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駄文10 - ムゲンゾーンで変わる環境

ガラル痴呆!オレンジです。

今回もポケモンカードについて書いていくぞ、と。

競技環境がない現状ですが、だからと言って環境考察をおろそかにすることはできません。今後のためにもしっかりと見ておきましょう。

ところで環境考察って、振り返りが大切だと思うんですよね。あくまでも「仮説」を立てて「推測」するわけで、最後に「検証」しないと是正できない🤔

しかし競技環境はない・・・

・・・

・・

とりあえず検証をどするかは一旦置いておきまして

自主大会等の結果を拝見させていただき、ある程度の結果をすりあわせていく方向にしたいと思います。うん。

それでは環境の振り返りから。


~ソード&シールド発売まで

最後に大型大会があったのは、チャンピオンズリーグ愛知でした。

優勝を飾ったのは、[ピカチュウ&ゼクロムGX]のデッキです。デッキ構成は割愛しますが、パワーもありテクニカルな動きもできる優れたデッキでした。今でも形を変えながら現役バリバリです。

他に目立ったデッキは「3神ザシアン」「炎パーフェクション」「超パーフェクション」でしょうか。

デッキ選択には直前のシティリーグや、noteで広まったパワー(打点)の高いデッキを踏まえて細かい調整が行われていたと思います。

ですがおおざっぱに言って

「「3神ザシアン」デッキに5割以上勝てる」

と考察されたデッキが選択されていたように思います。

「3神ザシアン」のデッキは、平均的に先行2ターン目に「オルタージェネシスGX」を使用するため、後攻側は1ターン目を含めて「5ターン」以内でサイドを6枚取る必要がありました。

図1

このスピード感は現状もあまり変わっておらず、サイドの取り合いになった場合はやはり4~5ターンの間でサイドを取りきるデッキが求められているように感じます。システムポケモン立ててる暇ない・・・

炎パーフェクションのデッキは、2ターン目に打点300をコンスタントに出せたため、上記表のサイドレースについていくことができました。

図2

出会って2ターンで300

ところで、超パーフェクションのデッキをみていて思ったのが、[ミュウツー&ミュウGX]が使う技のバリエーションが豊富、且つ強力であるため、[カラマネロ]を倒していくプランがとりにくい、ということです。

図4

バトル場のプレッシャーが強い

これは現環境の特徴だと思うのですが、非GX/Vのシステムポケモンを倒していると、相手から取られるサイドの枚数に追いつけなくなる可能性があり、かなり先を読んだプレイが要求されているかな、と。

Vポケモンやドローサポート/特性が強力であること、サイドレースにおけるターン数が短いということもあり、非GX/Vで進化するシステムポケモンを活躍させるデッキはまだまだ数が少ないです。

逆説的には、ベンチへの干渉力が高い技を使うポケモン(インテレオンVMaxやドラパルトVMax)相手以外では、バトル場に呼び出されてシステムポケモンが落とされる、ということは今のところサンムーン環境よりは少なそうだな、と感じています。

<ソード・シールド環境まとめ>
●3神ザシアンがいるので、4~5ターンでサイドをいっぱい取れる必要あり
●デッキパワー(打点の高さ)があり、エネルギー加速手段があるデッキが採用される(レッドパーフェクション、ピカチュウ&ゼクロム)
●手札干渉を含め強い技を条件により使える、勝ち筋の多い超パーフェクションが台頭

図5

ざっくりまとめ


~VMaxライジングまで

このあたりから、新型コロナウィルスの影響から、大会があったりなかったりします。

図6

大分各種大会の雲行きが・・・


VMaxライジングのメインカードである[エースバーンVmax][インテレオンVMax][ゴリランダーVMax]はそれぞれ一定の採用が確認できましたが、環境を劇的に変える、というところまでは行かなかったように感じます。(シティリーグが日程通り開催されていたら変わったかもしれません)

台頭したデッキタイプで、採用数も多かったのは[ズガドーン]を採用したデッキでしょうか。

図7

火力👻

非GX/Vポケモンでありながら、超高火力と言ってよい打点を持ち、優れたエネルギー加速手段(溶接工)と複数のサイドプランを組み合わせて環境を荒らして行きました。「小ズガ上振れた」「ブン回り小ズガは無理」と言った感想が聞かれ、「回れば勝つ」を具現化したような恐ろしいデッキとなっていました。

その他のデッキで環境を大きく替えるほどのデッキは無く、環境は「チャンピオンズリーグ愛知+小ズガドーン」の様相を呈しているように観察されました。

なお、一部の猛者達がコントロールデッキ(デッキライブラリアウトを狙うデッキ)を採用して、結果を残しました。コントロールデッキは海外ではメジャーなデッキのようですが、1試合25分と限られた時間もあり、日本でこのデッキを使い、かつ高い勝率を残せるのは限られた猛者のみだったように感じます。

図8

一目見てヤバイ

デッキ使用者の勝率は高いと感じたものの、デッキ利用者絶対数はそれほど多くなく、「切る(ある程度当たったらあきらめる)」か「対策する」か頭を悩ませたプレイヤーも多かったように感じます。

<VMaxライジング環境まとめ>
●ソード・シールド環境のデッキから大きな変化はない
●小ズガドーンデッキが爆発的に増える
●一部の猛者がコントロールデッキを開発し結果を残す

図9

ざっくりまとめ


~反逆クラッシュ まで

公式大会はなかったものの、大きく既存のデッキに変化をもたらすカードが発表されます。

●ボスの指令

●回収ネット

●ドラパルトV(Vmax)

●ワタシラガV

図19

です。

それぞれ、デッキに対して以下のような影響を与えました。

●ボスの指令
相手のベンチポケモンを呼び出す手段が増えたため、各デッキのベンチワークがシビアになるとともに、自分が採用するサイドプランの選択に広がりを与えました。「1枚引けば勝ち」のシチュエーションが増えるため、「リセットスタンプ」の効果が若干下がったり、「倒されなければ勝ち」のシチュエーションに持ち込むため、相手のベンチポケモンを倒さずにバトル場に呼び出してターンを返す、などの戦略も取りやすくなりました。


●回収ネット
グッズであるため、1ターンに何度でも使えます。これまで使いづらかったベンチを圧迫する「特性をもつ非GX/Vポケモン」の採用率を上げるカードとなりました。これらのカードは直接サイドをとることは基本的に難しいため、デッキの動きを補助する目的で採用されています。また、非GX/Vポケモンに対しては入れ替えの効果としても使えるため、汎用性が高いカードです。


●ドラパルトV(VMax)
待望の環境を変えるポケモンになりました。バトル場とベンチの両方に干渉力があり、かつ要求エネルギーが低いことで様々なデッキタイプが誕生しました。ベンチへの干渉力が強いため、ベンチにシステムポケモンを多く要求して場を整えるデッキタイプは苦しい環境となりました。


●ワタシラガV
トラッシュに置かれたサポートカードのサルベージができます。[ボスの指令]をわざと序盤にトラッシュして終盤ボール系統からサポートにつなげたり、[溶接工]を連続で序盤から使う、といった行動が可能となります。今後も1〜2枚どのデッキにも採用されていくカードになりそうです。わざ「まいあがる」も便利なわざのため、意識する必要がありますね。

公式な場における環境はありませんでしたが、[ミュウツー&ミュウGX]は[ドラパルトV(VMax)]に弱点を突かれてしまうため、大きく採用率が下がりました。この結果「2ターン目に300点以上の高火力を出していく」というデッキが少なくなったため、もともとデッキパワーが高い[ピカチュウ&ゼクロムGX]のデッキは追い風を受けて相対的に評価が高くなったと感じます。

また、VMax環境が進んだことから、進化前のVポケモンを1撃で倒せる[ザシアンV]の評価が高まりました。

反逆クラッシュのメインビジュアルを飾った[ストリンダーVMax]は、雷デッキの勢いが[ピカチュウ&ゼクロムGX]に集まったため、そこまで目立たなかったようです。個人的には、メインビジュアルを飾るポケモンは公式側の調整で強く調整されていると思っているので、今後活躍する場面もあると思っていたり。


<反逆クラッシュ環境まとめ>
・[ボスの指令]の登場により、サイドレースの組み立てがかなり変わる
・[回収ネット]の登場で、特性を持った非GX/Vポケモンを生かしたデッキタイプが目立ち始める
・[ドラパルトV(Vmax)]を使ったデッキが目立つ
・[ミュウツー&ミュウGX]を使ったデッキがかなり数を減らす

図14


〜爆炎ウォーカーまで

爆炎ウォーカーは、最近激安で売られていたりしますね。

どのデッキにも複数枚採用されるほどの強いカードはなかったように感じます。ただし公式大会が全くなかったため、検証が十分に進んでいない可能性ももちろんあります。

Vポケモンでは、今後も活躍する可能性が十分あるポケモンが2体出ました。

●マルヤクデV(VMax)

●クワガノンV

図20

です。

●マルヤクデV(VMax)
V、VMax共に書いてあるわざが強く、最低限の動きができながら、エネルギーを大量につけることでどんなポケモンも一撃で倒すポテンシャルがあります。今後も広く採用が見込まれるポケモンですね。


●クワガノンV
グッズロックで破格の50点。エレキパワーにも対応し、さらに190打点の技を持つテクニカルなポケモンです。きっと上級者がうまく使うととんでもないロックデッキができるんだろうな・・・。当たりたくないポケモンランキング上位すぎます。

[クワガノンV]の影響を最も受けるのは[ズガドーン]デッキであり、グッズロックを継続されると完封まであり得ます。

なお、スターターデッキに収録された[リザードンV(VMax)]も今後も採用されそうですね。個人的には[スマホロトム]がめちゃくちゃお気に入りのカードなので、今後も使いたいです。

図17

300点の代名詞の方

<爆炎ウォーカー 環境まとめ>
・マルヤクデV(Vmax)が環境に参入
・ズガドーンデッキが数を減らす

図18

ざっくりまとめ

〜ムゲンゾーン!!

いよいよ「ムゲンゾーン」ですね。今回環境を変えるカードは、

●[ムゲンダイナV(VMax)]

●[ボーマンダV(VMax)]

●[クロバットV]

●[ジュナイパー]

●[ターボパッチ]

図21

が大きいかと思います。それ以外にも癖のあるアイテムが多くて、良い拡張パックですね!デッキの幅がすごく広がったと思います。

それでは1つづつ見ていきましょう。

●ムゲンダイナV(Vmax)
2エネルギーで最大270ダメージという破格の性能を持つ。特性の発動条件はあるものの、現状Vポケモンの特性を消す手段が[ガラルマタドガス]くらいしかないため、コントロールは容易に行える。
また、さりげなくHPも最高の340あり、自身が倒されにくいポケモンであることも特徴。
主に一番影響を受けるのが、TAG teamのポケモン。[ガラルジグザグマ]と合わせられると270も280も大差なくワンパンされていくため、ギミックのない単純なサイドの取り合いでは勝負にならない印象。


●ボーマンダV(Vmax)
[ムゲンダイナ]が脳筋だとすると、こちらは打点もありテクニカルな動きも可能なポケモン
最大打点は4エネルギー要求で240とムゲンダイナに劣るものの、無色要求である故エネルギー問題を解決しやすいことと、ベンチへの攻撃を保持するため、複数サイド取りや最後に倒すポケモンの準備ができる。
雷エネルギー弱点ではあるものの、[ネズ]からウィークガードエネルギーがサーチできることと、闘ポケモンと合わせることもできる等対策は可能。
上級者が出して来たら常に相手のサイドプランが何なのかを意識しなくてはいけない。


●クロバットV
[グレートキャッチャー]で捕まらず、[ウッウV]のスピットシュートでも倒れないドローソースポケモン。つまりボスの指令を確実に要求できる。
単純ドロー性能は[デデンネGX]に及ばないものの、上述したサイドを多少取られにくいことと、[ムゲンダイナV]とのシナジーや、手札のリソース消費をしたくない際のドローソース、[デデンネGX]との合わせ技で大量ドロー等のメリットを持つ。
[無人発電所]もおかまいなしのため、デッキに1枚はいれておきたい。


●ターボパッチ
運が良ければトラッシュから1エネルギー加速できる。序盤の「上振れ」、中~終盤の「後続を育てる」、終盤の「ワンチャン」を狙って投入されることが多いのではないかと想定される。デッキを掘りきって4枚使用し、2度コインの表が出ると2回エネルギーが加速できる。このカードに4枚枠を割けるデッキは強いデッキであること間違いなし。


●ジュナイパー
2進化ポケモンで、GX/Vポケモンからわざのダメージを受けない。(いや、いかに[フーパ]というポケモンが強かったか・・・。たねポケモンだし、わざの効果も受けないし・・・。)メタデッキとして環境に食い込んできそう。2進化なので、継続して出し続けることが難しい部分をどう補っていくかが問われる。

TAGTeamGXポケモンをメインで採用することが難しくなりそうな環境になりました。唯一、3神ザシアンだけは「後攻1ターン目のオルタージェネシスGX」でまだまだ現役でいそうです。[ピカチュウ&ゼクロムGX]もまだやれそうです。あれ?そんなにTAGチーム環境変わってない・・・

また、[ドラパルトV]デッキに関しては、環境で爆発的に増えそうな[ムゲンダイナV]の影響を受け、数を相当減らすとみております。

増えそうなデッキについては、環境がVMaxポケモンに移行しつつあるため、非GX/Vポケモンや通常Vポケモンで2-3、1-3でサイドを交換するデッキも数を増やしそうです。

非gxの場合、2回の攻撃でVMaxポケモンを落とすことがある程度の条件になりますので、160~180の打点を複数回出せるポケモンあたりが使われそうですね。[ネクロズマ]あたりは使われそうです。ただし、「オルタージェネシスGX」への対策も行う必要がありそうです。

通常Vポケモンでは、高打点エレキパワー対応の[カプ・コケコV]や、耐久力も申し分なく、パワフル無色エネルギーで強化を受けた[バイウールーV]あたりを注目しています。ターボパッチが2回成功すれば継続してアタッカーを準備できそうです。


と、言うわけで、最終的な結論はこれでござ~い!

図23

せっかくなので、「その他予想」部分で今の環境にマッチして、かつ数は少ないけど強いんじゃないかな、というポケモンとデッキを次回いくつか考えてみようと思います。はたして次の強化拡張パックが出るまでに間に合うのか、間に合わないのか

というわけで、とりあえず競技環境がない中で、今の環境ってこんな感じかなーということを考えてみました。

長文となりお時間いただいてありがとうございます。ここまでお読みいただいた方には大変な感謝を。


感想等あれば
twitter: @orange_pokeka
までお寄せください。


おわり

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