見出し画像

【Obsidian最適化の旅 #4】奇襲、Heptabase

どうも。趣味でObsidianを使っている者です。

このnoteを含む一連の記事は、私が新しいVaultに求めるものを明確にし、Obsidianの機能を改めて深掘りした上で、私のためだけに存在するObsidian環境を作り上げるまでの旅の記録になります。

本記事は前回の続きです。興味のある方はこちらもあわせてお読みください。

前回の記事では改めて「第二の脳」には何ができるのかを具体的にし、自分が何をObsidianに頼ることができるのかが具体的になったと思います。

今回はObsidianについて調べる過程で興味を持ってしまったHeptabaseについて徹底的に深掘りし、結局Obsidianだ!となりつつもHeptabaseからPKMとの付き合い方を学ぼう、という回になります。

どうぞお付き合いください。

今のところ硬派な”思考補助ツール”という印象。

個人の感想です。

この記事は、まったくアフィリエイト広告を利用していません。

Heptabaseとは

トップページより。とても親近感のある顔をしておられる。

Obsidian再建までの道の途中で「Heptabase」なるアプリに出会いました。
彼もどうやらPKMツールらしい。

トップページには上の写真。どことなく既視感。

基本有料らしいが、PCとスマホの同期が可能。ブラウザ版だけでなくデスクトップ版も提供している。Notionみたい。

そして最初の7日間は無料。
触ってみることにしました。

基本機能

Card

Obsidianで言うところのノート。
テキストだけでなく、動画やPDFやコードスニペットなど一通りの情報を残すことができる。wikiリンクも可能。

CardはすべてCard Libraryに格納されます。
それ以上のフォルダによる分類はできません。

Card形式で表示されるので視認性が良い、という印象。

一覧性の良さ。

Obsidianのように複数のフォルダに振り分ける、といったことはできませんが、後述のタグやホワイトボードによるフィルターとソートができて、カスタムフィルターを登録することもできました。

White Board

Obsidianで言うCanvas。
Map Of Contentをホワイトボードで行うのがHeptabaseの肝。

ホワイトボードとカードは独立した存在で、カードはどのホワイトボードにも同時に所属することができます。

面白いと思ったのが、カードは「どのホワイトボードに置かれているか」で絞り込みが可能である部分。
実質フォルダ的な分類機能をホワイトボードが担っています。

プロジェクトごとにホワイトボードを作成し、カードを作っては配置する。

Obsidianの「ノート同士はリンクしろ」がHeptabaseは「カード作ったら配置しろ」にあたりそうです。

ホワイトボードへの配置はメモ同士の関係性をビジュアルで確認できると同時に、そのままフォルダ整理的機能も備えている効率の良さ。

ちなみにホワイトボード in ホワイトボードも可能です。
こちらも視認性はObsidianのCanvasより見た目はかなり良い印象。

Heptabase公式より、Whiteboard in Whiteboard。

Tag

Cardの分類に使われます。

タグごとにプロパティを設定することが可能なので、#議事録 とか#書籍 とかそれぞれ専用タグを用意すればテンプレートのように呼び出し、タグごとに異なるデータを残しやすくすることができます。

特定のタグのついたカードを一覧表示させることも可能です。
形式はテーブルとカンバンの2種類。
ここでプロパティも一覧で確認することができます。

完全にDataview。

そしてタグはグループ化することも可能です。
Obsidianで言うところのネストタグ。

カードの分類の仕方は種類/目的/プロジェクト別など複数ありえるので、複数種類のタグが付いてもグループ化することで、増えすぎたタグも管理しやすくなっています。

Journal

Obsidianで言うところのデイリーノートです。
毎日のメモを受け止める場所として使われます。

ジャーナル上のメモをカード化(Obsidianで言うNote Composer)することもできますし、直接ホワイトボードに落として同時にカード化することもできます。

Periodic Noteの機能はなく、あくまでデイリーのみ。

ホワイトボードの画面では右隣にジャーナルを呼び出せるようになっています。
Obsidianの右サイドバーにデイリーノートを開いている間隔。

Map

ホワイトボードの親玉。ObsidianでもNotionでも、Home Note的な立場にあたるのがこの機能。

この上でホワイトボードを分類ごとにまとめたり、進捗にあわせてプロジェクトのホワイトボードの位置を移動させたり、みたいなことをする。

公式のwikiがとても勉強になる

Heptabaseの公式ホームページからwikiに飛ぶことができます。
こちらに用意されている資料が、PKMツール全般の使い方にも通じる部分が多くとても勉強になりました。

Heptabaseの使い方

Heptabaseは前回述べた第二の脳の2つ目の機能を目的としたツールであることが、ホームページのトップで目に飛び込んでくる文字から伝わってきます。

すなわち思考を補助するツールです。

HeptabaseはMake senseを補助するツール

単なるメモアプリではない、という理由から、明確に使い方を提案してくれているのが印象的でした。(Obsidianにありました?私が知らないだけ?)

  1. Thinking Workflow

  2. Collecting Workflow

  3. Reviewing Workflow

  4. Writing Workflow

それぞれ個別の記事になっているので興味のある方はwikiを読んでみることをおすすめします。日本語訳ページもあるので私がここで書く必要はないと思います。(逃走)

Heptabaseの印象

7日間触ったりwikiを読み込んだりして、硬派な思考補助ツールといった印象を受けました。

第3回で話した第二の脳の2つ挙げた機能のうちの思考の方に徹底してフォーカスされており、使い方が明確で迷わない良さがありました。

公式が出している記事もPKMツールをどう使うかについて示唆深い内容ですのでHeptabaseを使わない方も読んでみると面白いと思います。

硬派だと感じた理由はカスタマイズの自由度のなさです。
テーマやレイアウトの自由度がない。Obsidianのような拡張性も今のところない。
ただ、思考の補助ができます。それも快適に。

この潔い特化の仕方が迷いの少ないユーザー体験を生むのではないかと感じました。

Obsidianとかカスタマイズの沼ですからね。楽しいんですけどね。

Obsidianに活かせる学び・気づき

やはり基本は大事

ObsidianやZettelkasten、Heptabaseに共通する項目はいくつかあり、やはりそれが基本なんだなと思った部分がいくつかあります。

  1. 日常のメモ場所を迷わないためにデイリーノートを運用

  2. 情報はアトミックにノート化

  3. ものごとの理解には文字情報だけでなく空間を使って関係性を表現

などなど。

Cardの視認性いいなぁ → Folder Noteプラグイン

ObsidianではFolder Noteというプラグインを使うとフォルダ内のノートをカード風に閲覧できることを知りました。

実際にはノートができるのでインデックスノート(またの名をトピックノート)的に使うこともできます。

Graph Viewにもノートとして表示されますが、カードとして表示されているものはリンクされず、ノート内にリンクとして明記したものだけがリンクとして認識されるのが細かいですがありがたい部分です。

Folder Noteで作られたノート。呼び捨て御免。

Canvas in CanvasはObsidianでもできた

なお視認性。やる意義は特に見出だせなかった。

個人的にはもうタイトルだけ表示してくれた方が良かった。

やっぱりObsidianを使う理由

Obsidianの書き味?が好きすぎる

Heptabaseの書き味はNotionです。
悪くはないのですが、Obsidianのストレート?なMarkdownの書き味に慣れすぎたためか、なにか、どこか違う感じがします。

言語化はできていませんがおそらく同じ感覚を持つ人はいるはず・・・!

All in Oneを目指している

第一話で書いた通り、私はPKMツールもといObsidianに以下の3つを求めようとしています。

  1. 日記的な運用

  2. ノートから新しい知見や疑問を得る

  3. プロジェクト・マネジメント

これらはカスタマイズ性の高いObsidianだからこそ実現可能(だと思っている)なことであり、2に特化したHeptabaseを使う場合は1と3を他に頼る可能性が高いです。

Obsidianでこれらの実現が現状不可能となれば再検討の必要もあるでしょうが、まだその時ではありません。

頑張れObsidian。頑張れ自分。

次回予告

次回からはVaultの再建にあたりObsidianの各機能をきちんと掘り下げてみようという回になります。

まずはTagからです。
乞うご期待。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?