冬に抗う為に

45日目(11月21日)

今日はいつもと違い、スニーカーで学校に行った。いつも履いているのはドクターマーチンで、最近はドクターマーチンの写真が次々と画像フォルダに増えていく日々を送っていた。
しかし今日は違う。今日は長年愛用していた紺色のニューバランスを履いて登校した。それは一体なぜか。答えは明確、かつ単純だ。重かったからだ、ドクターマーチンが。今日の私の足はマーチンを持ち上げ歩を進める力を持ってはいなかった。精神的な側面から来るものかもしれないが、今日は足に強く力が入らず、仕方なくニューバランスを選択した。
“仕方なく”という言い方には語弊があるかもしれない。確かに私の本意としてはマーチンの方を履いて登校したかった。しかし、それは決してニューバランスを履きたくなかったという訳ではない。人間の心というのは、数学の様に表せる代物ではないのだ。A=Bだからといって、B=Aという訳にはいかない(この例えが合っているのかどうか私にはよく分からないので、数学を例えに使うのは金輪際辞める)。なにしろ中学2年生の頃から履いて、今も尚現役を退く気配すら見せず第一線で活躍しているONEPIECEで言えば“英雄”ガープ、BLEACHで言えば“護廷十三隊総隊長”山本元柳斎重國である。この紺色のニューバランスからは、「立ちて死すべし」の意気さえ感じる。誇り高いのだ。
長い注釈を挟んでしまったが、結局私は何が言いたいのか?答えはこうだ。「なんか今日体重かったしクソ寒みィ〜」
おいまだ1000文字届いてないのか。ならばしょうがないもう一つ。
そう、最近めちゃくちゃ寒い。学校の行き帰りがセーターだけでは耐えられなくなってしまった。まだ私はマフラーという切り札を切っていないので余裕があるが、他の生徒は続々とマフラーやネックウォーマーを首に巻き始めている(女子が巻くクソデカネックウォーマーって別の名前あるんかな?)。
いや、よく考えたら私はまだ切り札を残して2枚カードを切れる。まず私の下半身、ズボンが夏服のままだ。妙に風にはためくと思ったら生地ペラッペラだった。あと、私にとっては1年の内4分の3がそうなので気付かなかったが、私はまだエアリズムを着ている。今年度に入ってからヒートテックをまだ着ていないのだ。これはなかなかの強カードだが、同時にリスクもある。私の新陳代謝だ。ヒートテックと私のそれが掛け合わさった時、一度室温管理を間違えれば私のシャツの内側は汗まみれになる。普通に常夏になってしまう危険性を、ヒートテックは孕んでいる。
しかし、そろそろ全ての装備を持って冬に立ち向かわなければいけなくなるだろう。12月はすぐそこまで迫っている。頼むぞ、ドクターマーチン、ヒートテック。






#日記

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