Windows10 設定アプリからGPU優先度を設定する機能

今回は設定アプリからGPU優先度を設定する機能を紹介します。操作の応答または画質が向上します。
(注意:CPUではなくGPUです!)

設定アプリを開きます。
(画面左下にあるWindowsのアイコンを右クリックしてNキーで開くと個人的に楽です。)

次にシステムを開きます。

そうするとディスプレイの設定が開かれていると思います。
画面右側をスクロールすると、「グラフィックの設定」があるのでそれを開きます。

ここで実行ファイル(exe)の場所を入力して、GPUをパフォーマンス(性能)優先か省電力優先か選ぶことでPCの調整ができる機能となっています。

「参照」を押すとファイルを選択するウィンドウ(エクスプローラーみたいな)が開かれるので、ファイルを選択するか、ファイルのパス(場所)をファイル名のところに入力します。

(ファイルのパスはタスクマネージャーからプロセス右クリックでプロパティを開くと乗ってます。詳しくは各自調べるか別ページで解説するかも。)

追加すると、デフォルトではWindowsで自動的に選択するになっているので、オプションを押して高パフォーマンスか省電力を選択します。

ここまで機能を紹介しました。ここから解説と使い方の説明になります。

まず、GPUは画面の処理をしている部品になります。PCには、多くのプロセス(処理)があり、プロセスごとに専用のGPUを持つ訳ではなく、1つのGPUで色々な処理をします。
でも、全てのプロセスが自分が必要でもなければ、使っていないプロセスを止めてもPCが動作してくれる訳でもないですよね。
そこで、優先順位をつけて、早く正確に処理してほしい物を上位に、遅くて大丈夫な処理を下位に設定します。(優先度は差を付けることで効果が増します。)

追加するプロセスは、起動している全てのプロセスになります。全て追加するのが一番効果があります。面倒な方はdwm.exeとexplorer.exeだけでもかなり効果があります。
(起動中のプロセスはタスクマネージャーの詳細から確認できます。)

実際の設定です。人によって異なります。
多くのプロセスの中で、GPUを使う画面処理をするのはdwm.exe(Desktop Window Managerの略)です。透明効果やアニメーションなどの描画処理をしていると言われているプロセスです。
画面(や操作)の反映が早くなって欲しい人、画面(動画やゲームなども含む)の画質やなめらかさが上がって欲しい人はdwmを高パフォーマンスにしてみてください。
それ以外の人(節電したい人や発熱を抑えたい人、仮想通貨マイナーなど)は省電力を推奨します。
ゲームで、低遅延や画質(視認性)向上以外の特殊な目的でフレームレートを上げたい人はdwmは省電力です。

次に設定を紹介するのはゲームです。ゲームはどんなゲームでも画面処理はあると思うので、基本的に高パフォーマンスでいいと思います。
対戦以外のゲームでRPGやオープンワールドなど、フレームレートや遅延を犠牲にしても大丈夫で、画質やなめらかさを上げたい人は、ゲームを省電力に設定すると効果があります。

イラスト、写真の現像、動画編集などでも、操作の反映が優先の人はソフトとdwm両方高パフォーマンス、画質優先の人はdwmのみ高パフォーマンス、それ以外省電力がおすすめです。

仮想通貨はやったことがないので予測ですが、マイニングをしているソフトを高パフォーマンスにするとレートが上がるかもです。一応省電力も試して、比べてみてください。でも多分変化はそこまで無いと思うんですが、もしやった方いたら変わったかどうか是非教えてほしいです。

あとはその他のプロセスです。描画に速度と正確性が求められるプロセス以外は、全て省電力にします。
そうすることで、必要なプロセスを優先的に処理できます。
ちなみに、PC起動時は起動しててもゲーム中は起動してなかったり、普段はないのにゲーム中だけ起動してるなんてことがあるので、普段使う状態、つまりソフトを起動した状態で追加するのをおすすめします。

最後に主要なexeファイルのパスを置いておきます。まれにPCによってパスが違うことがある可能性はあります。
C:\Windows\Explorer.exe
C:\Windows\System32\dwm.exe
C:\Windows\System32\svchost.exe

とりあえずこんなとこでしょうか。他に分からない所だったり自分の場合はどうすればいいの?という方はぜひコメント気軽に下さい。その他どんなことでも大丈夫なのでどんどんどうぞ。

これまで設定を色々やってきたんですが、設定方法に結構見落としだったり発見があって、もしあったらまた追記します。
画像は後日。

ちなみにここで画質と呼んでいるのはコントラストと低ノイズで、なめらかさと呼んでいるのは残像です。
補足が長すぎたので別ページに置いておきます。

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