後までお付き合いいただけると幸いです。

まだ見てないよ~って方は、3/26までですので是非御覧ください!!
正直、『満塁デストロイ』めちゃくちゃ面白いので!

満塁デストロイ_フライヤー_完成_2_画像_アートボード 1

月末劇場での公演もまだまだご予約お待ちしております!!

いろんな方に生で見たかったと噂されてる本作を生で見るチャンスです!

現在、フルバージョンの『満塁デストロイ』をお見せするのは、この公演だけです!
お願いします!!
https://www.one-darer.com/emt/202103/c


全部盛り上がってくれ~~

そんな感じです。


おおいけ

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