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ネイメーヘン Nijmegen オランダ/ヘルデルラント ~「オランダ最古の都市」で無名の英雄の最期に思いを馳せる

※ 訪問記は2014年6月時点の情報です。八十年戦争に関わる場所を訪れています。一般的な旅行記ではありませんのでご注意ください。

公式サイトは市のサイトと観光サイトと完全に分離しています。こちらは観光サイト。英語読みで「ナイメーヘン」とも。

ワール川に面し背後にはマース川、ドイツ国境にも隣接した要所。ローマ時代からある古都でもあります。「オランダ最古の都市」を謳っています。1579年のユトレヒト同盟に参加したものの、いったん1585年にパルマ公ファルネーゼにより占領。1591年、ナッサウ伯マウリッツにより奪還されました。

Jan van Goyen (1641) ネイメーヘン・ファルクホフの風景

オランダ、しかも川沿いにしては陸地が高台です。街中を歩く分には、かなりゆるやかな坂なのであまり標高は感じません。


クローネンブルガー公園

旧市街西部にあるクローネンブルガー公園にある塔。15世紀に建てられた火薬貯蔵用の塔です。


マルクト広場


19世紀に市壁が取り壊された後、さらに第二次世界大戦で街の大半が破壊されたため、駅前を含む新市街を中心に、かなり近代都市の様相を呈しています。マルクト広場を中心とした旧市街は今でも昔ながらの風景です。19世紀の写真と現代のものを並べてみました。

マルクト広場のこのファサードから教会へ抜けます。


聖ステーフェン教会 St. Stevenskerk

マルクト広場に近接しているのですが、教会の周りを建物でぐるりと囲んであるので、入口が若干わかりにくいのと、教会全体の様子を写真で撮るのはちょっと難しいです。 おそらく1900年代前半と思われる写真で全体像がありました。

教会の内部は、17世紀オランダ絵画さながらの無機質な感じです。白を基調としているから尚更ですね。

ナッサウ=ジーゲン伯アドルフの墓標プレートのある教会。クサンテンでの戦闘で戦死したアドルフはここに運ばれました。 「ウィレム沈黙公の弟のアドルフでも、神聖ローマ皇帝のアドルフでもありません。ご注意」と、関連サイトにも書いてありました(今はサイトが変わってしまったのでありません)。また、墓標プレートは関連サイト内に書かれた場所とは違うところにあったので、教会ボランティアのおじさんと2人であちこち探してしまった。

アドルフのモニュメントは形からしてこれでしょうか…昔の写真で良く見えないのでわかりません。現在はこんな広々としてわかりやすい場所にないはずです。探し当てるのにけっこう時間かかりました。


アクセス

ネイメーヘン駅から直線距離は1kmないくらいですが、オランダにしてはめずらしく若干の上り坂になっているのと、ネイメーヘンって縮尺が大きくて歩くとけっこう遠いので、マルクト広場に向かうバスを使ったほうがいいかも。歩くならクローネンブルフ公園を通っていくのも良いです。

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