20231225
諸般の諸々を経て、珍しく夕刻。そそくさとそこを出て駅まで急ぐ。
クリスマスと言えばイヴでメインイベントが終わってしまった様な気がするけれど、イヴはイヴで今日はその主たる日だという事を忘れてはいけない。
と思っていても、辺りの空気感はクリスマスは終わってしまったという様な気がしないでもない空気感。
そんな空気感を感じながら電車を待って乗り込むと、混雑した電車の中もそんな風に思えた。
イヴも過ぎて、クリスマスも終わった感じで、さて次は年越し。年越しの前にせねばならない事が山ほどあって、と何か次に向かっている様な気配が漂っている様にも思えるけれど、クリスマスは今日。等々と考えている間に電車は進む。
途中の駅で乗った各駅停車から特急電車に乗換えて、淡路駅まで。
特急電車の中は更に混雑していて、隣の人との間隔も狭くなって、列車が揺れる度にバランスが崩れてしまう。電車が揺れて、ぼんやりと吊革を持っていると、隣に立っていた男に足を踏まれた。ケーブルの無いイヤーフォンをした男は謝りもせずで、これが今どきなのかと思った。
淡路駅で特急電車を降りて、混雑から解放された。矢継早な様な気もするけれど、混雑している時間は、電車のダイヤも過密で、電車は淡路駅の手前で減速したりして、急いでいる時、そんな場面に遭遇したりすると苛立つ事も多い。
高架化工事中の淡路駅。そんな事から解放されれば良いのだけれど、それでも高架化は少し寂しい気がする。
地下鉄堺筋線に向かう電車は、正雀駅と相川駅の間にある車庫から出て来たばかりかで、お客さんが乗っておらず。余裕があって、さっきの殺伐とした車内が嘘の様。
電車は柴島駅に向かって走り出して、昼間の光景は一昨日見たばかりなのだけれど、車内の蛍光灯が窓ガラスに反射して、辺りは見えず。夜の電車。
きっと正面に見えるビル群も、客席からの光を遮るカーテンを下ろすと、運転席からは綺麗に見えるのだろうなと、そんな事を考えている間に、電車は淀川を渡って地下に潜る。
天神橋筋六丁目駅で阪急電車から地下鉄の乗務員さんに交代して、扇町駅を過ぎれば南森町駅。
月曜日、夕暮れ時の南森町駅は、こんなに忙しそうなのか。街中の夕暮れ時の様な雰囲気もクリスマスは過ぎてしまった様な感じがしていた。
改札を出て、階段を上がって、スーパーマーケットと階段の間の狭い所を歩こうかと思ったら、向こうから人が来たので、大回りをする様に商店街の入口に向かう。
商店街もクリスマス仕様。えびすさんだか、誰だかが、商売繁盛のイルミネーションで飾られていて、これはこれでありだと思った。
商店街を急いで歩いて、大阪天満宮の正門に向かう道を左に折れて、正門まで来て右に折れる。
すっかり辺りは暗くなって、平日が始まったばかりの月曜日で、クリスマスの空気感では在らず。
暫く歩いて、今日のライブ開場の音凪。とんちピクルスのホワイトX`masナイトに伺った。到着したのが18:45頃で、開場して15分ほど経っていたので、どの辺りの席が空いているのか気になりながらお店の扉を開けた。
中に入ると、入ってすぐのテーブルの席が広々と空いていたので、そこで拝見する事に。
諸般の諸々から駅、電車と随分慌てた時間を過ごしていたので、到着して、目的を果たす事が出来て、ゆっくりとしても良い筈なのに、気持ちに勢いが付いてしまっていて、そうも行かない気を持ちながら。
取り急ぎビールを頼んで、飲んで。気持ちを整えつつ。
暫くして、少し落ち着いた頃に、今日の夕食にしようと思っていた、音凪的台湾ルーロー飯を頂いた。美味しくて、また台湾に行きたくなる。
食事を終えて、またビール等を嗜んで、入口横の端の席だったので、お店全体を見渡せて、賑やかな、自分もこの中に居るのだと思うクリスマス。ぼんやりと過ぎていく時間を堪能している間に開演時間の19:30を迎える。
クリスマスも暮れていこうとするタイミングでの「町の灯り」が心に染み込んで、ほっこり、と思っていたら「HENTAIしちゃお」で急展開を迎える。いかにもクリスマスの夜という趣。
お店の端から拝見していると、ライブに参加しているお客さんの楽しそうな姿も込みで拝見出来ているライブだなと思う。個人的ツボは太陽バンドの「夢のあと」のトラックに乗せてのラップにグッと。
冬、クリスマスのセットリストで楽しい時間が過ぎて、プレゼント交換の時間となる。自分のセンスの無さが嫌で、こんな時は毎度同じものを用意してプレゼントにさせてもらう。自分以外のお客さんのセンスが羨ましいと思いながら。
とんちさんからのプレゼントも体が温まりそうで嬉しかった。
そうして楽しいクリスマスの夜の時間が過ぎる。イブでは味わえない、それがどうしてかは判らないけれど、イブとはまた趣の違う夜。
歳も暮れて行くのだな、とそんな事を少し、楽しく、しんみりともして楽しい時間をありがとうございました。
また伺います。
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