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穏やかに、熱く。伝統を継承する町 秋の掛川ぶらり旅・その1

週末に、一泊二日で静岡県掛川市へ遊びに行ってきました。

三連休とあって新幹線の自由席はそこそこ混んでいて、東北新幹線ではデッキに立ち、東海道新幹線では夫と離れた席に座りました。

熱海を過ぎるとこんもり緑色をしたお茶畑が増えてきて、やがて掛川駅に到着。オレンジ色の駅看板を見るたびに「遠くに来たなあ~」と思います。

まず、掛川駅から500mほどの場所にある「大手門駐車場」でレンタサイクルを借りました。ヘルメットとワイヤーロックも付いて利用料は無料。親切な施設でした。

さて。静岡へ来たらお寿司でしょう! ということで、さっそくお寿司屋さんまでサイクリングです。


掛川では、ちょうど「掛川祭」というお祭りが開催されていました。駅前の大通りは交通規制がなされ、法被を着たひとたちが掛け声とともに大きな屋台をロープで引いたり押したりしながら練り歩いていました。

屋台の一番上には、リアルな赤穂浪士の山車人形が飾られていました

地元の方から教えていただいたところ、掛川祭は城下町・掛川宿の伝統を色濃く残すお祭りで、装飾された43台もの屋台が各町内を練り歩くんですって。

屋台は町ごとに特徴があり、掛川城の近くで見かけた屋台は、大きな獅子舞とお稲荷様が装飾されていました。ロープを引く子どもたちもみんなキツネのお面を付けていて、可愛らしかったです。

屋台を支える大車輪は大人の男性の背丈ほどもあり、ゆるやかな登り坂を、みなさん前かがみの姿勢でのぼっていました。

川沿いの道でも、別の屋台とすれ違いました。

先頭をゆく屋台の上にあるピンク色の飾りは、お店のガラス窓や住宅の玄関口など、町のいたるところに飾られていました。

城下町らしく、屋台を引くさまは、大名行列のよう。
わちゃわちゃとした掛け声はあまりなく(屋台どうしがすれ違う時に盛り上がるそうです)、笛や太鼓、三味線のお囃子とともにゆったりと進んでゆく。穏やかさの中に、熱さのようなものを感じました。

越後獅子の山車人形がありました


さてさて、お目当てのお寿司ですが、目的地に到着したものの、お店の前に暖簾が出ていません。入口には『本日のランチは予約のため、夜からの営業です』の看板がありました。
別のお店へ行ってみると、大勢の法被を着た人たちが集まっています。そのうちのお一人がわたしたちを見て「すみません。お祭りなので、今日はお休みです。」

掛川祭は町にしっかりと根付いた、歴史あるお祭りなのだなあ、と感じました。


きっと、どのお店もお祭りファーストの営業だろうと、お寿司はいったんあきらめて駅前へ戻りました。そして天金さんというお店へ。

タイミングよくテーブル席が空いていてよかった〜。(その後満席に)
おかみさんから頭から食べられるエビをおすすめされ、海老天重を注文しました。

しいたけ、レンコン、しそ、ナス、ししとう、キス、天使のエビ。ご飯、赤だしのお味噌汁、お漬物。ものすごいボリュームです。

衣はザクザク、野菜はほくほくジューシー、タレはやや甘め。赤だしのお味噌汁が、いいアクセントでした。

天使のエビは、贅沢に二尾もありました。カットされた頭を口に入れると、お煎餅のようなパリパリした食感と、ほろにがいミソの風味。うーん、オトナの味。とても美味しかったです。


腹ごしらえをすませて、旅の目的地である場所へ向かいます。

掛川の旅は次回へ続きますので、お付き合いいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!


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