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【雨奇晴好_vol.7】小中学校内の草刈り大作戦

やってきた草刈りの季節

私達一家が2年半前に移住した大岡は、山間にある集落です。
農業をしたいと漠然と思い描き、何の下調べもなく移住した私達を迎えた初めての夏、待ち受けていたのは、山間ならではの急斜面に待ったを知らない青々と茂った草花達でした。
まだ雪を残したアルプス山脈を遠目に、青々と繁った大岡の山。

まだ日が昇りきらないうちから草刈機の音がそこかしこから聴こえてくると、今年もこの季節がやってきたなと思います。

学校でも草刈り!みんな総出で草刈り隊。子ども達の安全のために、思いやりの草刈りイベント。

それは、山の中にたった1つある大岡小中学校も例外ではありません。
6月に行われる運動会、これから始まるプール活動に向けて、サポーターズの保護者や教職員、そこに地域の方々も加わり草刈りを行いました。

大岡小中学校は、校舎を登った先にグラウンドがあります。
そして、そのグランドを山の傾斜が囲んでいます。
プールは逆に、校舎を下ります。
グラウンド同様木々に覆われた中にあります。
どちらも、子供達の生活スペースで、茂みに隠れる獣やヘビや虫達から、子供達の安全を守るために定期的な草刈りは必須です。
常日頃から、学校の管理をしてくださっている用務員の方達には感謝しかありません。

草刈り当日はギリギリまで雨が降っていてどうなるか分かりませんでしたが、なんとか雨も止み、心地良い天気の中で作業が行われました。
久しぶりに顔を合わせた保護者、初めて顔を合わせる保護者、先生や子供達との会話も弾みながら、子供達が駆け抜けるグラウンドの草取りも順調に終わりました。
男手の保護者や、中には女性の方、地域の方達は、重いビーバーを背負って、学校周辺の斜面を刈っていただきました。

どのイベントでもそうですが、大岡では子供の倍以上大人が集まります。今回も例にもれず、その中でも、半分は学校関係者ではなく、地域の方達と言っても過言ではありません。
地域の方は、お仕事や時期的にも田植えの予定がある中、時間を割いて来てくださっています。こんな姿は、他の学校ではなかなか見られない光景かと思います。
今回改めて地域の方達に支えられ、見守られて子供達は学校生活を送れているなと最確認しました。
地域の方達、学校、保護者、皆で協力しあい子供達を育てていけるこの環境は、草刈りという山間地ならではのデメリットを上回るメリットだと感じています。

高齢化、、これからの草刈りについて思いを馳せる

ただ勿論、課題も残ります。
高齢化による、草刈り等の作業の担い手や、仕方のないことにしろ、やはり急な斜面を何度も草刈りを行うのはもの凄い労力です。
ヤギを学校で子供達と育て、たまに地域の方達に貸し出したりとか出来たらいいかもな〜なんて‥来年の目標にしたいですね。

広範囲、どこかしこも急斜面の草刈り作業、ありがとうございました。


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