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「中絶」するのは悪か?

「中絶」という言葉に
皆さんはどんな印象がありますか?

こんなことがありました。

私の夫は
金融系の仕事をしています。

病院関係のクライアントとの会議の中で
産婦人科にて行われる「中絶手術」費用の
決済方法について話がでたそうです。



これまで
''中絶手術費用''は一般的に「現金」のみでの支払いでした。
(都市圏では分割可能な病院も)


金額としては、10万~15万といったところです。
妊娠に氣づかないなどの理由で週数が進むと、通常の出産費用並(40~50万)にかかります


これまでのような現金一括だけではなく、分割などの支払い方法があれば性犯罪を含めた''望まない妊娠''においても女性の選択肢は増えます。

(実際に私の知り合いでも、
「現金一括」での支払いが出来ず
出産した女性もいました)


会議でその「中絶」の話が出た瞬間から、夫の会社の重役たちが

中絶に関わっているとなると
印象が悪い

中絶とは人を殺すことだ


と口々に言ったそうです。



夫は、それに違和感を感じました。


「中絶」という話が出た途端、みんなが
''管理の出来ない若い女が、勝手に妊娠して育てきれないから堕ろす''
という先入観でしか物事を見れてない、と。


『中絶』は悪か?



私は中絶経験者です。
あの時、その選択肢がなければ
今の私はなかったかもしれません。

中絶は、タイミングや、環境・経済的なものがかなり影響します。


そして、
中絶自体への偏見があることは
痛いほど知っています。


その偏見のほとんどが
''若氣の至り''であろう、という想像から来ていることも確かであると思います。


果たして、これまで
恥として隠されてきた
中絶は

''若氣の至り''だけだと思いますか?


女性たちがどんな氣持ちでお金を払って
痛みを伴う中絶手術を受けると思いますか?


偏見のある人が想像する「出来ちゃったから堕ろそう」なんて軽いノリだと思いますか?


手術までの激痛
術後見上げた天井
ぽっかりあいた心
止まらない出血と涙

そのどれも忘れることはありません。


けれども、
偏見のある人から見ると
私は相当な悪者です。




イジメも虐待も性犯罪も
宗教的な強制も

昔からありました。


でも、それを隠し
ないがしろにしてきたのは
いつも『強い側のひと』です。






また今回も『強い側のひと』達が
ひとつの断片だけを見て
「中絶」するのは
若いもんが育てきれないからだと
決めつけて

受け身である女性の選択肢を狭めようとしています。

世界では『強い側の人』たちが決めた
中絶をすることすら違法とされる場所もあります。

女性たちは自宅で血のプールといわれる
編み針やコートハンガーによる自己中絶をし
命を危険にさらします。

無知による妊娠だけでなく、
レイプや宗教など
誰にも相談できずに
自分でやむなく中絶をする女性は多いのです。

なぜ傷を負う彼女たちだけが
悪者なのでしょうか?




夫が持つ違和感とは、
偏見をもった『強い側のひと』達が
またもや自分の保身のために
女性の選択肢を奪い取る様を見て感じたものでした。


夫は私と少し話したあと、
「あの頭の固い重役ともう1回話す」とだけ言いました。


その言葉が
私の中でどれほど強く響いたでしょう。



彼の優しさは、いつも静かです。







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こんな私をサポートするなんて、そんな変態な人がいるのですかっ?!