アンパンマンパイ

 「なんか急にお姉ちゃんになりましたねー!」久々に会った娘と同じ月齢の女の子を見て私は言った。「おっぱい止めたんですよ」とお母さん。おっぱいを止めると成長するのか、我が子よりもずいぶん成長が遅い気がしていた女の子の顔つきが急に変わった気がした。

 一歳半で急におっぱいを止めたらしい。意外だった。食べ物にもこだわりを持っているそのお母さんはきっと「出来るだけ長く母乳をあげたい派」だと思っていた。通っている保育園ものびのび自由に自然の中で泥んこ遊びでをさせる「さくらさくらんぼ保育」のところだったので、おっぱいも好きなだけ良いのかと思っていた。自由な方針の「さくらさくらんぼ保育」ではおっぱいは一歳半で急にやめさせるらしい。

 もうすぐ2歳。未だに数回夜中におっぱいで起こされてる。正直そろそろ自由になりたい。おっぱいを止めたら朝までぐっすり寝るらしい。朝まで起こされずに寝たい。アルコールもそろそろ飲みたい。

 やめさせた方がいいと保育園の先生からも言われた。毎日眠れなくて泣いているらしい。出来れば本人が納得して止めてほしい。カレンダーにおっぱいマークを書いて、やめる日を事前に決めてすんなり止められたという話を聞いた。おっぱいに顔を書くという方法も効くらしい。

 カレンダーにおっぱいマークを一週間分位書いた後、アンパンマンマークを書いた。この日まではおっぱいあるけれど、この日からはおっぱいは無くなってアンパンマンになるよって毎日説明した。やめる日にはおっぱいにアンパンマンの顔を書くつもりだ。娘はカレンダーを見ておっぱいを飲むようになった。よし、これでいこう、この方法でおっぱいを止めてもらおう。

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