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結局ハニーチュロが一番美味しい

「夏終わりましたよー」みたいな大雨が降って、ちょっと涼しくなった。
夏がまだ残りたがっていて、めっちゃジメジメしてる。


じいちゃんちのエアコンの風はメロンの皮みたいな匂いがして落ち着いた。

じいちゃんばあちゃんは歳をとりすぎて家の二階にはほこりが溜まってた。

4歳とか5歳の時、長期休暇の度にじいちゃんちに遊びに行ってたのを思い出した。じいちゃんはいつまでもじいちゃんのままだった。俺が小さい頃のじいちゃんのままだから俺が無限に食べられると思ってた。ウケる。
寿司30皿食べると思ってたらしい。俺にそんな時期は無い。


人生で目にしたことのないお菓子を食べた。あんまり美味しくなかったし生地が全部歯にくっついて口の中の水分を奪っていった。あれは何だったんだ?多分虫歯になるタイプのお菓子。


じいちゃんもばあちゃんも俺が小さい時の話をめっちゃしてくれた。
ばあちゃんの高校時代の話とかしてくれた。めっちゃ面白かったけど知らん人と知らん人が結婚した話が8割だった。ほぼわからんかった。


誰にとっても、過去を見るのは簡単だから誇らしげに語っている話の内容はいつも過去の話ばっかり。過去の話をするのは気持ち良い。だから俺らは日記を書くし、俺は短歌を詠む。

思い出の話をしてる時は気持ち良いし、学生時代は楽しかったし
自慢してる時は勝った気分になれる。

みんながみんなあの時の話をしたいしあの時に戻りたいしあの時は良かったって言う。


短歌詠んだ


こんなことを考えながらじいちゃんばあちゃんと話してた。
多分外面だったと思う。

疲れたから最寄り駅に着いてからミスドに寄った。
結局ハニーチュロが一番美味しい。

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