シシドくん_扉絵

特別公開♡ がんばれシシドくん!(仮) クロフク・スピンオフ♪

 ※クロフクのスピンオフシリーズ、がんばれシシドくん!(仮)を実験的に某創作投稿サイトで公開することになりましたので、今回は特別にこの冒頭をこちらでも公開しちゃいます♡ 先のnoteが意図せぬままに有料noteに封印されてしまったので、その代わりにですね♪ ちなみにまだ編集途上です!


 夕焼けの空、見渡す限りの緑の海に、遠くでカラスの鳴き声が響いた…。


 少し冷たく、乾いた空気が季節が秋に移り変わりつつあることを教えてくれるが、いかんせんここは周囲をぐるりと山野に囲まれた僻地中の僻地だ。ひたすら山深い山林を切り崩して出来たかろうじて人間の生存できるスペースは、今いる自分を含めてかぎりなくちんけでちっぽけなものとしか映らない。

 どうにもならない虚しさを夏の終わりと共に感じさせることしきりだ。

 ぽつんと小高い丘に座り込んだままで、どうにもやるせない哀愁じみたものを背中ににじませながら、たそがれた制服姿がため息ついたら遠くの山に向けて遠吠え発した…!

「ヤマの、バカヤロー…!!」

 若干のタイムラグを置いて、遠くで山彦が返るのを虚しく聞き流す丸まった背中だ。赤毛に日に焼けたツラの少年は、冴えない顔つきでグチをぼやいた。

「チックショー、ハラが減ったぜ…! もうじき夕飯だよな、ちっとはマシなものが出てくりゃいいんだが、味気ないレーションばっかじゃ気がめいるぜっ…」

 近くに応える者はなく、遠くではカラスが鳴くばかりだ。
 なおさら虚しさを覚えて空を見上げる。太った体躯で、草原に大の字に寝転んだ。一人きりなのをいいことに、好き勝手なことをのたまい続ける。

 ※あー、やっぱりキャラぶれしちゃってますね♡

「あーあ、かったりい! いつまでこんなしょうもない田舎に閉じ込められてるんだよ、このオレは? マジで地獄だぜっ、ヤマの先の街には楽しいことが一杯っだって話なのに、ここじゃやることなんてつまらねえ教科書かバカみたく走り回ることだけじゃねーか! マジで拷問だぜっ!! あーあ、脱獄してー!!」

 ひとに聞きとがめられた問題発言なのだが、お構いなしに言い放ってしまいにはブッと尻からグチを放った…! ちょっとだけ頬が赤らむ問題児だ。

 まあ誰にも聞かれちゃいまいとさらなる暴言吐き続ける。

「たくマジだせーぜっ、ここに来てからもう何年よ? つーか、ここの前ってどこにいたんだっけ? ああ、もう覚えてもいやしねえや! 周りはうぜえオヤジ(教官)とつまらねーヤツラばっかだし、まともなダチもできやしねえ…まじでやめてーぜ、そんでどっかに逃亡してえ、どっこねえかな、楽に寝ながら生きてけるとこ?? ああっ、もうまじやってらんねー、くそったれー!!」

 ゆうやけ空にむなしく響くたわごとだ。

 これをやや離れたところで聞き流していた背中が、かすかに上下してみずからの背後を振り返る。野っ原に寝こける小さなデブのカゲを遠目に眺めては、おかしげに喉を鳴らした。

「くっく…! おかしなのがいるな? あの阿呆、なんて名前だったか?? おまえのとこの受け持ちだろ…なあ?」

 振り返った先で立ち止まるもうひとりの人影に問いかけるが、当の本人はそれをさして見るでもなしに浮かない顔つきで冷めた返事だ。

「さあな? あまり覚えがないが、優等生ではないのだろう。ただの落ちこぼれだ…名前は、なんといったかな…覚えておらん」

 これににやけたツラの男は大げさ肩を揺らして皮肉めいたセリフだ。当の落ちこぼれに聞こえないように声のトーンを気にかけながらに言ってやる。

「かっか…! おいおい、あんな味のあるとぼけたキャラなのに、この名前を把握しちゃいないってのか? 大した教官どのだな! まったく、大した自我だろうさ、ここらじゃなかなかいやしないぞ? うちのバカタレにも見習わせたいくらいだ…!」

「んっ…!」


※リアルにこの状態です。
 いくら基本無料のサイトでも、あちらは小説とマンガにテーマを絞ったところなので、これを目当ての読者さん相手では怒られちゃいますかね?
 ちなみにこのマンガ部門にもやぶれかぶれでこれをコミカライズ(?)したものをぶちこんでやろうかと画策してたりします♡
 シロートがやったらこうなった♪ みたいなノリで(笑)!
 さてはてどうなりますことやら♡