仕事でお金のやり取りがあるのですがその中で、嬉しいなぁと思う時があります。それは相手がお札を出す時に、私に肖像画が正面になるように渡してくれる方がいらっしゃることです。

お釣りでお札を渡す時があるのであらかじめ、こちらも向きを揃え、肖像画を相手の正面になるように渡すのですが、それは業務の一つとして揃えてあるので特に何も思っていなかったですし、私生活でもスーパー、洋服店、飲食店などでお札を渡す時に〝向き〟を意識していませんでした。
裏面を出してしまう時もあったし、肖像画が自分の方に向いていることも。そして、そのことについて全く何も思っていませんでした。

今の仕事でお札の出し方を意識するようになったのですが、きっかけはお金を置く受け皿にお札を置いた時、肖像画の向きに気づいてわざわざ私に正面が来るように、置きなおしてくれた方がいらっしゃったことでした。
それから気をつけて見ていると、肖像画の向きを正面に向けて渡してくださる方は結構いらっしゃたんです。

私ももちろんそうですが、ほとんどの人にとってお金は生活するうえで必要なものだし、大切なもの。それを大事に扱って、さらに相手のことも考えているように見えるこの、

〝お札の肖像画を相手の正面になるように渡す〟

という行動を、私はとても素敵だなぁと思っています。それに自分がそう渡されると、何だか嬉しくなります。

最近はキャッシュレスの決済が多くなってきているようで私もよく利用しているのですが、現金でお札を渡す時は、肖像画を相手の正面になるようにして渡すようになった私です。