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親孝行をどんなにしても、死んでしまえば悔やむものなのか・・・?

10月24日。8ヶ月の入院闘病の末、母が亡くなりました。

毎日のように病院へ通い、病室に泊まりがけで最期を看取ることができましたが、周りから「親孝行だね」「よくやったね」「お母さん喜んでるよ」と、どんなに褒められても自分には悔いが残っています。

母が亡くなる3日前。病状の進行から会話も少なっていましたが、別れ際、娘と嫁と義母に、力いっぱい「バイバイ!!」と3回言いました。
どうにも、そんな母を見て照れくさかったので、早く帰りたくてそそくさと病室を出てしまったんですが、これが母の最後の言葉になってしまいました。

母は最後の力を振り絞って、みんなに別れを言ったのかもしれませんが・・・自分は、そそくさと病室を出てしまった・・・これっきり、母と会話はできなくなりました。

思えば、手術後、せん妄による意識障害を起こしたときも、病院から出して、一度、家に帰してやった方が良かったんじゃないかとも思います。そうしたら、せん妄も治って、通常通り癌の治療ができたんじゃないか・・・

入院する前の日に、大好きな焼き肉を食べに連れて行ってあげたんですが、いつも行く美味しい焼肉屋が予約できなくて、初めて行った焼肉屋がクソまずくて、これが母との最後の食事になってしまうなんて・・・

温泉行きたい。沖縄の海を見てみたい。言ってたの、元気なうちに連れて行ってやればよかった・・・

入院する前に、義母が母を元気づけるために「今までの人生で楽しかったことはなんですか!?」と聞いたら

「子供と一緒にいられた以外は、なにも良いことなかった・・・」とポツリと言いました・・・

自分は何をしてやれたんだろうか・・・

親父といるストレスで、円形脱毛症から頭の毛が全て抜け落ち、鬱になって、それに加えてキチガイのような親戚に虐められ、膵臓癌になって亡くなった母・・・

意識障害の中でも親父と離婚したいと訴えてきた母・・・

元気なうちに離婚させて、一緒に住んでやればよかった・・・

葬儀で、どんなに親戚たちに「頑張ったな」「偉いな」と言われても、母を助けてやれなかった。その後悔がふと頭をよぎる。

答えなんて無い

何が正解かなんて分からない

過去を悔やんでも仕方ない

分かりきってることなのに、母の死だけは過去を悔やんでしまう。

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