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美容に疎い私が、10年ぶりにマニキュアをしてみた

「おとしだまで、マニキュアをかいたい」

6歳の娘から言われ、驚愕した!

どうやらクラスのお友達がマニキュアをしていて、うらやましいらしい。今どきの幼稚園生は、40歳の私とは文化的背景が異なる…

自分がもらったお金は、自分がワクワクしたことに使ったらいいと思う。だから、すぐにOKを出した。

本当は、宇都宮に帰省しているときに買いに行こうと話していた。けれども、家族に胃腸炎が拡大し、バタバタと慌ただしかった。私も合間に仕事をしていたので、希望を叶えられず。

それを娘は、じっと待ってくれていた。そのため、2人で買いに行くことに。

イトーヨーカドー内にLOFTがあったので、店員さんに聞く。

「子ども用のマニキュアはありますか?」

「ありません。」

店内を見渡すと、大人用はあるようだ。マニキュアはしてもいいけれど、まだ6歳の成長段階。なので、石けんで落ちる、子ども用にしてほしい。小学校高学年にもなったら、きっと友達と買うだろうけど、今は私のお願いを聞いてもらう。

さて、どこにあるかな。

周りの店舗を見渡すと、ちょうど隣の店舗が、子供用品のお店だった。

文房具や日用品。
この辺にありそうだな・・・

そう思い、サンリオグッズを見て回ったら、

あった!

35年前にはなかったのに、時代は変化している。

マニキュア単体とバッグとのセット。
色も水色、ピンク、赤と選べる。

娘は紫がブームだから、紫色を探したけどなかった。なので、ピンクと赤のマニキュアが入った、プラスチックのバッグセットを買う。
最近は、ピンクを敬遠していたのに、それを買っている姿が、なんともかわいらしい。テンションが上がっているようで、やけに口数が多い。私もやっとホッとした。

その他にも、メイクセットなるものもある。
リップやハンドクリーム、アイシャドウ…種類も豊富で、大人顔負けのセットで、こちらが衝撃を受ける。

娘はお年玉を祖父母、私の姉、弟から各600円ずつもらい、それを軍資金にした。
自分がほしいものを妥協しないで買う経験って大切だな。こういう経験を増やしてあげたい。

そう思い帰ろうとしたら、

「ママもマニキュア買ったら?」
と、娘が提案してきた。

私?!!!

正直に言うと、マニキュアはどうも苦手。
爪に貼りついている感覚が際立つし、クセのあるニオイも苦手。
それに、ご飯を作るときに食材に入らないか気になる・・・

何度か試しましたが、気になって集中できないので、すぐに除光液で落とした。そして、使わずに捨てることを繰り返してきました。

「ママは、いいや」

その言葉を言うのは簡単。

でも・・・

と、思う。

子どもが興味を持っていることを、一緒に楽しめたら面白そうだよな。年を重ねると、きっとママよりお友達との時間が大切になってくる。成長したときに、子どもの興味に歩み寄るのって大切なんじゃないかなって思った。

YouTubeの「カジサックチャンネル」のヨメサックさんが、同じことを仰っていたのを急に思い出した。

苦手だけど、また変わるかも・・・

そう思って、

「ママも買おうかな。」

と言うと、自分が買うより嬉しそうな顔をした娘。やはり正解だ。

LOFTに戻り、娘と物色。

「どの色がいいかな・・・」

と悩む私に、

「ママが好きなオレンジはどう?」
「ママはかわいいから、なんでも似合うよ!」
「どれもかわいくて悩むね」

と、女子トークを炸裂。
私とは違って、娘はオシャレに興味津々!
それに少しでも関われたら、私も新しい世界に移行できそう。

しかも、こうやって新しいことするのは予測がつかなくて面白い。

結局、オレンジとピンクの中間色のような色を購入。

家に着いてからは、お互いに黙々と塗ってみた。

「女子はネイルタイムだね。」

娘の言葉が跳ねる。
よっぽど嬉しかったみたい。

私も慎重に塗り重ねる。

なんか独身時代を思い出す。
心がウキウキしている。そんな自分を見つけた。

「ママ、すごいかわいい!
わたしもおそろいだよ!」

褒めるのが、私よりよっぽど上手な娘。
子どもの言葉に、心が浮足立ってる。

執筆のために、キーボードを叩く指が、いつもよりキレイに見えて、ホクホクする。

手は年齢を表すと言うけれど、乾燥や細かいシワもマニキュアが打ち消してくれるように思う。

10年以上ぶりの視覚に、私の脳内も刺激されていることだろう。

「私は美容に疎いから」
「マニキュアは苦手だから」

今までの経験から形成された自分像を思いきって壊してみると、意外と爽やかな世界が広がっていた。

視界に入る、私の爪。

うん、悪くない。
ってか、かわいいじゃん(照れ)

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