2つの事柄から未来を予測する方法

こんにちは、大成信一朗です。

あなたは未来を知りたくはないだろうか?

もし未来がわかれば、次に流行るビジネスに先回りして準備して、成功を掴むことができる。
逆に、未来がわからなければ、乗り遅れてチャンスを逃したり、時代の流れが変わったのに気づかずに取り残されてしまう。

未来を知ることは、とても重要なのである。

しかし、普通の人には未来なんてわからない。
また、「私は未来を知っている」なんて聞くと、「予知能力?」とか「占い?」などスピリチュアルやオカルトなんて思われ、信用できない。

未来を知ることは大切であるが、未来を知る方法は予知能力や占いなどの怪しいものなので、結局私たちは未来を知ることができない…。

しかし、超能力や占いなどのスピリチュアルやオカルトではなく、論理的に未来を予測する方法もある。
ビッグデータで予測するとか専門的なものではなく、私たち素人でも予測できる方法だ。
今回はその方法について話す。

歴史は繰り返す

あなたは「歴史は繰り返す」という言葉を聞いたことはないだろうか?
実を言うと、今回話す未来予測の方法は、これに少し関係している。

歴史はある程度長いスパンで見ると、似たような出来事が繰り返されている。
だから、「歴史は繰り返す」と言われている。

しかし、いくら歴史は繰り返すと言われていても、全く同じことが繰り返されているわけではない。
だから、過去の歴史を学んでも、未来を予測することはできない。

なので、未来を予測するには、「歴史は繰り返す」を他に、もう一つの考えが必要なのである。

対立する2つが合わさると進化して新しい物が生まれる

あなたは弁証法という言葉を知っているだろうか?
弁証法とは「対立する2つの物は合わさって、1つの物に進化する」という哲学の考え方である。
ヘーゲルやマルクスが使っていた考え方だ。
哲学やヘーゲルやマルクスという言葉が出てくると、高尚で普通の人には使えないと思うかもしれない。

そこで、日常の例でわかりやすく説明しようと思う。
主食というと、ご飯と麺という二大主食がある。
みんなご飯か麺かどちらか一つを選んで食べるので、この2つは対立していると考えることができる(中にはラーメンとチャーハンというように2つ食べる人もいるが、ここではそれは考えない)。
そして、ご飯と麺が合体して、そばめしが誕生したという感じだ。

弁証法の考え方が、理解できただろうか?

歴史は対立する2つの出来事の間を行ったり来たりしながら進化していく

歴史は繰り返される。
対立する2つの物が合わさると進化する。

この2つの考え方を合わせるとこうなる。
「歴史は対立する2つの出来事の間を交互に行ったり来たりしながら双方が少しずつ進化していく」

上から見ると2つの間を行ったり来たりしているように見えるが、横から見ると一段上に上っている。
なので、2点を行き来しているというより、らせん状に動いていると言える。

実際に、どういう風に未来を予測するか具体的を出そう。
例えば、グローバリズムとナショナリズム。

少し前まではグローバリズムで、多くの企業が国際的に展開し、また日本にもたくさんの外資企業が入ってきた。
その結果、格差が広がり始め、世界中でグローバリズムを疑問視する人が少しずつ現れた。
ちょうどそのタイミングでコロナ禍になり、物理的に行き来するのが難しくなり、ナショナリズムになってきている。
しかし、私たちは今までグローバリズムの恩恵を受けていたので、江戸時代のように完全に鎖国して海外の物が入って来ないなんて生活には戻れない。
そこで、これまでのグローバリズム時代に築いてきたインターネットなどの価値あるものを引き継いだ新しいナショナリズムになる。

この弁証法的な未来予測から考えると、世界が新しいナショナリズムになると、今度は窮屈感や閉塞感じたり、国家間での格差が広がったりして、その反動でまたグローバリズムに動くが、今度は新しいナショナリズムに生まれた価値を引き継いだ新しいグローバリズムになると予測ができる。

弁証法的な未来予測は世界の流れだけではなく、ビジネスの流れも予測できる。
未来を的確に予測できる技術者・経営者として有名な田坂広志氏は、弁証法でビジネス界の未来を予測している。

未来を予測するために、今の状況と対立する過去の状況を考えよう。
そして、未来がいつ対立する方に動いてもいいように、前もって準備しよう。

大成信一朗

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