ハムレット

ハムレットのチケットのとれなさたるや!記憶がおぼろげだけど抽選発売は全部はずれ、一般発売はめちゃくちゃスタンバイして発売開始と同時にアクセスしたけどつながらず、つながったころにはソールドアウト・・・

そんなわけで諦めていたわけです。が、もう一度見てみたら立見席があるじゃないの!!

みなさん、冷静になってくださいな。劇って休憩はあれど3時間くらいあるんです。いつも座りっぱなしで体が痛くはなるけども、立ちっぱなしって不安じゃないですか?しかも座席の方と値段が1500円しか変わらないのに・・・?

でもまぁ、やってみたことがないことは経験してみた方が面白いよね!仕事で3時間くらいたってる時だってあるし、ライブだって主に立ちっぱなしだし、人間は座ってたり寝てたりする時以外は立ってる生き物だもの。

そういうわけで、今日は森之宮ピロティホールで18時半に開演の「ハムレット」観劇レポです!ハムレットは言うまでもなくシェイクスピアの名作ですが、ネタバレ許すまじ!!!な方は読まないことをお勧めします。パンフレット、及び私の肉眼でとらえた記憶などをもとに記事を構成しております&各方面に配慮しているつもりですが、何分至らないことがあったらとりあえず目をつぶってくださいませ。

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暗闇に浮かぶ霊を見た。衛兵たちが確かに見た。それはまさしく前国王の姿だった・・・早くハムレット様に伝えなくては!

というシーンから開幕。というか幕はなくて、客席に案内されるとすでに舞台上にはセット。テイストで言うと「アボンリーへの道」に出てくる家みたいな感じで(大半の人に伝わらないであろう説明だが察して)、風の音が吹く中、客席から飛び出してくる衛兵にびっくり。ちなみに立見席は本当に最後尾なので、客席を含めすべてが見えます。双眼鏡は5倍でちょうどよかった。

舞台はデンマーク。国王は昼寝中に蛇に襲われるという不慮の死を遂げ、その弟・クローディアス(福井貴一)が故王の妻・ガーとルード(松雪泰子)の夫となり、王座に就く。父の死、母の早すぎる再婚を憂うハムレット(岡田将生)。

え・・・天上人の集いかな・・・?という神々しさではあるんだけども、照明もぱきっと明るくなく(最後のシーンを除いてずっと暗かった)、衣装も豪華絢爛というよりは「パリコレとかに出てくるおしゃれな服や」(※私には語彙力がない)という感じ。舞台装置が家に欲しいくらい好きなんですがね、回転するんですよ。絵にかいた方が早いんですけど。大きく3面構成の2階建てになっていて、場面展開はこの装置が回転することで切り替わる。雪も降るし雷も鳴る、この装置の設計図がすごく見たいよ私は!!!!

岡田将生さん演じるハムレットは、ドラマで見る岡田さんの演技よりもトーンが低いというか、会話の音階が低い感じ。狂ったフリをするとき、イングランドに渡るとき、最後のフェンシングの時で何度か衣装は変わるんだけども、どこか現代的で、いつの時代なのかよくわからない感じ。

ちなみに私は「ハムレット」の中でホレイシオ推しなんですよ。ロミジュリならヴェンボーリオ。最後まで死なない人がいいよね。

父の霊に会い、死の真相を知り、復讐を誓ったハムレット。狂ったフリを装い、周囲は混乱。オフィーリア(黒木華)への恋心が狂わせたのでは?ということでオフィーリアの父・ポローニアス(山崎一)はオフィーリアとハムレットを引き合わし・・・

ひとこと言わせてください。ポローニアスが唯一の癒しでした。笑いを起こすキャラクターというか、別バージョンのハムレットの劇ではそうじゃなかったはずなんだけど、原作はどうなってるんだろう・・・

シリアスな劇だと特に、笑っていい場面が来ても、笑っていいのか判断がつかない(笑っていい空気感で察するしかない)んだけど、ポローニアスのシーンでは考える間もなく笑ってしまうというか、間が絶妙で大好きだったからいきなり殺されたときにはびっくりしたよ。死亡フラグちゃんと立ててくれないと心臓に悪いんだよ???できれば死なないでほしかった・・・

話がそれたな。今パンフレット読んだら(いつもは幕間に読むんだけど今日は立ち見だったから読むことが不可能だった)、衣装について「ハムレットとオフィーリアの服はフォーマルなものから始まり、だんだん崩れていく」とあって、確かにそうだった!!!と。

ハムレットは、憂いから憎しみへ、策略のための狂気を演じ、狂うことなく戦って死ぬ。

オフィーリアは愛から裏切られた悲しみ、父を失って狂い、そしてそのまま死ぬ。

今回の舞台では偽の狂乱と本当の狂乱の違いが肌で感じられて、黒木華さんの演技がもっと見たい・・・・チケットをすべて買うぞ・・・ぐらいの心意気です。生の演技がいいです。ドラマも見ますが・・・

演出としては、客席から登場したり、ハムレットが通路にいすを置いて座ったり、今まで見た中では一番客席を使ったものでした。旅役者の一行の登場、打ちあがったバルーン、駆けまわったりして、客席一体型だなと。

オフィーリアが狂ってしまい、自分の髪を抜いて手を地で濡らしながら「これはパンジー。花言葉は・・・」と言いながら皆に髪の毛を手渡していき、そして去っていく・・・オフィーリアの、心の芯の部分がもう向こうの岸に行ってしまったかのような地に足がついていない足取り、そして美しい歌声がもう・・・

オフィーリアの最期の、川で溺れてしまうシーン。ここをどう表現するんだろうと思っていたのですが、そのシーンはありませんでした。伝聞的な形で「オフィーリアが溺れて死んだ」という感じだったので、黒木華さんがそのシーンをどう演じるのかは見たかったなぁ、というところ。

そしてフィナーレ、レアティーズとハムレットが戦うシーンは手に汗握る激闘で、殺陣ともまた違うアグレッシブな感じ。

今回の劇で一番好きなのは黒木華さんのオフィーリアがおかしくなってしまい、みんなに髪の毛を手渡していくところ、そして舞台装置です。どういう構造なのか本当に知りたい・・・

今月はもう観劇の予定がないけれど、今からでもチケットが手に入るのがあれば行こうかなというところです。来月はレミゼラブルを見に行きます!

#ハムレット #観劇 #劇


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どうする?みたらす?
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山口絵美菜

ミュージカル初心者の語彙力が溶けた観劇録

4月に「ロミオ&ジュリエット」を見たことをきっかけに、あっという間にミュージカル沼にはまった私の観劇録です。擬音、感嘆多め。あくまでも己の記憶頼りの個人の感想です。好きなのは矢崎広さん。
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