BALLISTIK BOYZを本格的に推そうと思う。オタク遍歴と思い出〈前編〉

私がLDHにハマるまでの経緯と2019年の思い出の振り返りです。
バリちゃんとGENEの話をしています。


●LDHとの本格的な出会い、初めてのライブ

LDHに本格的にハマったのは2018年の9月のこと。もともとSECONDさんのファンだった友人(以下友人Aとする)から誘われて、EXILEのSTAR OF WISHを観に行くことに。その当時ディズニーとハリポタ(今もガチガチのオタク。20年以上やってるジャンル)と海外ドラマや映画鑑賞をメインに生きていた私にとっては驚きの誘いだった。でもこの友達Aとは学生時代からの付き合いで、彼女とはオタクとしてのバイブスがかなり近く同じジャンルもたくさん通ってきていたので、ライブにもこれまでの人生で行ったことないしつまらないことはないだろうから連れて行ってもらおうと快諾した。とはいえ当時の私にはライブに行くほど好きなアーティストがいるわけでもなかったし、音楽は好きだけれどEXILEのことは全然分かっていなかった。イメージとしてあったのは、世代なのでやはりオカザイル企画の時に見た彼ら。日サロ、筋トレ、陽キャみたいな、ちゃんと把握してから考えると「今はそうでもないよ〜」という旧イメージで捉えていた。あとはめざましテレビだったか、何かのニュース番組で特集されていたEXILEのメンバーオーディションの記憶がちょっとあり、たしかHIROさんとかÜSAさんとかはまだいなくてAKIRAはいて、あと若い子が増えたんだっけかみたいなことをなんとなく知っていた。ラブリの弟がいるらしいとか、なんか一般応募の子(大樹のこと)とめっちゃダンス上手い人(世界さん)がいたはず、みたいな。なぜ新メンバーのことはそこそこ覚えていたのか……。ハイローのことはそこそこ知っていた。2015年の年末に部屋を掃除しながら観ていたハイローのシーズン1総集編、第一印象は「なんかセリフ聞いてると口が痒くなってくるドラマだな……。テンションは謎に上がるし面白いところは面白いけど人にすすめる感じではなさそう」という感じ。辛辣。LDHの人間のことをよく知らなかったので健二郎さんのことを普通に俳優だと思っていたし、LDHから出演しているキャストが全然分からず山田裕貴を見つけて安心したりしていた。(一時期D-BOYSを推していたことがあるため)妹はなにかのドラマに出演していた岩ちゃんにハマっていて2014年に『R.Y.U.S.E.I.』が爆流行りしてた時には歌番組にチャンネルを合わせていた。そんなこともあり、流石に三代目と『R.Y.U.S.E.I.』くらいは知っていたけれど、そんなのは世の中のたいていの人が知っていることなのでどうということもない。それからしばらく経ち2017年の年末。この時、ハイローにとハマりしていた友人(以下友人Bとする)がザム3を観よう!と誘ってくれて渋谷の映画館へ行った。そこまで本編をちゃんと把握していなかったのだがめちゃくちゃ面白かったし、スモーキーのとこで泣いた。ちなみにこの時私とともに友人Aも誘われており、これをきっかけにケンチさんにハマってSECONDにハマってライブに行き、私と友人BをEXILEのライブに誘ってくれるに至った。運命は複雑に絡み合っている。
そんなことがあり、まだ全然EXILEのことを分かっていないから予習したいと申し出て、友人Aにメンバーを教えてもらったり居酒屋えぐざいるに連れて行ってもらったりした。その年の居酒屋えぐざいるは死ぬほど暑くてがっつり日焼けした。なんか食べたかき氷がデカかったことと、ファンタを見逃したこと、GENERATIONSのポスターを観て「曲は好きなんだけどさ、たぶんすごい若い子しかいないよね。合わないかも」とか言ったことを覚えている。半年経たずにハマるとも知らずに、とんでもない勘違いをしていた。年下はいるけどせいぜい1個下だということをこの時の私はまだ知らない。
そうしてUSJで遊びつつ大阪のライブへ初参戦。初のライブが遠征でドームなのちょっと面白い。ライブTシャツ着てハリポタエリアにいたら「魔法陣ですか?」と声かけられて笑った。初のライブ前のワクワク感。ディズニランド行く時の前日と全く同じで震えた。世の中にはまだこんなに楽しいことが存在していたのかと。声出し応援も楽しかったし、メンバー全員がかっこよくて輝いていた。ダンスのこと、歌のこと、それから衣装とかメンバー同士のやりとりのこと。伝えたい素晴らしいところがありすぎた。だが、ライブ直後あるあるというか、語彙力が死んでいるため「すごかった」「歌とダンスが上手かった」「顔が良すぎた」とかしか感想が絞り出せない私たちであった。STAR OF WISHのツアーは東京ドームにも行ったしライビュでも観た。トロッコを間近で見れたり、デビュー前で帯同していたファンタのデビュー発表を祝ったり、貴重な経験だった。ちなみにファンタは「ボーカルは八木ちゃんが気になる」と言っていて、今もそういう感じである。八木ちゃんこの時は髪の毛がツンツンで今よりもっとふっくらしてたなぁ。寿司食べまくって大樹を困らせる大食いな八木ちゃんが好きだやっぱり。
このライブのほぼ同時期にプリレジェの予告が出始め、あまりのトンチキさに爆笑していたらチーム生徒会の生徒会長役の子があまりにも美しくてしばらくその話しかしなくなった。これが佐野玲於さんを知るきっかけとは奇妙すぎる。そんなわけでGENERATIONSのメンバーらしいしグループの曲とか動画とか見てみようと思ったら曲がやっぱり好みだったしGENE高かくれんぼとかが面白すぎてあっという間にファンになった。友人Bはというと、NAOTOをきっかけに三代目のファンになった。

●GENEを推す私

GENEとの付き合いはそんなこんなで6年目になる。初ドーム以降にハマっているからまぁいつまでも新参の気持ちなのだが気がついたら5年以上になっていたとは。最初はノリの良い曲と個性豊かで愉快なメンバーのやり取りが好きで、そこからいろいろ調べていってCDやライブDVDを買い集めた。
BEST GENERATION』というベストアルバムがある。これは私がGENEをちゃんと推すきっかけになった一枚だったのではないかと思っている作品で、ここに収録されているドキュメンタリーがとにかく良かった。メンバーの思いや仲の良さがよく伝わってくるだけでなく『NEXT』という曲がものすごく良かった。GENEの曲で好きな楽曲はたくさんあるものの未だにこの曲以上に好きなGENEの曲はない。最も好きなのは2番の「誰かが僕達を讃えても 気がつけば過去の栄光だから 枯れないように 繋いでく 想いを」という歌詞。このアルバムが出たのは2018年1月。当時GENERATIONSはこの年に初のドーム公演を控えていて人気絶頂だったし、ホールからアリーナ、アリーナからドームへと順調に歩を進めていた。そんな中でボーカルの龍友くんはこの歌詞を書いた。そのことがものすごく衝撃的だった。GENERATIONSの楽曲には二つの面があると思う。それはステージの上や、夢を追い走り続ける時においての無限の可能性や永遠性。そして、実際には変わらないものはなく、時間は待ってくれることがなく、その時間の中で離れていくファンもいるという自覚。その2つの中で「だから自分たちは自分たちとしてアーティストでいる。夢を叶える。まわり道や時に立ち止まることがあっても7人で先に進んでいく」、そんな覚悟を持って活動しているのではないかと思わせてくれるところが好きだった。ファンがどうあろうと、世の中がどうあろうと、GENERATIONSは GENERATIONSとしてやっていくという、ある意味孤高の存在のような、突き抜けたところを素晴らしいと思った。表現に妥協せず自分たちらしく生きていく、こういう姿勢は『心声』、『Love is ?』にも表れていて、何度も力をもらってきた。現実に対してシビアな見方をしているのに、別にそれだからといって夢も人生も諦めない。そして曲を聴く私たちを上から目線で引き上げるのではなくて、それぞれ苦しんだり悲しんだりするのを分かって、それを許し合って隣にいる。そういう音楽をGENERATIONSはやってくれていた。それから2019年頃にはよく、セルフプロデュースについてよく語っていた。作詞作曲、振り作り、アートワーク、衣装そういった全てを自分たちで作り上げていきたい、と。私はアーティストであるということはそういうことだと思うので、その目標を実際に達成し、自分たちの作品を作り上げていった彼らのことをますます好きになった。2021年にリリースされたアルバム『Up & Down』はまさにそういう彼らの想いがこめられた最高の作品だったと思う。この作品については全曲レビューをぷらいべったーにのせているので興味があれば読んでみてください。音楽で感動することはあっても自分の生活とか生き方とかに影響することはないと思っていたけれど、あのアルバムがなかったら私は今こうして過ごせているだろうかと思う。それほど自分にとって大切な作品になった。
そうしたわけでグループごとにFCができた時、私はGENEの FCに入った。コロナ禍ではライブオンラインを、それ以外ではライブ会場に何度も足を運んだ。CDも一番特典が豪華なのを買って、グッズも買い集めた。良い思い出もそうでない思い出もたくさんできた。行ったライブに後悔はない。どれも素晴らしい出来で、最後には必ず「またライブにいきたい」と思わせてくれる魅力があり、笑顔にもなれるし、感動で涙することもある、どれもそういうライブだった。
2022年からは正直辛いことが多かったように思う。GENEのことを書いていて過去形が多くなってしまうのもおそらくそのせいだ。楽しみ方、推し方は人それぞれであるからまぁ自分のエゴにすぎない部分もあるのだが。メンバー本人の口から聞きたくないことも聞いたし、楽曲も私の好きなものではないということは当然あったし、マネジメントがこれで大丈夫なのかと不安になることもあった。そういうことをいちいち全部指摘し続ける体力も気力もないし、楽しむためにオタクをしているんだからそれができないのなら距離を置こうと思い、今は新曲が出ればチェックして、好きなコンテンツが出たらそのことに触れる程度になっている。それから現場があればこれまで通り参戦する。貢献度の低いオタクかもしれないが、自分のためにはこれが一番だと思うし、いずれまたGENEが私の好きな状態になるのであればそれはすごく嬉しいことだろうなと思っている。

●ジュニエグ箱推し、バリちゃんとの出会い

2019年には新年会動画が出て、そこでジュニエグのくくりが本格的に始まった。当時まだハマりたてだったこともあり、GENEとファンタ(帯同してるのを見てるうちにメンバーも覚えた)、らんぺの一部メンバーを把握しているだけで、まだこれからデビューのバリちゃんのことはまるで把握できていなかった。新年会でも真面目なコメントをしていて初々しいなぁと思った。だけど箱の中身当てで「ぬるぬるしてて細長い」まで分かってるのに何故か「グミ」と答える子と、全く箱の中身に触れてないのに大ビビりする子がいたり、メンバーにキスする度胸のある子がいたりしたので意外と面白いところがあるのかも?と思ったりしていた。
それから少し経って私と友人A、友人Bの3人で舞台魍魎の箱を観に行った。2019年の6月のことだった。その日は天王洲 銀河劇場で舞台を観たので、帰りに居酒屋えぐざいるにでも寄ろうかという話になりお台場へ向かった。予約とかのシステムがその頃はなかったのでなんとなくふらっと立ち寄って、「ごはん食べてる間にどっかのグループ来たらいいよね」くらいのノリで推しプロデュースメニューを爆食いしていた。推しが複数いると何度も来るわけじゃないしその日に全て解決しようとして全部のメニュー頼むからフードファイターになるんだよな。その日はすんなり入れたもののけっこうな勢いで雨が降っていた。そんな中、まさかの片寄くん登場。この人登場することあるんだ?!って思った。片ちゃんはみんなと一緒に『君と波にのれたら』(片ちゃんが声優で出てた映画。主題歌がGENEの『Brand New Story』だったよ)の予告を見て、ファンサをしっかりして帰っていった。ヒール履いててかっこ良すぎたの今でも覚えてる。その後アメコのブースもあるしアメコ買おうぜとなり、アメコ買って席に戻ろうとしたらバリちゃんが来ててパフォーマンス終わるまで席戻れませんということで、ステージを立ち見することに。流石に新年会から何ヶ月か経ったのでメンバーの名前は全部覚えていた。週刊EXILEで繰り返しフルネーム教えてくれてたのが良かったんだと思う。それから曲もよく紹介されてたので覚えていた。『PASION』がとにかく好きだった。ちなみに一番最初に名前覚えたのが加納くん。「なんか戦国武将みたいな名前の子いるな」というわけのわからない印象で覚えやすかった。逆にリッキーとりきちゃんが最初どっちがどっちかわからなくなってた。マサはビジュがギャルだからやっぱりすぐ覚えた。サーファーみたいなビジュだ……と思ってたら最近本当にサーフィンやり出してて案の定似合いまくってる。前情報では「7人全員歌って踊る」というこれまでTRIBEにいなかったスタイルのグループだということとか、ファンタがデビューしてそんなに経ってないのにもう次のグループが出るということ、夢者を何年もやるとかじゃないだなぁというようなことを知っていて、「いきなりデビュー"アルバム"とかっていうのもなんだかすごいけど、はたしてちゃんと育ててもらってるのかな?」とか余計な心配をしていた。何目線なんだ……。
そんなわけで居酒屋えぐざいるで初めてバリちゃんの生パフォーマンスを見る。ばっちり盛り上がっていたし、私は踊りたいくらい楽しかった。賑やかで楽しくて自信に溢れたステージをする子たちだなと思った。デビューしたてとは思えなかった。新年会の時はちょっと困っておろおろしてたり新人グループらしかったのに、パフォーマンスにはそういう不安な部分がなかった。それですぐに応援したいと思えた。各グループ個性があって、GENEはダンスミュージックとサイケやサブカルのミックスみたいな雰囲気の曲が好みだし(曲調でいうとライブリード曲に好みのものが多い。シンセ入ってたりとか。)、ランペ はわりとEXILEを正当に後継してるような気合いの入った曲と、ラテン調の曲が得意、ファンタは近未来とか宇宙っぽいコンセプト、古いものだとディスコのような雰囲気もこなすし、hip-hopから離れたアイドル寄りの爽やか曲もこなすというようなイメージがあったんだけど、バリちゃんの音楽はそのどれとも違っていた。『テンハネ -1000%-』とか特に。ホイッスルの音とかドラムスのサウンドとかを聴くとバリちゃんらしいなと思う。全体的に鮮やかで太陽のエネルギーみたいなものを感じる。サンバ的要素というのかな。『ANTI-HERO』の冒頭からラップパートに切り替わるとことかもこの感じがあるし、ドラムスが強めではっきりしてる曲はかなりあるような。BOTの楽曲とかもそう。あと夏曲はカリプソっぽい雰囲気のがあって可愛い。EXILE節だなって感じの曲があまりないというか。あえてあげるなら『Blow Off Steam』とかかな。「この手で未来掴むまで」のとこのメロディーとかEXILEっぽいと個人的に思う。そういうわけで自分たちのカラーがしっかり出てる音楽を最初からやっているというか、異彩を放っていたというのが最初の印象。ラップ曲別に好んで聴く人間ではなかったんだけど、バリちゃんはなんだか余裕があるのとか、リリックの方向性とかにエネルギッシュだけどガツガツしすぎないところがあってふだんあまり聞かないしそこまで刺さらないラップパートも気に入った。歌唱についてはけっこう複雑なことをやってるという感じがある。7人いるからこその強み。『VIVA LA EVOLUCION』の「恐れを知らぬ〜」からのとことかすごい好き。あとはかっちりメボとラッパーが分かれて一曲の中で雰囲気を変えてくると言うよりかはカラーを揃えて調和しているイメージがある。ボーカル、ラッパー共にお互いに寄せるようなアプローチもできるし。
パフォーマンスが終わったのでバリちゃんたち帰るのかなーと思って見てたらまさかの客降りしてくれて、しかも立ち見の人たちはちょっと離れてるからというのでわざわざ近くに来てくれてハイタッチまでしてくれた。私たちサイドにはマサと未来が来てくれて、マジでハイタッチしちゃった。あまりの出来事に頭おかしくなるかと思ったけど、大人なので耐えて、片手添えてハイタッチさせていただいた。「応援してます」って言ったら笑顔で「ありがとうございます〜」って言ってくれたね。眩しかった。

●BOT参戦。オルスタ幕張の戦い

結論から言うと怪我なくライブ参加できたんですけど、初日に将棋倒し起きたとか聞いてたんでめちゃくちゃビビりながら行ったよBOT幕張。マジのマジでオルスタだったんだよね。なんかアルバム買うと超先行ってのに応募できる仕組みになってて、それで当てて行ったよ。なんかブロックだけ指定されてたから入場したら即花道最前おさえた。優勝だったね。オープニングでいきなり目の前にGENE出てきて酸素全部吐ききってしまって吐くかと思った。オタクまで争わせなくて良いよとか思ってたけどすごい体験だったな。花道の端の待機場所みたいなとこの前取ってから各グループが花道走ってくとことかかなり見れた。バリちゃんはたしか『Dead or Alive』の時に近くに来てくれてて、みんなちゃんとメンチ切ったりしててかなり良かった。まだグループロゴにバット入ってた時代の話。最初パフォーマンス前に司令官みたいなのに呼ばれる演出あったんだけどそこもめちゃ良かった。このライブでバリちゃん含め他のジュニエグの推しもかなり定まった気がする。もともとビジュが好みだったのもあるけどしっかりメンバーの顔と名前一致するようになってからライブ会場で生歌を聴いてやはり加納くんの声が一番好きで推すようになった。声質がまず唯一無二で、聴けばすぐに彼の声だと分かるしなによりパワフル。キリングパートが常に待ち遠しい。ふだんほわほわした雰囲気なのにこういう歌唱というギャップにもやられた。最初この子がここ歌ってるの?!ってびっくりした。あとは年長組のケミ厨なのでこの2人のパートが続いてたり、ハモったりすると大はしゃぎする。マサと未来の2人は優しい声の雰囲気が近いかなと思うのだけど(でもやはり話してる時とかの元の声の特徴が良さとして2人ともに出てて聴き比べてて楽しい。個性バトルみたいに聞こえないのはここの2人の声のバランスも良いからだと思う)、年長組はそれぞれ声質に特徴があって言ってしまえば正反対なのがむしろ最高。ラップはりきちゃがギャップ王だね。元の喋り方可愛いからマジでびっくりした。リッキーは英語ラップも発音が綺麗で煽りも上手、王道の良さがある。流星くんは元の話し声もイケボなのでボーカル寄りのラップの響きも美しい。あとどの規模のどういう状況のステージでもパフォーマンスがものすごく安定してるとこが強い。ラッパー3人とも日本語以外の言語でラップできるのも曲の雰囲気の幅が広がって良いよね。全員好きじゃんね……。ちなみにGENEだと佐野さん推し、らんぺだとボーカルはRIKUさん、パフォーマーはまこつ、浦川さん、陣ちゃん、ファンタは八木ちゃんが好き。

●GENEライブで推し活について真剣に考える

2019年はGENEのライブに初参戦した年でもある。東京と名古屋取ってて両方アリーナだった(しかも別サイド)。すごくないか?それでその時のライブが少年クロニクルだったわけだけれど、重要なテーマとしてこれまでの軌跡だとか子ども時代というものが設定されていた。まさに過去、現在、未来の全てがそのライブというひとところに集約し、GENEの歩んできた歴史、メンバーそれぞれのこれまでの道、それから観客自身の生きてきたこれまでが重なるようなライブだった。人生そのものみたいな、壮大なものを描いたライブ。佐野さんのパフォーマンスには全てがあった。いつもステージで表現することに全身全霊で取り組んでくれる彼だからこそ見せることができるものが、すさまじい熱量がある。そのエネルギーに心を揺さぶられて涙が出た。佐野さんは観客が自分たちの時間をライブを観ることに割いているという意識があって、そこに全力で応えようとしてくれる。それから観客の方も全力でライブに向き合ってほしいと望んでいる。そういう姿勢が好きだった。さらにブログでは少年クロニクルを構成する大きな要素として存在している子ども時代について、誰もが子ども時代を良いものとして懐かしむことができるわけではないと佐野さんは話していた。それは彼自身が子どもであった時に辛いと感じる経験をしたからで、表現することが彼を救い、そうやって大人になっていった。このライブをすることで子ども時代の自分を救うことができるし、他の誰かにとってもこのライブがそういった存在になれば良い。そういう願いの込められたライブだった。子ども時代は自由だったとも言えるし、一方では異なる意味で不自由だったと言えるかもしれない。というのも、自分のことを振りかえってみると想像力や可能性の面では今よりずっと自由だったけれど、どこにでも行けてなんでもできるほどの行動の自由はなかったと言えるからだ。平凡でそこそこ楽しい子ども時代のあった人生を送っている私でもそう感じるのだから、子ども時代というものはそうやって二面性のあるものなのだろう。エモくて幸せなだけではなくて。そういうことを考えた。
もう一つ考えたのがGENEのこと。メンバーそれぞれの人生がGENEというグループによって交わり、道と行く先を共有していく物語。このライブに至るまで、最初から最後までを目撃できていたなら私はどういうことを感じることができたのだろうと思った。彼らがまだ誰にも知られていない時から応援して、少しずつライブ会場が大きくなり夢を叶えていく姿を見つめる。その経験はこのタイミングで彼らを知って応援するようになった私には決してできないことである。だから応援しているとはいえ、釣り合いが取れない。そんな気さえした。彼らが与えてくれる感動と経験に私が返せるものなんて果たしてどれだけあるのだろう。一緒に夢を叶えていく経験はその時を共に過ごさなければ得られない。どれだけお金を払おうと取り戻せない。ライブは瞬間芸術。その時の景色はそこにしか存在しないし、その時その場にいたからこそ味わえる何かがある。そのことにめちゃくちゃうちのめされて、涙が出た。だからこの時応援していたということ自体、かけがえのない思い出になる。自分にとって推し活はそういうものになるのだなという莫大感情を抱えた。

●怒涛の2019年。年越し。

GENEを応援しつつCLでは他のグループのコンテンツも見て、ブログなんかも読んだ。個人的に好きなのがりきちゃのブログ。タイトルがむちゃくちゃ長いのとか、「今、◯◯をしているところだよ」みたいなリアルタイム性がすごい文章を書くところが超良い。あと加納くんが最後の一文でブログを読んでくれたことのお礼をしてることのファン。人柄が良すぎる。CLというかまだLDH TVだったかこの頃は。とにかくバリちゃんのコンテンツでは世界進出に向けて英語でこれに挑戦!とかやってる同時期にGENEはやばい具を入れた毒おにぎりを交換しながら「苦手な家事何?」とか雑談してるコンテンツをアップしててウケていた。どういうこと?そうやって冬になり、LDHの年越しライブに申し込んだが現地は外れたので地元の映画館でライビュを観ることにした。GENEは紅白初出場。良い年だったなぁ。司会がベビネでバリちゃんの目標に対して「夢がでっかいね!!」と声をかけたらりきちゃが聞き間違えて「えっ?目はちっちゃいです……」って答えてたのをなんかずっと覚えてる。可愛かったからね。そうやってBOTのないシーンを考えたり、小説から考察絞り出したけどライブはなんの答え合わせにもならずにクソデカチャンピオンベルトが印象に残ったり、ライブで大号泣したりしながら良い年越しをした。

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