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心の中に、バカボンのパパを飼う。

なまりをのみこんだみたいな感情がつづいている。
一ヶ月徹底的に雨が続いたからだろうか。気圧で頭が痛いからだろうか。復職プログラムでもともとひくい月収がさらにがくんと落ちたからだろうか。それなのに奨学金は払い続けてなければいけないからだろうか。あきらかに休職前よりも任される案件が少なくなったからだろうか。

将来のことがちらついては消えていく。
わたしはどこへ向かうのか。
わたしにあとなにが残っていて、なにを失うのか。
もう、行きつく先はどこにもないのかもしれない。

そう考えているうちに、寝ても覚めても動悸で悩まされるようになった。このまま心臓が体から躍り出てしまうのではないかという不安がよぎるくらいに大きな鼓動が耳にまとわりつくようになってしまった。理由もなく泣いてしまう日が続いた。

よくない。方向転換を今しておかないと、えらいことになる。

好きなアーティストの音楽を聴く(最近はクラムボンとハンバートハンバート)。
アールグレイの紅茶をとびきり熱くして飲む。
SNSの通知をきる。
手持ちのお洋服から着まわしを考える。
お風呂にたっぷり浸かる。顔まで浸かる。なんなら潜る。
今日何が食べたいか考える。それを実行する。
いつもとちがう口紅を塗る。
ほしい本をリスト化する。
漫画でも小説でもビジネス書でも。
ばあちゃんとアイスを食べる。ひみつのお茶会は夜でも実行。

好きなことだけ考える。
好きな人たちのことだけ考える。

じぶんのゴキゲンをとる方法を、めいっぱい考える。
時間制限はない。

かなしくなったら目をつぶる。
イライラしたら深呼吸する。
涙がでたら…とことん垂れ流す。

「これでいいのだ」と心の中にバカボンのパパを宿す。
いまのわたしに、ぜんぶひつようなことだ。

これでいいのだ。パパは天才だ。

夜が明ければ、すこしは気分が晴れるだろう。
そのときには、じぶんをほめてあげたい。
(サムネイルのばあちゃん、かわいいでしょう。そうでしょう。)

サポートの意味があまりわかっていませんが、もしサポートしていただいたら、詩集をだすためにつかったり、写真のフィルム代にとんでゆきます。