創作童話『カエルになった少年』
割引あり
はじまり
かやぶき小屋の水車のあるお家に、
両親と仲の良い双子の兄妹が住んでいました
兄のフラテは、なにかと親のいいつけをサボっては、水車の動きを眺めたり、川に泳ぐ生き物たちを観察しては日がな一日過ごしていました
いまは麦の収穫のときでしたので、少しでも働き手が欲しい父親はフラテに怒ってばかりおりました
そんなときはきまって
「お前はカエルみたいに役立たずな奴だな」
っとフラテをしかるのでした
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12,540字
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