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こころひらき


自分を表現するのが下手すぎて自分にも他人にも不器用な女の話。


1. わたし


人に心を開くのが苦手。人と関わるのが苦手。
存在が大きくなると離れようとする。
これ以上ライン越えするなの最大の抵抗は全否定。
これは友人に対しても恋愛でも同等である。

本当はとっくに心開いてて、もっと自分を知ってほしいと
尻尾をふっているのは内緒で精いっぱい興味のないふりをしている。
自分で勝手にブレーキをかけて傷つく前提で離れようとする。

そんな私は社交的な人見知りである。

こういう人間になったのには理由、原因がある。
そう、自分でわかっている。
だけど拭えない、治せない、治し方が分からない。

悩みなんかは誰かに話すことで消化されるとよく聞くけど
誰かに話しをしたからって深くえぐれた傷は治らないってこと。
治らなすぎて私は20年近く苦しんでる。

2. 原因

事の発端は約20年前。
末期ガンで入院していた父。
父が器官に痰がからみ苦しそうにしていた。
ドラマでよく見る、お父さん死なないでのシーン。
看護師さんを呼び吸引した後すぐに急変した。

生命維持装置のあの音。
姉が泣き叫んだ後、聞こえた姉のセリフ。
今でも忘れない。

「あんたがあんなことさせるから死んだんやろが!
 あんたのせいで父さんは死んだんだわ!」

私の心の糸もここで切れたんだろうね。
家族やのにこんなこと言われるんだって。
父が居なくなって一番泣きたいのは私だったのに。

息をひきとった後一番最後に停止する機能は聴覚なんだそうで。
最期の声が揉めてる声だなんて最悪だよね。

その日からダメなんだよね。
誰と付き合っても誰と友達になっても「本心」は動かない。
大切って思ってもトラウマで怖くて自分から離れようとする。
あんな思いするくらいならってね。

3.その後

実は、あの日以来
母と姉とは絶縁をしておりもう20年近く会ってない。
1人でいい、1人で大丈夫って言い聞かせてきた20年。
親と暮らした年数より1人で過ごしてきた
時間のほうが長くなりました。

友人は仲直りしなさいとお説教をしてくれるのだけど
20年近く苦しんだこの原因は私のせいなのだろうか?
と未だに自問自答。

きっと死ぬまで治らないし苦しむんだろう。
誰かが変えてくれるなんて他力本願なお花畑みたいな
脳みそは持ち合わせていない。
かと言って自分で何とかするのも難しい話でね。

4.まとめ

こうやって文字で過去を曝け出すことで
改めて思ったこと、気づかされたことがあるとすれば

治そうとするんではなく。
これを自分の個性と思って今の自分を好きでいてくれる
仲間くらいには怖がらず逃げずに心開いて大切にしていこうと。

歳を重ねて出会った友人達は大人で距離感を取るのが上手くて
「離れたい」って思うラインになる前に
何も言わないのに察して少し距離を置いてくれる。
ラインが治まってまた戻ると盛大に愛でてくれる。

恋愛は私のこの変な「個性」を打ち消すくらいの
盛大な愛情をお持ちの方じゃないと無理だと思うので
もう出来ないんじゃないかなと思うよ。

まぁ・・・それもそれでいいんだろうなと。
別に病んでるわけじゃないのでご安心を。


もしどこかに私と同じような方がいて苦しんでいらっしゃったら
マイナスを受け入れることも1つ、解決方法かもしれないと。
ちょっとだけ。1ミリくらい心のどこかに置いてほしいなと。



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