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戦略がすべて

バカは市場で勝ち残れない

瀧本哲史「戦略がすべて」

「なんでお前が、会社で出世できないか、やっとわかった!」



過日、父にこう言われた私。

その話はさておき、この言葉は、非常に示唆に富んでいた。傍らのパートナーが、二人きりになると、静かに口を開いた。

「桜子、まだまだだねえ。あれじゃ、お義父さんが怒るのも無理ないよ。」


そう、冒頭の発言は、私の暴言に対して、つい父が放った言葉だ。
父はすぐさま、自分の非を詫びたが、私はそんなことよりも、自分の愚かさにうな垂れた。私は父に、ある説得を試みていた。そのためには、父の性格を理解して、彼を説得させるための戦略が必要だったが、ノープランで挑んで玉砕した。



私は、「人は、話せば分かる」と信じているところがある。
そんなわけないだろ、と言った夫よ。あなたにノーベル平和賞をあげたい。



私は、気がつけば、父や管理職(会社)に、喧嘩を売るところであった。
いや、それは私がしたいことじゃない。
私がしたいことは、実家を良くして、職場を働きやすい場所にしたいだけ。


君の態度は、職場の様子と非常に似ている。今回の件、共通点があるね。
君は、お義父さんや会社を思うとおりに動かしたいなら、もっと、成長しなければならないよ。」


そう言って、彼は説いた。

・有能であれ。
・お義父さんは、家の大黒柱、つまり社長。
・社長を動かすことができる、秘書や参謀になれ。

「これができないと、仕事は進められないね。」彼は言った。

「でも、それって簡単なことじゃないでしょ?」私は再びうな垂れた。


「簡単じゃないけど、学ぶことはできる。まずは相手の立場に立って物事を考える癖をつけるとか、柔軟な発想を養うことから始めればいいんじゃないかな。・・・まあ、いうなれば、ジジ転がし」

ジジ転がし、改めて聞くと戸惑う。それって何?

・懐に入るのが上手い。
・「こいつ、応援しなきゃ」と思ってもらう人間的なスキル。

『ジジ転がし』のスキルは、学べるのだろうか、の巻。|吉田 アルパ子~人間観察エッセイスト。「痛快」「励まされる」作風が好評。 (note.com)


「オヤジ転がし」、または、「おじさん転がし」や「おじさん殺し」とも言われますが、要するに、オジサン(年長者、上司、目上)に取り入る、ファンにする、懐に入る、手のひらで踊らせる・・・・そんな感じです。

西原理恵子氏における「オヤジ転がし」のアガリ|むら (note.com)

相手を理解するためには、相手の話をじっくり聞くこと。
相手の言葉を待つこと。


対話で最も大事な、「今ここ」にいる目の前の人を、しっかりと受容する。声を聴く。
私はいつも、それが圧倒的に欠落している。

だって、忙しすぎるから。
だって、家事や仕事や介護で余裕がないから。

言い訳はいくらでも思いつく。
だからといって、そこに胡坐をかき続けるわけにはいかない。
だって、あなた、本気で社会を良くしたいと思っているんでしょ?
ここで諦めたら、今までとおんなじだよ。

変わらねば。
変わらねば。


バカは市場で勝ち残れない。
私はバカじゃなくなりたい。

by桜子

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