自分用メモ
キャラ同士の関係性を明確にしていくことで理解を深めていく
ざっくりとこの映画二分すると

好き勝手に生きている人達と、勝手に苦しんで生きている人の対比

楽しむ側
【父】
キムタク。自分の権力を楽しむ人
人の心に対して非常に察しが悪い
マヒトの話を聞かずに終始自分の権力を誇示したがる
しかし権力が生死に直結する時代なのでそれ自体は誇りであり悪いことではない
一番現実と向き合ってるし必ず責任は取る大人
インコのクソにまみれた

【キリエ】
タバコを楽しむ人
とりあえずタバコがあれば良さそう
マヒトにくっついたりヒミにくっついたり一番尽くす人

【ヒミ】
パンとジャムを焼き、生むことを楽しむ人
一度も笑わなかったマヒトに最高の笑顔をもたらした
死ぬと分かっていてなおマヒトを生む楽しみを選んだ
ついでに妹の背中も人押ししておいた

苦しむ側
【マヒト】
大体父親のせいにする子供
唐突に妊娠したナツコを紹介されどうすればいいか分からない
黒塗りの高級車で登校していじめられたのは父親のせい
自分で頭を傷つけたのに信じてくれないし、復讐してやろうかと持ちかけられムカついてしまう
父と違って察しが良い。タバコの買収を一瞬で理解したシーンで納得
その察しの良さゆえ父とナツコの関係性に気がつき過去最大級の居心地の悪さを感じている
最後は母の姿を見て、死ぬと分かっていても自身の楽しみに従事できれば人生はそれで良いと察した

【ナツコ】
マヒトの父に姉の代わりに抱かれ妊娠し、ソレが発覚した途端母親を強要された
赤子の時に会っただけで以降妊娠するまで一度もマヒトに会ったことがないのは、おそらくそういう事
妊娠する前に母としてマヒトに紹介されていたら今回の事は起こらなかったと思う
インコのクソにまみれた

謎
【アオサギ】
木刀を噛み砕く戦闘力を見せたかと思えば謎のおっさんに使役される謎のおっさんになる
【インコ大王】
一太刀で木製の階段を破壊する剣の達人
謎の行動原理により世界をぶっ壊す。謎
【大叔父】
謎のおっさん
【宮崎駿】
とりあえず描きたいワンショットを繋げて映画作ったであろうおっさん

キムタクのキンタマが大体悪い

関係性を明確にした所で単純に映画としてつまらない
過去の作品で出来ていた導線をインコのクソというノイズで隠したような映画
家庭に居場所のない心を閉ざした少年を誰が見ていたいのだろうか？
物語はキャラクターの感性を通して見る側に伝わるのに、マヒトは終始感性が死んでる
だからこそ謎世界が謎のままなのだ。母親のジャムパン以外になにも感じていないのだから

昔必死になってやっていたことを最後の最後に放棄して、インコで誤魔化した無責任さにキレ散らかしそうになる
面白い面白くないではなく嫌いです。この映画