GENERATIONS、これからも……

メンバーの脱退(卒業と表現されているが)の発表、それに伴い行われた記者会見を見終えて。
正直メンバーたち自身がそうであるように、自分自身も悲しさだとか怒りだとかいろいろな感情がぐるぐる回っていてはっきり気持ちに整理がついたとは言えない。けれど、はっきり言えるのは6人のGENERATIONSをこれからも応援するということだ。今後の活動について話す6人の姿を見て、応援したいと、迷いなくそう思えた。確かに7人だった時と異なる部分は出てくるだろうけれど、それでもGENEはやっぱり私の好きなGENEのままなんだと久々にそう感じた。
2022年から2023年の活動が自分にはそれほど合ったものではなかったし、どうしてこんなことになってしまったんだという出来事は、はっきり言ってしまえば今回の脱退のことだけではなかった。けれど、私が納得いかないなと思っていた期間の彼らの活動はきっと誰かにとってはかけがえのないものになっているのだろうし、去年数は少ないながらも観に行ったライブは楽しかった。GENEらしい遊びごころに溢れた、彼らだからこそ創れるステージだったと思う。だから嫌だったり辛かったことについてはここで詳しく語るということはしない。これから進んでいく彼らには関係のないことだから。

私の好きなGENEの話をしようと思う。プリレジェというよくわからない入り口からメンバーのことを知り、好きになったGENE。推して、気がついたら5年以上が経っていた。デビュー当時から応援している方々に比べればまだまだなので一生新参の気持ちだろうがそれだけ時間が経ったのだなぁとは感じる。
2021年。コロナ禍のせいだけでなく、私は疲れ果てていた。心が壊れかけ、眠れない。苦しんで次の日がやってくるよりも消えてしまいたかった。そういう日々だったけれど、GENERATIONSの音楽は変わらず聴いていた。
リリースされた『Up & Down』という作品は私にとってかけがえのないものになった。GENERATIONS LOVE POSTというコンセプトのもと、彼らは辛い日々に寄り添ってくれた。離れていても想いを音楽という形で届け続けてくれていた。『Love is ?』はお守りのように、私の心の傍にあり続けてくれた。自分のことを心配してくれる人たちのことさえ恐ろしくて、それらを遠ざけようとさえしていた心が弛んだ。私の代わりに彼らの音楽が私のことを許してくれたように思えた。幸せだった。
GENERATIONSというグループは夢に向かって進んでいくけれど、別にファンである私たちを高い位置から引っ張り上げようとするようなグループではないと思っている。彼らの音楽の中で歌われるものも、理想の世界ではなく現実だ。そんな中で彼らにとっての夢はおとぎ話ではなく、いつか手の届くものとして存在し続ける。永遠なんて存在しない。時間は止まってくれない。讃える声も過去の栄光になる。幸せでない子ども時代は存在しうる。今目指している場所がゴールかどうかなんて誰にもわからない。そういうことを全部分かったうえで彼らはそれでも進み続ける。ファンである私たちからも見える道を征く。時に遠回りしたり、寄り道したり、休憩を挟みながら旅は続いていく。そういう形で私たちのすぐ傍に在り続けながら、途方もなく大きなことに挑戦し続け、自分たちの世界を広げていく。そういうグループだから好きだった。LDHにおいて挑戦や開拓を繰り返し、デビューした時と同じ小舟で荒波に揺さぶられながら旅をする。なぜかいつも憎らしいほどに強く見え、唯一無二のものとして存在し続けていた。やりたいようにやる姿がかっこよく、時にそのやりたい放題っぷりに振り回され、振り落とされた。けれど応援しはじめてから今までの間、素晴らしい楽曲とライブとたくさんの思い出をくれた。だからそれを信じて、もう一回しがみつきに行ってしまうのだった。我ながら厄介で屈折した愛情がそこにはあると思う。キラキラの絵文字で飾って、常にベタ褒めしてあげられるオタクじゃなくてごめん。脱退の話が出た時も、すぐに応援の言葉をかけてあげられなくてごめん。そんな私に、このグループは6人でだって強い、この先どうなっていくのか見届けたいと思わせてくれて本当にありがとう。
会見で今後について語りながら、サポートメンバーというか今後の自分たちを助けてくれる人を募集しているということを話しているのを聞いた時に胸が痛くなった。強い彼らにとってのピンチ。心細さを感じて動揺した。
けれどそれ以上に、7月からもう6人で動き出そうとしていることを語ってくれて本当に嬉しかった。やりたいことがあり、準備しているツアーがある。いつも通りのワクワク感がそこにあった。今年はグループ活動はお休みで、個人活動に集中する年になるだろうと元々思っていたし、脱退の発表があった時も体制が整うまでは休止するのではないかと考えていただけに、喜びはおてつもなく大きかった。
6人は前を向いている。今はそれを信じて、6人の幸せを願って応援しようと思う。
GENERATIONS、これからもよろしくお願いします。

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