罪と罰

ドストエフスキーの描いたラスコーリニコフじゃないんだから、人なんて殺してないないけれど。
人の心を殺してしまった。人が嫌な言動をした。人の約束を破った。それ相応の結果が帰ってきた。
どんなことをしたのかは相手のプライバシーのために隠すとする。多数の相手を不快な思いにさせたのである。謝罪してもしきれないくらい。いや、謝罪なんて聞いてくれないのだろう。そう思う。

僕の居場所はもうない。眠剤を飲んでも眠れなくて、幻覚が出てくる。「お前なんか死ねばいいのに」ずっと誰かが耳元で囁いてくる。

人を殺したラスコーリニコフは警察に自首をしたけれども、人の心を殺した私はどこに自首すればいいのだろうか。

『十字路へ行って、みなにお辞儀をして、大地に接吻なさい。あなたは大地にたいしても罪を犯したのです。それから世界じゅうに聞こえるように言いなさい、私は人殺しです! と』なんて本で書かれていたが、私はどこに行ってみなにお辞儀をすればよい?大地に接吻をして世界中に聞こえるように「私は人殺しです。人の心を殺しました」とでも言えばいいか?

自分の行った言動に苦しめられている。馬鹿なヤツだと揶揄ってくれ。私は自分を苦しめ続けて生きていくしかないのだ。

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