時代の象徴

いつの時代もその時代の若者の叫びのようなものを代弁する歌がある。特に少し過激な方がより若者に支持されていたように思う。自分が学生だった時代(昭和末期から平成初期)でいうと、尾崎豊とかザ・ブルーハーツとかかな。

浜田省吾も戦後発展していく中の日本の若者の叫びを代弁するような歌が多いが、歌詞はそれほど過激ではない。とてもスマートで美しい(と自分は感じる)。

テレビ番組に目を向けると、自分の時代は欽ちゃん(萩本欽一さん)の全盛期。ファミリー層にも人気で毎日欽ちゃんをテレビ越しに見ていたくらいだ。それと同時に人気を博したのがドリフターズ。欽ちゃんのお笑いに比べると少し下品なところがあり、でもそれが子どもたちには大人気だった(半面、親が子どもに見せたくない番組の上位でもあった)。ほどなくしてもっと下品と言っては失礼だが、若者向けのお笑い番組として登場したのがひょうきん族だ(こちらももれなく親が子どもに見せたくない番組の上位であった)。

テレビアニメで言うと、自分世代とはちょっと前だが、タイガーマスクやあしたのジョーなどは、恐らく今のテレビではそのまま放送できないかもしれない。自分世代だと北斗の拳とか魁男塾などが流行っていたが、これも今のテレビではNGか?ひょっとしたら残虐なシーンはないけど巨人の星ですら引っかかるか?

いつの時代でも「歌」「テレビ」「アニメ」というのは若者の中心にあり(最近はテレビ離れも加速しているが)、その時代の若者が何を憂いていたのかを伺い知ることができる。

自分は最近では、新しい歌手を知ろうとする意欲もなく、アニメも新しいものを見ることはない。唯一テレビは何となく見るが、やはり昔と比べると面白みに欠け時代は変わったなと痛感することが多い(これを言うと、すぐに昔は良かったって言う!と子どもたちに嫌な顔をされるが)。

何でこんなことをツラツラと書いているかというと、ふと「今の時代を象徴する歌手って誰なんだろう?」という疑問を一人カラオケをやっているときに抱いたからだ。

カラオケって歌い終わるとその歌が何年の歌だったか表示される。それを見たときに、この歌って今一緒に仕事をしている人たちが生まれる前の歌なんだ、みたいな感慨にふけることが多く、ふと疑問を抱いたわけです。

今の時代の若者の叫びを代弁するような歌手や歌ってあるのだろうか?あったら教えてほしいです。それを試しに聞いてみたい。無理に若者の流行を追うつもりはないが、その世代の歌って割と若者の心を代弁しているような気がするので、ちょっと気になっています。

最後に、自分が好きな歌の1フレーズを。あえて誰の何という歌かは書きません。

なるべく小さな幸せと
なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょう

日常のちょっとしたことに幸せを感じ、でもたまに辛いこともある。そんな経験をたくさんしていくことで人間として強くなっていくんだ!みたいな強い強いメッセージを感じています。

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