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エロが我らを支配する

刑務所の中で知った人に三上悠亜というセクシー女優さんがいる。

若い半グレくんが写真集を持っていて、今時のギャルらしいルックスの女優さんの中では飛び抜けてレベルが高いと感じた。

元SKEに所属していたアイドルだった方だから、それも当然なのだろうが、元アイドルが沢山いたあの世界でずっとトップを張り続けていたと知り興味を持った。

昔を知る人ならば、飯島愛さんと同程度の高い認知度と男女を問わない好感度のある人であると説明したいところだが、今は明瞭な「ゾーニング」が引かれているため多くの人々が知ることはない。
僕もずっと知らないままでしたしね。

アイドルについてアカデミックに考察したムックをパラパラと読んでみたのは、グラビアにハマって気づいた「エロ」を主軸にまわっている影響力や経済圏の大きさに驚いたからだが、残念ながら彼らはセックスの問題を遠回しにしか扱わない。

セクシャルな興味は個人的なものとして誰もが持つのだから、自分を曝け出すことなしには、「何故アイドルを研究対象にした?」という動機が曖昧になってしまうように感じた。

三上悠亜さんが女性からも支持されているのは、スタイルブックを出していることからも理解できる。
この形態のフォトブックは、セクシャルな欲望を煽るよりもその人のパーソナリティを知るためのもので、人気のあるグラビアアイドルや女優さんもやっている。

それをセクシー女優がやっているのだから、しかもスタイルブックであるが故に一般書店でも平置きされているのだから、その人気がわかろうというものだ。

エロの世界に踏み込んでいくと、Wi-Fiでスマホを使う時代の今は、何もかもが溢れかえっていることを知ることになる。
そこには一生かけても追いきれない程の画像や映像や音声がまさに泥沼のようにある。

素人さんの自撮りが圧倒的に増えた。

インターネットが便利に使える普通のものとなって招来したのはこんな世界だったのだと、人間として果たしてどうなのかと思うが、人類は子を産むことをずっと寿んできた。

今よりもやることが少なかったのだから、セックスは楽しく深い満足をもたらす時間を提供していたことだろう。

先に書いたように泥沼というのは、下手を打つとスマホを見ているだけでポルノ依存に陥りかねない危険が生じるからで、試しに丸一日それに費やしたならば、もうコレで人生が終わってもいいかとすら感じさせる程の依存性がある。

僕はドラッグ方面の経験は一切ないが、スマホから止めどなく表示される画像や動画にハマってみると、清朝末期の阿片窟で朽ち果てていった人たちはこんな感じだったのかもしれないと感じた。

違法ドラッグはセックスのために使われる。
故に一般層にまで使用者が及ぶようになってしまった。

僕の体調が死ぬかもしれない程悪かった時、心臓筋はドクドクと煽り、肺は口呼吸を求め、腎臓は摂取した分をはるかに超える水分を体内から出せと聞かないという一晩を過ごした時のこと。

脳の深いところから会陰部の付け根に向けてズドーンとした命令が来た。
たちまち陰茎が大きくなってくる。

身体は死にかけていても尚、セクシャルな欲望は我とは別の何者かであるかのように、いやはっきりと我という自我とは別の何かなのだと気づかされた。

コレは恐るべき依存を呼び寄せるとつくづく感じさせた夜だった。

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