見出し画像

20180227

最近、iPadにインストールしたiMPCというアプリがなかなか面白い。と思って、あれやこれやと試行錯誤を繰り返している。

そんな流れで岡山までの移動はこいつで過ごそうと思い、iPadを鞄に詰めて、昼に家を出発した。もう少し早目に家を出発しても良かったのだけれど、耳鼻科やiPadのiMPCに仕込むデータのあれやこれやをしていたので、こんな時間になってしまった。

しかし、レコーダーにハードディスクを使っていた頃には、パソコンでレコーディングなんてしないぞ!と思っていたのだけど、パソコンであれやこれやとしているウチに、DTMはcubaseで。みたいな感じになっているし、俺は絶対にiPadで音楽はしない!と思っていたのに、いつの間にやらiPadにiMPC。まぁ、こんなもんである。人の断言はアテにならない(特に、自分自身に対して)。

何がiPadにiMPC、を使う気にさせたか?というと、そのポータビリティで、iPadに録音したデータを、そのまま波形を編集をして、パッドに充てて、音を出せるのが大きい。

MPCの型番に数字の付いていた時と違って、データをMPCが読みに行っている、様な気がする。きっとデバイスの速度がそれをそこまでさせているのだろうと思う。あれやこれやと思って、最近のAKAI proffesionalのサイトに行ってみると、またMPCの単体機が発売になったとの報。XやLiveを見ているとそんな事を感じた。

情弱(音楽系統の機材に対して)になってしまったなー、雑誌とかインターネットなんかでも、見ると欲しくなってしまうので、なるべく機材のサイトはあまり見ない様にしている。

閑話休題。

行きがけは在来線で。先に書いたiPadに仕込んだ、ドラムキットをいかに捌くか、という事と格闘する事になる。格闘している間に、だんだん最近のMPCの動向が理解した気になって、先に書いたような事を感じた。

新快速電車で姫路まで行って、少し遅めのお昼ご飯。で姫路から相生乗り換えで、山陽線を岡山まで。この辺りまでやって来ると、大阪や兵庫、京都にいる時と違って、県境を感じるようになるのは、通学で鉄道を利用している高校生で、県境の辺り。駅から次の停車駅までが異様に長く感じられて、一体どれ位の距離があるのだろうか?疑問に思うのだけれど、調べるまでは至らない。

時どきに停車する駅が、町が広がるレベルより少し高くなっていると、町全体の様子を眺める事が出来て、レンガの煙突があった日には悶絶。在来線も捨てたもんじゃ無いなと思う。

しかし、両手にiPadでは旅情に欠けた。いつも在来線に乗っている時は、何気無くとも自分の住む街とは違う、車窓からの光景を眺めて楽しんだりしているのに、気がつけば岡山。iMPCと少しお近づき出来たかな?と思うも、旅情は遠ざかって行った気がした。

電車は岡山に到着して、桃太郎線と名前を変えてしまった吉備線で、ディーゼルのハミングをレコーダー(これもiPad)に録音しようか?とも思ったのだけれど、iPadを触り過ぎて、食傷気味になっていたので、インターバルを置く事にした。

宿は安く上げようとカプセルホテル。インターネットで予約。宿の前に掲げられた看板には、インターネットで予約した金額より高い金額が表示されていて、値段が安くなるってのはいい事かも知れないのだけど、何だか味気無いなとも思うも、何が違うんだろうか?と考えても答えは出ない。

チェックインを済ませて、再び街へと。次は路面電車のサンプリングに向かう。岡山の路面電車。系統がふたつある様子で、東山行きの電車に乗ってみる。洗練された、低床形のインバーター車はスタイルも良くて、より乗降りし易く考えられているのだろうけど、デジタル感が否めなくどこか人間から遠い所に居てる様な気がする。やはり昔ながらの唸りを上げる、オールドスクールな路面電車が良い。

路面電車で思い出すのが、小さな街の路面電車の絵本。どんな物語か忘れてしまったのだけれど、街に走っている電車の1日が描かれたものだった。その絵本を今でも探すのだけれど、本屋さんではなかなか思い出さないのと、本を思い出すのは路面電車に乗った時が多いからで、2つのタイミングが合う機会は無いかな?と思いながらサンプリング。

岡山の路面電車、走行音を録音して、何かのネタにしようと思うのだけれど、宣伝の放送が多くて、それはそれで旅情をそそるものなのだけれど、今ひとつパンチに欠ける。そんな事を思いながらiPadに録音。iPadもこんな風に使われるとは微塵も思ってなかっただろうと思う。

電車の中は下校途中の学生さんが多いと思えた東山までの往路、復路はお勤め帰りの人が目立って、入れ替わっていく時間を感じた。

岡山駅で宿に戻って、iPadや荷物になりそうなモノはロッカーに預けて、再び外出。岡山MO:GLAに向かう。予め調べた所によると、清輝橋行きの電車に乗って、新西大寺町筋が最寄りとの事。どうでもいい事であるが、そのひとつ先、駅のある大霊寺交差点は地図で見ると円形。行っておけば良かったと軽く後悔をする。岡山駅から東山行きの電車はひっきりなしにやって来るのに、清輝橋行きはその1/3位の印象。何本か東山行きの電車を電停で見送って、清輝橋行きの電車に乗る。やはりモーターの唸る音とコンプレッサーのベルトの音が何とも言えないのは、それらの機械が普通の電車よりも近い場所にあるからかな?電車は新西大寺町筋の電停(いい響きです、電停)。

初めて伺う岡山モグラ。地下に潜ってモグラ、と言うお店の名前がオシャレ。いかにもライブハウスという佇まいが良い。壁に貼られたフライヤーで岡山に居るのだな、ということを改めて認識する。で、会場にかかるSEはどこかで聞いた事のセットリスト(開演前のSEにもセットリストなんてあるのでしょうか?)まさかの「冬へと走りだそう」がかかっていて、凄く意外な気がした。

そんな風に音楽に身を任せながら、アルコールで開演を待つ。

開演時間が迫った頃にふとバーカウンターに目をやると・・・(以下は省略します)。

何か、例えて言うならミックジャガーのソロライブを観に来たらキースリチャーズが居た、とかそんな感覚に陥ってしまう事が。

そんな場所でライブを拝見出来たのは、なんか凄いなぁ、と全然上手く言えてないのだけれど。

そんな岡山での中川さんのライブ、カフェみたいな場所、ギターの音が半分生で聴こえてくるような場所で拝見するのも良いのだけれど、ライブハウスのようなPAが整った場所で聴くのも良いな、と。

こんな事を書いてしまうのは、要は聴き飽きると言う事が無いということを言うための理由付けみたいなものだろう。

中川さんのライブ、空席以外はほぼ満席。というMCを初めて耳にした。

山陽は岡山でのライブ。電車に乗ってる途中、ずっとiPadを触っていたので、長距離を電車に揺られてきたという感覚が無くて、やっぱり旅の途中は移動に集中して、その集中力が途切れたらiPadを触る位の方が良いな、と思ったライブでした。

岡山で何かのライブを拝見するのは初めて。四国の徳島や高松には出向いた事が何度かあったのに、どうして陸続きの岡山に来る事が無かったのだろうか?と不思議に思う。

ライブの印象が強烈ではあったのだけれど、それが思っている様に書けないって事もあるのだな、と思った岡山の夜でした。

個人的には凄い夜でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?