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エリザベート 7月21日マチネ

7月21日マチネ 12時開演

念願のエリザベート!!そして初の帝劇!!!今回はもろもろあって急に決まった感激だったので双眼鏡も速攻ブルーベリーアイもなかったけれどもS席で全体を目を見開いてみることができた&周囲の人たちも静かでとてもよかっった!!(実はレポ書いていない別の舞台を見たんだけど悲しくなるくらいうるさくて泣いた)

そういうわけで、今回も今回とて語彙力のかけらもなく、私の記憶力とぱやぱやな視力でお届けする観劇レポです。ちまにみ世界史B教科書程度の世界史の知識と、なんとなくざっくりしか把握していない(出演者の方は把握してます)あらすじの知らなさ具合をあらかじめご了承の上、そして誤字脱字を許容する寛大な心を持ち(指摘しないで)お読みください。また、観劇後に議論したい人もいらっしゃるとは思いませんが、解釈についての議論やご教授も間に合っております。以下ネタバレを含みますレリゴー!

まず本日の出演者の方々。

エリザベートの伝記的なものは高校生の時に読んでいた気がする。美貌を持ったエリザベート、晩年には侍女が小さな手鏡しか見せてくれなくなったことに気づき、大きな鏡を覗き込んだらそこには年老いた自分の姿が映っていた。深く刻まれたシワにお粉をはたいて埋める、みたいな描写があったような。

一言で見た感想を言うと「ミュージカルというジャンルの中にエリザベートがあるのではなく、エリザベートそのものがひとつのジャンルだ」ということ。

あっちの劇の方がよかったとかどうとか比べる対象ではない感じ。エリザベートはエリザベートの文脈の中でしか語れないんじゃあないかしら?

帝国劇場には始めてきたんですが、有楽町駅から直結のはずなのに迷いました。公式ホームページにはB3出口から直結とかいてあるのにホームの案内板にはDで始まる出口しかなかったのはなぜ…?

それはさておき、帝劇の客席は階段じゃなくて坂なことにびっくり。客席は千鳥の配置で見やすい。私の視力ではぎりぎり瞬きは確認できないくらいの距離の、右寄りの座席で見ました。あとパンフレットはもちろん書いました。2500円。

あらすじ
物語のあらすじはここを読むんじゃなくて公式ホームページを読んだ方がいいと思います。ざっくりと書くと、黄泉の帝王トートに愛された、愛されてしまったオーストリア皇后のエリザベートのお話し。トートに魅入られるきっかけとなった少女期の出来事から、エリザベートの生涯を描いくというものです。うん、うまくかけないから各自ホームページを読むべきだ。

12時開演
開幕後すぐ育三郎さん。山崎育三郎さんのこと初めて生で拝見したけれどなかなか歌うシーンが来ず。育三郎さんが演じるのはルキーニ。「どうしてエリザベートを殺したのだ」と来る日も来る日も問い詰められる…その周りで怪しげに踊り狂うトートダンサー。(トートダンサーは気づいたら踊りに混じっていたり、死のシーンで登場したり、とにかく要所要所で踊ってらっしゃるんだけども、その存在感たるや…!!衣装も次第に変わっていて目が離せない。)地獄の釜のように棺の蓋が開閉していたセットも面白かった。(エリザベートの舞台装置初めてみるタイプのものばかりで凄かったです)

問い詰められ続けるルキーニ。そして答える。トートがそれを望んだのだと。ここで天井からトート様が降臨…!!コンサートなら感性が東京ドーム5個分って感じの神々しさだ…古川雄大様…!初めて拝見しました目が麗しさで潤うドライアイ完治。

そう、今回出演者の皆様を初拝見なのでいつにもまして語彙力が挙動不審なんです。皆さん頑張ってついてくるか各自の判断でドロップアウトしいて欲しい所存です、何卒。

舞台の話に戻るね。ルキーニはエリザベートについて語りはじめた…

最初のところは舞い上がりすぎてルキーニのポジションについてあんまり理解してなかったんですけど、いわばストーリーテラーというか、エリザベートの物語は全てルキーニの語っている話の再現なのだ、という解釈で良いかしら?ルキーニ、どこにいっても何かしらの役職で出てくるなぁ、あなたは誰なのと思っていたけれど、そういうことか。語り手なのね。

時は遡り、エリザベートの少女時代。通称シシィ。シシィの少女感たるや…!愛希れいか様。ルキーニに手渡されたライフルで鳥を打つも失敗…その背後ではシシィの目を盗んで密会するシシィ父のマックス公爵と家庭教師。シシィが振り返りそうな対イミングで家庭教師は隠れるけれど、スカーフを忘れていってしまったり、少しコミカル。あとシシィの「私はお父さんみたいになりたい」が印象的。

今日は親戚の集まりで重大発表があるとシシィ。「親戚づきあいはペストぐらい嫌いだ」と父。父は外国に行くけれど、それに私もついていきたい!!とおてんばなシシィ。それでも父は旅立ってしまい、シシィは親戚の集まりに。

広間に親戚一同が集まり、母が重大発表。それはシシィの姉がフランツ・ヨーゼフとお見合いするというもの。ハプスブルク帝国を納めているけれど、実母のゾフィーのいいなりなフランツ。ちなみにフランツは田代万里生さんです。

そんな中で一人木に登るシシィ。親戚一同が気づいたものの、時すでに遅し。うっかり木から落ちてしまう…

この落ちるシーンは、木に登っているシーンからシルエット的な映像で表現されていて「その表現初めて見ました!」という感じ。(くれぐれも断っておきますが、私は初めてエリザベートを観た人間なので孵化したての鳥のような気持ちだと思ってください、今日見たエリザベートが私の知るエリザベートの全て、そして親)

背景として中央に映像が投影されるだけでなく、窓の形のパーテーションも使われていて、それが木から落ちるシーンのように「窓に映像を投影させる」感じなんです。日本語が壊れた。 その窓型のパーテーションは可動式なので、いろんなところに配置されては背景を映し出してくれる。でも、鏡のように舞台上の様子を反射もする。

木から落ちたシシィは黄泉に国へ…トートダンサーに手を取られ、時に舞わされ、まるでマリオネット。そこへ降りてくるトート様…二人の視線がぶつかり(ちょうどトートダンサー人囲まれてるシシィと階段を降りてきてるトート様の目の高さが一緒になってた)、トートはシシィを愛す…

こんな不穏なフォーリンラブシーンってあるんだ…愛と死の論舞…

場面は変わり、エリザベートの部屋。「この子は死んでしまった」と嘆き悲しむ親戚一同…「いや、生きている!」蘇生するシシィ(エリザベート=シシィなんだけど表記統一しません察して)。

シシィと呼ばれている間のエリザベートは本当に「少女!!」って感じ。野に咲く花と言おうか、のばら姫的な感じ。自由奔放で、無邪気で、無垢で、何も知らない真っ白なシシィ。

場面は変わり、ウィーン王宮。謁見するフランツ。「あの子は自由と言っただけなんです」と子供をすくうよう頼む母親、ロシアに味方して戦争しようという軍人、いろんな人が謁見に来るけれど、フランツは母・ゾフィー皇太后の囁くがままに返事をしていく。

ゾフィー皇太后の「気品」「威厳」「強い母」感がすごい…この後時が経ち、だんだんと年老いていく(そしてなくなる)んですが、その時間経過の表現も凄まじく…

場面はお見合い。めかし込んだシシィの姉と母が汗だくでやってきて、姉は慌ててメイク直し。

姉の服装が、雰囲気でいうと「気合い入れすぎてしまった合コン」みたいなテイストのドレス、頭にもお花がモリモリ(しかも途中で花が落っこちて姉妹で慌てる)、リボンもフリフリという。対して無邪気なシシィは林の向こうに鹿を見つけて岩によじ登り、、、その向かいに銃を持ったフランツ登場。無邪気に手を振るシシィ。

今書いてて思ったんですけど、場面が変わるごとにルキーニがシーンの説明をしてくれるし、なんならきちんと登場人物としても存在しているんだけど、「ルキーニとして」ではなく場面に馴染んでいるから、ルキーニについての描写が難しいんだよね…あるときは従者の一人、ある時は牛乳売りというように、いわゆるモブ的な立場を全て演じて行くからどれほどの演技量…という圧巻。とにかく育三郎さんはすごい。話が逸れるんですがはまってるドラマ「あなたの番です」に出てくる怪しい女・木下さんというキャラの家の神棚に育三郎さんの写真が祀られてるんですよね、彼女がミュージカルが好きだからさ。

話を戻す。お見合いの場面、フランツは姉ではなく、シシィを見初める…「3年の花嫁修行が無駄になった」と呆然とする姉に対して「どっちにしろ私の娘だからノープロブレム」的な母…だよね、わかる。私がシシィの立場なら申し訳なさで潰れそうだけどシシィは無邪気に受け入れて、二人は幸せな婚約時代…

本当に記憶しか頼りがない&ある程度はパンフレットで記憶を呼び覚ましてるんですが、この婚約のシーンは次の通りだったと記憶してます。

岩的な何かの上にたつ二人、その背景には綺麗な夜空。二人は見つめ合い、気持ちを確かめ合い、フランツはネックレスを贈る。そしてそのまま岩ごとはけていく…そのとき、一瞬二人のシルエットが星の光に映し出されて美しいのなんの…照明の色はオーロラみたいな感じ、緑と青

結婚したら乗馬をしましょうね!あれもこれもしましょう!と無邪気なシシィに、「自由などない、望みを捨て生きるのだ」とフランツ。「そんなの嫌!」とシシィ。

そしていよいよ結婚式。ウエディングドレス!!!!博物館に飾ってくれないかな!!虫眼鏡を使って具に見たい。きらっきらよほんと。スワロフスキーもビックリって感じ。婚礼の儀の最中にもじっとりと見てくるトート様。「お前はあいつのことなど愛していない!」最後のダンスはわたしと、といってシシィと踊るトート様。(トートダンサーも舞踏会に紛れ込んでいてフランツと踊ったり、シシィと踊ったりしてた)

トートダンサーは一体なんなんだ…好き…絶対に語弊があるんだけど、ショッカーの上位互換の極みって感じ(褒めているんですが伝わらない気がする)

実は来月もう一度見る(演者さんは違う回だけど)ので、とにかく今回は考えずに感じることにしていた。

この段階ではソフィーはトートと踊るときも、トートに操られているというか、自分の意思では動いていない感じ。見えない糸がついてるような。

結婚初夜が開け、朝の5時。ゾフィーがやってきてシシィを叩き起こす。皇后の務めを守るべきだ、明日は5時に全てを始めるのだ、全てに許可がいる。乗馬など危険、もってのほかだと。

ここで初めての争い、いわば嫁姑戦争です。反発するシシィ、「シシィに自我が芽生えた」とルキーニ。この結婚のいざこざが始まる。

結婚一年目、娘が誕生。ゆりかごからその子を抱き上げるゾフィー、娘は次から次に侍女の手を渡ってい育。「私の子はどこ!」とシシィ。娘はゾフィーに奪われてしまった。しかも勝手に名前をつけられて(しかもゾフィーという名前)

結婚3年目、また娘が誕生。その子もまた、ゾフィーに奪われてしまった。

そして結婚4年目、鏡を覗き込むシシィ。自分の魅力が利用価値があることに気がつく。外交のためにハンガリーについてきてくれと頼むフランツに対し、「娘を連れて行っていいなら」と条件を出して飲ませるシシィ。

だんだんと「エゴイスト」ぶりが強くなっていくシシィ。その変化はグラデーションで、気づくと少女の時のような無邪気さも、無垢さもなく、美しい人特有のしたたかさが滲んでく気がしました…

舞台はハンガリー。市民が三色旗を片手に二人の訪れを待つ。そこには暗殺を目論み懐に銃を忍ばせる青年もいて、そして三色旗の使用の禁止が突然命じられたり。(なんでかわからなかったので勉強する)そこにエリザベートとフランツの登場、鳴り響く銃声、不穏な空気。「ここから立ち去ろう」と促すフランツを制止し、コートを脱ぐエリザベート。エリザベートは三色旗を模したドレス(赤青白のきらびやかなドレス)に身を包んでおり、市民はそれを見て歓声をあげる。そして再び響く銃声、その背後にトート様。

トート様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!色香っていうんですか、もう、トート様の優雅な立ち姿、圧倒的存在感、それでいて「気づいたらそこにいる」神出鬼没ぶりよ!!!!

ちょっとこの後の記憶があやふやなんですが、エリザベートの娘が亡くなってしまい、そして悲しむエリザベート。その後自我が芽生えたエリザベートがトート様を突っぱねた。そしてその後念願の「闇が広がる」通称闇広を聞くことができて耳が喜んでる。トート様の歌声がそれはそれは滑らかで、最高級のハチミツがなぜか脳裏に浮かぶほどでした。滑らか界でそうとう甘め、しっとり、濃厚な滑らかさなんだもん。ちなみに育三郎さんの歌声は「声量!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」という感じでね、もう私の全身が鼓膜だった。声帯の数とか絶対私と同じじゃないよ。

場面はウィーンのカフェ。青年たち、いろんな思惑を持つものが集まり、不穏な空気。

どのタイミングかは忘れたんですが、第三子として男の子・ルドルフが誕生してます。が、またしてもゾフィーに奪われてしまって、厳しいしつけをされている。

「ママに会わせて、もう何日も顔を見てない」と、剣術のレッスンをほっぽり出してゾフィーにお願いする少年ルドルフ(大橋冬惟)。か、かわい〜ゾフィーもよくこの子のお願いを突っぱねることができたね!鋼の心!という感じ。高音の歌声が綺麗。

場面は変わり、エリザベートが自室で何か書き物をしている。憔悴しているような様子、長い髪を乱しながら羊皮紙(じゃないかもしれない)に羽ペンを走らせる。

その扉の前にフランツ。「今日も大変な問題ばかりだよ、君の愛がないと、君の元でゆっくりねむらせて」と懇願。(こんな嫁姑問題絶対嫌だなと思う私)ぱっと扉を開け、先ほどまで書いていた紙を突きつけるエリザベート。これが最後の通告、義母か私かを選んで。

シシィの面影がもうない〜めちゃくちゃ強いエリザベートだ〜最初が「百合」って感じの花だとしたら、今はなんでも絡み取って栄養にしていくタイプの毒花という感じ。でも、他人を害そうというよりは、自分の思い通りにしたいって感じのベクトル。

場面は変わり、ウィーンの街頭。ミルク売りに扮したルキーニの登場。「あそこにいたよ!」とその姿を見て集まってくる町の人々。容器を差し出してミルクを買おうとおするけれど、ちょっぴりの牛乳しかない…「うちには子供がお腹をすかせて待ってるのに」と嘆く人々。ミルク不足らしい。「皇后がミルク風呂に入っているらしい」と牛乳売りか誰かが言い放ち、人々の不満が募る。

いや〜これはよくあるあれでしょ。適当に皇后の悪口をうそぶいただけでしょ、と思っていた私ですが、次のシーンでそうじゃなかったと知りました。あと、ミルクを積んでいる荷台の上に立って歌う育三郎さんのバランス感覚すごい。あんなペラッペラな木とタイヤが一つ、支えが2箇所しかない荷車なのに。

エリザベートの更衣室。運び込まれる沢山のミルク。「早く運んで頂戴、ミルクが温かいうちに」とリヒテンシュタイン(侍女的な)。卵と何かしらで作ったシャンプー、バラの石(?)など美容品もろもろ。「美しくいるのが皇后の務め」だと。毎日オレンジと卵(あやふや)しか食べず、日に三度は器械体操をしていると。

そこにやってくるフランツ。「エリザベートに大事な話がある」と。「今は髪を梳かしているところなので、仕切りの向こうにいます。このまま話せば聞こえます」といわれ、そのまま話しかけるフランツ。僕には君の愛が必要だ、だから母ではなく君を選ぶ。

それを聞いて、幕が上がる。そこには美しく輝くエリザベートが…もうね、絶句ですよ。私の目に4K搭載したい。

幕間
どこもそうなんですけど、帝劇もトイレは混みます。地下のトイレを使うといいんだけど、どれくらい混むかというと、トイレの列用に係員が割かれるくらい。でも諦めずにトライしたほうがいいよ!‘

おっ珍しいな、と思ったのが、演奏の方々への拍手をしてから始まったこと。今回は一階なのでオーケストラピットの中までは見えないんだけど、ずっと素敵な演奏でした。

あと、帝劇の係員さんがしっかり注意をしてくださる。コンビニ袋とかを腕に通して観劇しようとしている人に注意をしたり、アナウンスでも音について注意してくださっててありがたい。大阪で見る時よりうるさくなかった気がする。スマホもならなかった。(本当にあたりが悪いとうるさいしいらいらするし悲しかったりする)

第二幕
どのシーンから始まったか記憶がないの…でも素晴らしかったことは覚えてるよ。人は忘れることはないの、思い出す回路が消えるだけで、私の脳内には今日見たことは全て焼き付いている。そう、つまり万事オッケーってこと!(強引)

思い出した。ルキーニが客席まで降りてきて婚礼の記念品のマグカップやらなんやらを配るとこから始まるんだわ。

一幕の後半からどんどん色濃くなっていった不穏な空気と、エリザベートのエゴイストぶり。それがますます強くなっていく。ハプスブルク帝国崩壊の時が近づく。

そんな中、戴冠式。一滴の血も流さずにハンガリーを統治下にした(という理解でよいのか?)ハプスブルク帝国の軍国主義との乖離、不満なゾフィー。

世界史じゃん!これ世界史のテストで出たわ。オーストリア=ハンガリー二重帝国!歴史の教科書読み直そうかな!

そして少年ルドルフ登場。かわいい。エリザベートはゾフィーの手からルドルフを奪回したけれど、面倒を見るのは他人任せ、ずっと宮殿をあけている。「ママどこなの?」目を覚ましても、真っ暗。読んでも誰もこないと。そこにトート様の登場。「君が呼べばいつでも駆けつけよう」と約束して去る。

トート様はいい人なの?悪い人なの?そもそも人ではないのか、分類として「トート様」なのか。

子供をそっちのけでエリザベートが何をしていたかといえば、いろんな場所を訪問していた。特に興味を惹かれたのは「精神病棟」そこには、「私がエリザベートよ、ひざまづきなさい」とのたまう女がいた。「あの人と話させて」と頼み、対峙するエリザベート。彼女は体は自由ではないけれど、魂は自由だと思う。

場面はゾフィーのサロン。ゾフィーとその周囲の者がどうにかしてエリザベートに勝とうと画策し、「目には目を、剣には剣を、女には女を」と思いつきマダム・ヴォルフの館へ。そこで女を一人雇い、フランツにさし向ける。

ところ変わり、エリザベートの体操室。つり輪や鉄棒が並ぶ。ブラウスにズボン姿のエリザベートがフラフラとやってきて、つり輪に手を伸ばすも、手が届く前に倒れてしまう。そこに駆け寄るリヒテンシュタイン。慌てて人を呼び、エリザベートの意識が戻ったことを確認してベッドに寝かせる。そして医者を呼ぶ。

その!きたお医者様が!トート様なんですけどどの病院にいけば担当してもらえますか?(取り乱しています)はい、突然大きな声を出してごめんなさいね。

「二人きりにしてくれ」とトート様。エリザベートのスカーフを外し、脈をはかり、微熱だと告げる。よくある病だと、フランス病だと。

ここでエリザベートはフランツの裏切りに気づくわけです。直接的に語られることはないけれど、おそらくゾフィーたちの差し向けた女とフランツが関係し、そこで病気がうつり、それがさらにエリザベートにうつった。

悲しみにくれるエリザベート、傍にトート様。「もう死んでしまうわ!」というエリザベートに「私の元にくるのか」と喜ぶトート様。(「でもまだお前は私を愛していない」と突っぱねたのはこのシーンだったっけ?)でもエリザベートは死は選ばず、旅に出てしまう。

何年も、何年も、エリザベートは帰らなかった。だんだんと侍女たちも年老いていく。絶えず歩くエリザベート。

そんな中、立ち寄った海。その海を見ながら崇拝するハインリヒ・ハイネのように詩を書こうとするエリザベート。そこに見えたのは父の姿だった。

何年もの年月が過ぎ、立派に育ったルドルフ。父と息子とで意見が対立していく。「この新聞はなんだ、お前が書いたんだろう。私を批判する内容だ」と叱責するフランツ。

フランツも歳をとったなぁ…同じ人がこの数時間の間にこんなに年をとって見えることがあるんだなぁ。エリザベートについても、歌声が少女の時とまるで違うし、これはたっぷりめの走馬灯(懇切丁寧緻密編集バージョン)だと言われても納得してしまうよ。

父を説得できなかった、とルドルフ。「エリザベートはハイネの銅像を作ろうとしているらしい」と。ユダヤ人を排除する動き、垂れ下がるナチスの旗。(もっと世界史詳しく勉強するぞと思う私)ハンガリー独立運動が進む。しかし失敗に終わり、捕まるルドルフ。家に戻ると、そこに久し振りにエリザベートが帰ってきた。

「僕はママの鏡だから、僕の気持ちがわかるでしょう」と手を握りすがるルドルフに「わからないわ、ずっと離れてたんだもの」とエリザベート

エリザベートに母性はないのか…娘や息子を手元に置いておきたかったのは所有欲なのですか?わからない…

わかってもらえなかったルドルフ。そこに忍び寄るトート様。ルドルフと舞い、そして拳銃を渡す、そして口付け…

…口付け!?!?!?!?!?!?!?!?

ちょっと私のヒューズが飛んだのでとりあえずここには触れません。言語外ではわかってるつもり。

銃口を頭にあて、そして引き金を引いたルドルフ。反動でぐらついた頭、そして死。

えーーーーーー!!!!!ルドルフ!!やっと会えたのに早すぎるよおおおおお(これは私個人の意見です)ルドルフめちゃくちゃ不憫。ルドルフのハッピーエンドを考える会とか世界中にあってもおかしくないでしょう、そんなレベル。

そしてルドルフの葬儀。悲しむエリザベート、棺の上によじ登ってくるトート様。(暗闇から手がニョキッとでてきて、それがそれはそれは優雅だけどぎょっとする)あなたを憎むわ!とエリザベート。

エリザベート、そんなに悲しむならルドルフのこともうちょっと可愛がってあげて…

また旅に出たエリザベート、それを追うフランツ。夜のコートダジュール、語りかけるフランツを「もう…無理なの」と拒む。片方は別れを決めているのに、それを覆そうとすがる恋人の別れ際…

その夜、フランツは悪夢を見た。次々にハプスブルク家の人々が死んでいく夢…ハプスブルク家の崩壊…

エリザベートがリヒテンシュタインとともにどこか(どこだったっけ)を訪れる。そこでルキーニがエリザベートを刺し殺し、エリザベートはトート様の元へ…最後はまばゆいウエディングドレス姿でした…

はい。以上です。パンフレットにお衣装のことが詳しく載っていて嬉しいのでみんな買うといいと思う。後から買おうとしても手に入らないんだからさ!何倍もの値段になってたりするんだもん。絶対買うべき。

最後に思ったことを脈絡なく書くと、すごく踊るミュージカルだなというのと、なんというジャンルの曲調なんだ?私は詳しくないのでわからないんだけど何調というのだ?知りたい。

トートダンサーの服装が次々変わっていって、右肩にだけ羽を背負ってたり、岩から岩に渡るときに普通にまたがずに回転するように渡っていたり、この世のものじゃない感じがかっこよかった。あと筋力がすごい。

トート様の「おれを見ろ」感がエリザベートにビームとして出ている感じ、そのおこぼれにあずかっている私のような下々。

衣装!!!!衣装のトーンがわりと彩度低めで統一感があって、それだけに白の衣装(ウエディングドレス)とかルドルフの明るいブルーの軍服が際立つ。&トート様の黒が馴染む。

ずっと目を120パーセント見開いてたから目薬を滴らせて眠ろうと思います。お付き合いありがとうございました。


#エリザベート #帝国劇場 #ミュージカル #観劇 #レポ


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山口絵美菜

1994.5.4生まれ 宮崎県出身 女流棋士 2017年京都大学文学部卒 エッセイ、観戦記(毎日新聞)、イベントレポート、書評。2019年前期桃山学院大学ビジネスデザイン学科講師。10月25日にカメラを買ってから毎日撮影&カメラ日記更新中!

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4月に「ロミオ&ジュリエット」を見たことをきっかけに、あっという間にミュージカル沼にはまった私の観劇録です。擬音、感嘆多め。あくまでも己の記憶頼りの個人の感想です。好きなのは矢崎広さん。
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