必要なとき必要なだけ交わる

少し片付けをしていた。
スマホに変える前に使っていた最後のケータイにたどり着いた。

そこには、私にとって最高に幸せだったときの記録と、最高に辛かったときの記録が両方残っていた。

普段の生活では、それらを思い出さないようになっていた。でも、一度それを目にすると、いろんな思いがぶわーって溢れ出た。苦しくなるくらい。

私は今まで、いろんな人に愛されて、いろんな人を傷つけてきた。一緒にいることで幸せな気持ちにすることができたこともあれば、私のせいで辛い思いをさせたこともあった。私自身も、愛されて、傷ついて、いろんなことがあって今に至っている。あの人は今どうしているんだろう。幸せに生きていてくれたらそれでいい。私は変わらずに元気に過ごしていると伝わっていてほしい。

過去の出来事は消すことはできないけど、確実に自分のなかの記憶は薄まっていく。今日みたいに、時々思い出すことはあっても、それで普段の生活に支障がでるほどのこともない。あんな辛い思いをして一生前向きになんてなれないって思ったのに、全然普通に生きていられてるし、別のことを考えられるようにもなってきた。これからの人生できっとまた新しく出会ったり一緒に過ごしたりする人ができて、また愛したり愛されたり傷つけたり傷つけられたりしながら、生きていくんだろう。

人はお互いの人生に必要なときに、必要な時間だけ交わるようにできているとどこかで読んだことがある。それが終わったら、また別の道を進むようにできている。私の人生にあの人が必要だった。あの人の人生に私が必要だった。そしてその時間はもう終わったのだ。そして互いに必要になることがあるなら、また出会うようになっているのだと思う。今自分の周りにいる人たちは、今の私に必要な人たちなんだと思うと、一緒にいられるこの時間を大事にしたいなと思う。

もしサポートいただけることがありましたら、また他の方へのサポートに使わせていただき、循環させられたらと思っています!