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猛烈に憧れるシチュエーション

なぜか、昔から猛烈に憧れていることがある。

それは”飲み会の帰りの恋人か旦那さんかを、車で迎えに行く”こと。

いや、車も持ってないし、結婚もしてないし、今は恋人と呼べる人もいないけど、これはずっと思っていることなんです。

相手に飲み会の予定があることは事前にわかっていて、自分には予定はない。相手の予定が終わるまでは自分の好きなことをしながら待って、連絡が来たら相手のいる場所まで迎えに行く。おかえりって声をかけたら、相手はお酒も入っていい気分で、あとは帰るだけだからほっとした表情を見せてくれる。なんならその後は助手席でうとうとしてもらって、気がついたら家に着いてるくらいがいい。

自分が迎えに来てほしいからとかでもないし、どこにでも好き勝手に呼び出されたい訳でもない。ただなぜかこのシチュエーションに憧れる。特別なこと、例えばサプライズをするとかプレゼントを買うとか一緒にどこかに旅行するとか、そんなことをするのも立派な愛情表現だなって思う。でも、このなんでもない一連の行動になぜかとても深い愛を感じる。相手が楽しい時間を過ごしていることを願う気持ちも、その帰りを待つ時間も、帰ってきて安心して見せてくれる表情も、とても愛おしいものなんじゃないかなと思う。

これは厳密に言えば、というかよりシンプルに言えば、ただそんな風にしてあげたいと思える相手と一緒になりたいという願望にすぎないのかもしない。誰かの帰る場所、ホッとできる場所になることこそが、そのまま私自身の幸せになる。きっとそういうことなんだ。

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