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2023 manga of the year

毎年恒例のその年に読んだ漫画で特にも面白かったやつを紹介するやつです。
4回目つまり4年目なのでこれはもう毎年恒例でしょう。どうでもいい前置きは適度にしといて早速やってきます。


毎年何かしらの変化をつけていきたいなーと思っているので今年は完全に既読者向けに書いてきます。
なので(いや普通に面白い漫画のタイトルを教えてくれよ!!)って方は、この下に選んだ漫画の一覧を載せるのでマンガ本編を読んでから記事を読んでくれると嬉しいです。
勿論全部面白い漫画なので読んだことないがあれば是非読んでみてください。


読んできた?じゃあいきます!!

ラーメン才遊記

最終回が神
道中も別につまらなくは無いんだけど、前作のラーメン発見伝と比べると、ラーメンという料理がテーマというよりは「ラーメン屋を経営すること」がテーマになる事が多くて、まぁそれも面白いんだけど別にラーメンである必要性はあるのかなぁ…とか思ってたらあの最終回よ。
めっちゃラーメンである必要あるじゃん。
上で書いた事もそうだけれど、ゆとりを主人公に据えつつも芹沢が話を締めることも多く、藤本が全く出てこないのは、なんか芹沢が人気だからやってるだけの続編なのかなぁ…とも正直思ってた。
いやなんかマイナスの話ばっかしてるけど基本
面白い漫画なんだよ、ただちっちゃな負の伏線を最終回で全部回収されたのが悔しいんだ俺は。

寄生獣リバーシ

30年前の漫画のサイドストーリーがこんな面白い事あるか?
既読者向けとか言いながら注釈付け忘れたけど
寄生獣本編を読んでないと、あまり楽しめる漫画ではないねこれ、まぁ寄生獣なんか全人類読んでるだろ。俺もベビーカーに乗りながら読んでた気がするし。
本編である意味後藤とかよりも強烈な印象を残した広川市長の息子が主人公ってのがいいね。
普通ならスピンオフ書くにしても広川本人か後藤か田村玲子を主人公にしちゃいそうだけど、その辺の奴らの内面は主観としては描かない事で本編の底知れない雰囲気を残してるのが原作リスペクトを感じる。
タイトルの「リバーシ」は本編の裏側という意味も勿論あるんだろうけど、個人的には本作の敵役海老沢と本編主人公の新一を指してるようにも見えた、パラサイトの力を得て人間を守る人間と害をなす人間の裏表がそのまま本作と本編の関係性なんだろう。

BECK

音楽でもロックでもなくバンドの漫画として読んだ。
音楽がテーマの漫画って多くはないけど一定数あるイメージだが本当に表現が難しいと思う。
グルメ漫画の味とか音楽漫画の音とか、視覚以外で感じるものがメインテーマな漫画って難しいよなぁ…マッサージ漫画とかあったら難しいと思う。

この漫画でいうBECKというバンドの音楽の凄さの表現は、バンドが紆余曲折ありながらも最後まで欠ける事なく作中で音楽をやり遂げた所にあると思う。作中でバンドは沢山出て来るが、最後まで解散したりメンバーが変わらなかったのはBECKだけだった気がする、だからこの漫画はバンドの漫画だと個人的には思う。

余談だがこの漫画を読んだきっかけは芸人のさらば青春の光のBECKの動画を見たからだった。
変にプレゼンされるよりああいう風な感じの方が読みたくなるよな。

20世紀少年

二重の意味で懐かしい漫画だった。
確か小学生の時に実写映画がやってたんだよな。
そのせいで懐かしさと引き換えに展開へのワクワク感が減ってしまった感があった…。浦沢直樹の漫画においてそれは結構致命的だったよ…。
その一方で読んでる最中に、自分が小学校の時の頃を思い出しながら読めたからケンジと同じような感覚になったわ。
映画のラストシーンの直前に女の子がスカートめくりされるシーンがあるんだけど、すげぇ必死で一時停止何回も押してたの思い出したわ。
柄まで覚えてる、色気のねぇ見せパンだったな。

月光条例

藤田和日郎作品のボーナスステージ的な作品。
安心安定熱血の藤田和日郎作品。
長編のうしおととら、からくりサーカス、双亡亭壊すべしも短編の黒博物館シリーズや邪眼は月輪に飛ぶとかも単行本化されているものは全部読んだ後に読んだのだけれど滅茶苦茶運が良かった。
ラストバトルのうしおととらとからくりサーカスが消える演出がまじでエグい。心臓がキュッってなった。描写されるわけはないんだけど、俺の視点ではエルシィとか凧葉もあそこで消えてるんだよ…。
最後もいいよな、藤田和日郎がいる限り月光も
うしおも勝もまた復活できる感じがして。


リアル


上手くいかない現実の話。
挫折とか失敗とか不運とか人生において、あまり居てほしくないけど必ずあるものが、これでもかと詰まってる漫画。
でもそんな人間を描いて面白くしてやろうって感じはしないんだよな、露悪的じゃないというか。
誰しもが人生で多分一度はある上手くいかなくて布団から起き上がれないみたいな時を思い出すような漫画。
救いはなくても成長があるのがいいよな。

MONSTER 

人の闇に隠されて先の見えないストーリーが明らかになっていくのが良い。
一本筋の通ったストーリーは勿論あるけど主人公が道中で色んな人と出会って助けるみたいな寄り道話が好き。
各キャラクターの人格とか思想をバックボーンとか過去で描くのがめっちゃ上手いと思う。
どのキャラもああお前はそういう事するし、そんなこと言うよなみたいな納得感があるけど、それが折り重なった展開自体は読めないっていうとにかくレベルが高い漫画。

マイホームヒーロー

お前ら人間…だよな?
読む前の期待値からの振り幅でいったら今年で1番な漫画だった。めっちゃ面白いんだよこの漫画。
というかこの一巻の表紙のシーン最早懐かしいな…この頃はまだなんか鳥栖哲雄が1番底知れない感じだったよな…2部は完全に窪が全部持っていっちゃったもんな、というか最近の話あれマジかよ本当に窪なのかあれ?俄かに信じがたいんだが。
いやこういう漫画にしては珍しいというかキャラがいいんだよなこの漫画。鳥栖夫婦も娘も窪も恭一も延人の父親もみんな好きだもん。
今書いてみて思ったけど今挙げたやつ以外はあんま好きじゃないな、でもみんないいキャラだとは本当に思う。
1部が日常のちょっとしたきっかけで裏の世界と関わりを持っちゃったみたいなノリで始まって、
(なんかこの夫婦修羅場慣れしてるな…?)って違和感はありつつも展開の面白さで押し切られてからの2部で語られる裏側がエグいよなぁ…
俺が本当に好きになる漫画の特徴として主人公
とかがどんな結末になるか気になるというより
登場人物のいる世界がどんな風に終わるのかが
気になるっていうのがあるんだけど、この漫画はその領域に入ってる。どうなるんだこいつらの生きる世界は。

Dr.stone


個人的に子供が出来たら絶対読ませたい漫画2トップの一つ。もう一個は金色のガッシュ。
なんというか非の打ち所がないって、この事を言うんだろうなって漫画だよな。
ストーリーとか絵とかキャラとか演出とかセリフ回しとか全てが完璧、思い出すと良いキャラとから良いシーンがめっちゃ浮かぶんだよなぁ。
スタンリーが千空の性格読んで撃たない所好き
その後スイカが1人で何年も頑張る所もっと好き。
科学の無限の可能性と人間の無限の可能性を同時に描いているのが良い。メッセージ性も完璧。
可能性という意味で最後に作ろうとするのが今の人類には達成出来ていないタイムマシンなのが
締め方として素晴らしいよな。

 

ベルセルク

途中すぎるよ…
傑作という言葉がこれ以上なくふさわしい漫画。全てのファンタジーはこの漫画から始まったんじゃないかと思わせる圧倒的な世界観。
そして俺が知ってる漫画の中で1番絵が上手い。
漫画というより絵画がコマ割りして漫画の形をしてるといった方がいいかもしれない。
それでいて漫画に必要なストーリーやキャラクターみたいな要素も凄まじく高レベルで備えている。グリフィスとガッツの関係性や戦いがあの世界の全ての争いに絡んできてるのはまさに漫画的な演出であり描き方だと思う。
先にも書いたけどファンタジーとしても超王道的なんだよな、景色とかモンスターとか建物とかがどこか懐かしい感じがするというか。
あとストーリーが重厚。序盤の話の流れからバッドエンド確定の黄金時代だけど、読んでる時はそれを忘れてしまうくらいガッツ達が輝いてるのが美しくも儚い。
ガッツにとってもグリフィスにとってもキャスカにとっても多分今後の人生であの瞬間を超えることは多分ない、まさに黄金時代だったからこそ
それを壊したグリフィスを2人は許せないし、グリフィスはどれだけ大きな存在になっても、ガッツとキャスカに執着するんだろうな。

俺の漫画を読んできた歴史の中でも間違いなく印象を刻んだ漫画だし、絶対今後何度も読み返すと思うけど、だからこそ
惜しいよな…なんでだよ…途中すぎるよ…








出会いもあれば別れもある。
来年も素晴らしい漫画に出会えることを信じて!


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