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2021年に出会った素敵な楽曲たち #7 macico - if

 macicoさんは3ピースバンドで、ボーカルの小林斗夢さん、ギターの堀田コウキさん、キーボード・コーラスのyukinoさんによって構成されています。ジャンルとしては、クラブ、ラウンジ、R&Bをミックスさせた音楽です。macicoさんに出会ったのは、Foiさんのライブに参加した際の対バンとしてでした。その際の圧倒的なライブパフォーマンスをみて、一気に惚れ込みました。このような出会いがあるのがまたライブに行くことの醍醐味であると再認識しました。

 本作「if」は2nd EP「eye」(2021年6月)の収録曲で、体が自然に揺れるようなとても心地よいビートが特徴で、それにボーカルの斗夢さんの優しい歌声がとても見事に重なっています。私自身、macicoさんのことを知ったのはわずか半年前ですが、これまでにリリースされた音楽を遡っていくと、このEPにおいて、macicoさんのスタイルが確立されたような印象を持ちました。作曲を担当する堀田さんのとても心地の良いビートに、斗夢さんのほどよく脱力感のある優しい歌声とメロディが重なり、yukinoさんのいつもおしゃれなキーボードのフレーズとコーラスが曲に立体感を加えているように思います。

 EP「eye」発表後も精力的に新曲を発表しておりますが、本当にどの曲も自然と体が揺れるような曲ばかりです。秋にリリースされた「essay」はドライブに最適な曲で、自動車のCMに是非使って欲しいような曲です。2022年の1曲目には、おかもとえみ(えみそん/フレンズ)さんをフィーチャリングした「touch」がリリースされました。macicoさんとしては、ゲストボーカルを迎えることはこれが最初であったと思いますが、えみさんの良さを引き立てるために書かれたメロディラインは、これまでのmacicoさんとはまた少し異なる、新鮮な印象を与えてくれます。

 macicoさんは曲の製作をメンバー内でほぼ完結されているようで、それもまたすごいところだと思います。また、EP「eye」以降のシングルでは、毎回のアートワークに1つの花が取り上げられていて、その花言葉の意味なども含め、統一感のある素敵な作品作りがおこなわれています。今年3月には、それらの楽曲をまとめたEP「bloom」が発売予定です。これまでの楽曲で取り上げられた花が春先に一気に「開花する」ことになると思うと、今からその発売が非常に楽しみです。3月26日には渋谷のTOKIO TOKYOでのリリースパーティーも開催予定で、こちらも盛り上がること間違いなしでしょう。

 macicoさんも2021年はコロナ禍でライブが思うように出来なかった思われますが、今年は新EP「bloom」をひっさげ、圧倒のライブパフォーマンスをみる機会が増え、さらに飛躍していくことになりそうで、とても楽しみです!

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【本記事】macico - if

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