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20190224

二日酔い、昨日は大阪入管前に、不当に拘束されている人がいて、そこの環境も劣悪らしい。という事に対して抗議をする。という報があったので参加した。

よくよく考えてみると、国や国境なんて、人間が勝手に作り出したもので、それがとても不条理なものに思えてならなくなった。

イデオロギーや経済的な、とか。様々な理由で日本に逃れて来た人達が、逃れてやって来た先、日本でもそんな目に遭わねばならないのか?と、日本に住んでいて、情けなくなってくる。

弱者を守れない社会は、どうだろうか?と考えて、優生思想に辿り着いた。

これではいけないだろう、と思う。優生思想なんてのも、きっと人間が考えたもので、遺伝子や生物はそのように構成されたとしても、人間としての個体はそうではない。人はそれぞれ生きている。

入管に収容された人達の、悲痛な声が聞こえると、胸が痛んだ。

帰りに、日本橋の福井県が発祥の地とされる、チェーンの焼鳥屋さんに向かった。

ここでは場所柄、海外からの観光でやって来るお客さんが多いからか、店員さんにも海外からの若者が入っていて、板場で料理をこしらえたり、オーダーを取ったりしていて、日本語も少しおぼつかない様子だけれど、一生懸命、日本語を身につけようとしている姿が、何とも頼もしく見える。

店主さんが料理をその青年に教えている光景も微笑ましい。と、同時に彼らの待遇なんかも考えるのだけれど、このお店は大丈夫。と、思いたい。

そんな風に焼鳥を食べて、お酒を飲んでいると、どうやら海外からやって来た。と、思われるお客さん2名。きっと近隣諸国だと思う。オーダーをした時の頼り無い日本語で、その判断は出来た。

彼らは、おぼつかない日本語でオーダーを終えると、言語を自国の言葉に戻して、会話を続けた。

そこから考えが外れて。家族や友人たちと、海外旅行に赴く時に、話す言葉も日本語だとあまり海外に来た気にはならないなー、とか薄っすら思う事があって、母国語以外で会話を交わしたい。

たとえ、それが、家族や友人たちであっても。と思ったりするのだけれど、その機会にはまだ巡り会えない。

そんな事を、海外から来たお客さんを見て、考えている間に、時間も進むがお酒も進んだ。

からの二日酔い。

頭の重さも少し軽くなった、夕刻前に家を出発した。大阪からは環状線。天満の賑やかさは生活感があるような気がする。

天満から梅田の街を背景に、西天満まで歩いて向かった先は西天満。GANZ toi,toi,toiにて「賀唱2019」(折坂さんのMCによると、店主さんが3月までは正月だ、との事で、8月で1年が終わるとの事らしいです)

で、GANZ toi,toi,toi。

ここでライブを拝見していると、どうも街はずれ感(良い意味での)が湧いて来て、何故だろう?と考えてみると、先に書いたように、ここに来る時に天六、扇町、天満で電車を降りて向かうと、梅田の高いビル群が視界に入って来て、そこから少し外れた場所にあって、だからなのかな?と、ふと思う。

そんな事を感じさせてくれる場所にて、折坂悠太さん、寺尾沙穂さんを拝見。

折坂さんは以前に、りんりんふぇす2017で拝見した事があって、当時のイメージはもう少し、土着的、というか、民俗的であったようなイメージだったのだけれど、今日の折坂さんは、黒づくめで、ガットギター。というと、ボッサしか無いでしょう。という佇まいだった。

以前拝見した時と同様に、歌声が異次元だなー。と、謎な印象を持った。

机の上に置かれたラジオっぽいものは、やはりラジオで、あーこんな使い方をするんだと、今後の参考にもなる(何の?)、ステージにラジオやカセットテーププレイヤーがあると、どんな使い方をするのだろうか?といつも思う。

折坂さん、浅川マキさんの、オールド・レイン・コートをカヴァーしたのは、きっとGANZ toi,toi,toiだったからだろう(と、以前にも、沙穂さんのライブの時に書いたような…)。

そしてライブの後半にもラジオが引っ張り出されて、折坂さんが天気予報にチューニングが合うと、そこで暫く手を止めて、天気予報、で、ちょっとグッとくる。

それから、前に拝見したりんりんふぇすで、買いそびれて後悔したCDをお買い上げた。

休憩を挟んで、寺尾沙穂さん。

富士山からのスタートは、昨日が2月23日で富士山の日だったからだろう、というのは絶対に無いな、と思う。

いつもよりも、しっとりした曲が多い様な印象。

沙穂さん、前半、MCで書籍「みな、やっとの思いで坂をのぼる」を書いた人と、高知で一緒にライブ(で良かったでしょうか?)をする事になって、水俣病の人がどんな思いをしていたのかに触れて、読んでみたいと思った。

何度と無く拝聴した歌も新曲も良くて、お父さんが亡くなられて、お葬式がある日に北陸新幹線の中で、出来た。という曲も、北陸新幹線の中から眺める雲の流れ、云々という光景が何となく頭の中に浮かんできた。

それからアンコールでのセッション、沙穂さんが安里屋ユンタの曲紹介をしてからが長かった。

折坂さんが南の方に行って、カラスに襲われたという話から、カラスが好きか嫌いかに展開して、そこから木登り、東京都の話、で、いつ曲が始まるのだろう、という佇まいの折坂さん。

でも話は続く。という光景が微笑ましかった。

沙穂さんのライブで、ここのところ良く聴く安里屋ユンタのスタートはここだったのか、と。それが聴けたのも嬉しかった。

街の外れ感、満載の日曜日の夜を体験した夜でした。

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