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【動画対談アーカイブ】全国にできた仲間の存在と、暮らしに戻る動作を見極めていく大切さ。在宅医療×被災者支援のこれまでとこれから (JP only)

R6年能登半島地震へ心よせる方々へ。1/3より医療法人オレンジチームが現地に入り、災害の地における「暮らしの医療」を軸に、在宅医療現場を含むあらゆる方々の暮らしのサポートに尽力しています。
●本noteアカウントは、福井・長野・石川に拠点をもつ医療法人オレンジグループにおける、R6年能登半島地震の支援活動についてアーカイブしていきます。

オレンジグループ全体を、後方支援という形でご協力いただいた横浜・みらい在宅クリニック開田さん。
紅谷による対談シリーズ4回目の内容を、note記事にてアーカイブします。


【動画】【令和6年能登半島地震】在宅医療×被災者支援のこれまでとこれからを語る。対談④ 紅谷浩之×開田脩平(41分)

4回目も、印象的な写真をもとに対談がスタート。開田さんからは複数枚ご紹介いただきました。

後方支援/間接支援で全国に仲間ができた

開田:1月下旬、後方支援/間接支援が緊張感を持ちつつスタートしたのですが、最終日のオレンジスタッフとの様子までを写真でだと…こんな様子です(笑)。
今回はこうして後方支援/間接支援として活動できたが、お互いに困ったことがあればサポートしあいたいね、そんな関係性を持てたことで全国に仲間ができたことが、自分にとってとてもいい経験になりました。

紅谷:受援活動、という形で私たちもとてもチャレンジしながら今回受け入れができたのですが、本当に開田さんがご苦労いただいたことがよくわかりました。ありがとうございます。普段はこうした経験は今はもう少ないのでしょうか?在宅におけるくせ、などはどうでしたか?

開田:通常の訪問診療での代診、というのはほとんどないですね。カルテも思ったより大変ではなくて、やはり診療、外来をやっていたら、腹痛の話が出た時に横浜だとすぐに検査機関を繋げられるが、そうではない状況だったんですが、終始オレンジのスタッフさんがついて探してくださったのでとても助かりましたね。地域柄が違うとはいえ、すごく診療しやすいシーンが多かったです。

暮らしに戻る動作を見極めていく大切さ

紅谷:3月には輪島市の福祉避難所へも支援に入られましたね。どうでしたか?

開田:物流が戻ってきていたので食事は苦労はなかったですが、今回はドクターではなく生活介護、暮らしの部分のスタッフとしていきまし。しかも実際にはそうした暮らしを支えるフェーズであった、という移行期でした。1人1人への支援をどの程度すると良いのか?など、見極めが必要だったなと思います。行き先のこともあるし難しいなと。

紅谷:災害関フレイル(虚弱)については僕らも悩みながらも、福井県勝山市で広域の福祉避難所にチャレンジしているわけですが、実際のこうしたアプローチについてはどう思いますか?ぜひ、継続的に勝山にもいらしていただきたいし。

開田:1人1人のパーソナルスペースを設置したら、逆効果になったこともあったりと立ち上げの細々したことがありましたね。その後自分で料理をしている様子をSNSでも見ていて、暮らしに戻るイメージをしているんだな、と思っていました。勝山の福祉避難所と輪島の福祉避難所、いろんな意味で違いを感じることもありましたね。機能回復のやり方は。

紅谷:今後の災害を見据えた、自分たちができることってなんだろうと。その場合の前提の設定が難しいわけですが、今回僕らがやっていることは暮らし、のことです。22箇所の中で1箇所しか機能しなかったのが輪島の福祉避難所だったわけで、できることを繋いでいったコーディネーション、生き物のような仕組みだったと思ってはいます。暮らしの方にいる我々医療福祉チームが担うところもあると思っています。

1月30日、福井県勝山市では被災した高齢者などを対象にした『福祉避難所』を、開設し、医療法人オレンジグループが運営の中心を担っています。 
3月31日まで、「勝山市」 と協力し福祉避難所支援のため、ふるさと納税ガバメントクラウドファンディングを行っています。ぜひお気持ちを寄せてください。
勝山市ふるさと納税ガバメントクラウドファンディングのページはこちら。

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書き手:医療法人オレンジグループ
文責:藤岡聡子(医療法人オレンジ/診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ)
▶︎【寄付】支援活動への寄付・活動協力は こちら から / Donation for this rescue team 
▶︎【報道・発信】支援活動に関する取材は info(at)orangeclinic.jp へ / contact us via this account (Satoko Fujioka)
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