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20数年前のナースの世界と今

20数年前は、ナースの世界はまさに体育界系。特に日本で新人時代を過ごした私は、スパルタで上下関係を叩きこまれた世代。そしてカナダはモントリオールに来てナースになり、その当時のカナダですら、日本よりは少しはマシだったものの、ーやっぱり体育界系の組織。


ところが最近は、それが全く変わろうとしています。
一番違うところ。私たちは日本人もカナダ人も、仕事に全てを捧げる事は、プライベートを犠牲にすることは美学、尊敬される、事でした。申請しない残業、そこまでやらなくても良いのに、一生懸命患者さんに捧げてしまう時間と体力。頼まれてもいないのに、明日のシフトの人がやりやすいように、ちょっと未来の検査や治療がスムーズにいくように前々から計画する、チームプレーを大事にする、そんなことに価値がおかれていました。

今は、もちろん、そういう精神もあることはあるのですが、まずは、セルフケア。仕事に全てを捧げる、タイプの職務態度は、珍しいものを見るように若い子たちには見られます。そして、若い子たち、自分たちの権利をとてもよく知っている。何十年働いた私がいまだに知らないユニオン(労働組合)のオフィスや、電話番号を働いて数ヶ月の人たちがよく知っている。一体いつからこうなっているんだろう?

多分、コロナを機に、働きかかた、というのが大きく変わったのです。お金の価値も大きく変わったのです。仕事は、人生のほとんどを占めるもの、から、仕事は人生の一つのエレメント、人生のほとんどを占めるのは、「私」。お金はあったら良いものだけど、自分の時間を犠牲にしてまで働いて稼いで、貯金するものではもうなくなっていて、自分が必要なだけ稼いでそしてそのお金を使って自分の時間を楽しむ。チームワークは大切だし、必要だけど、チームのために自己犠牲というのはないかなー、という考え方。

悪意は全くないので、この価値観がメジャーになってくると、職場はほんわかとなんだかとてもリラックスしてきて、まあ、大抵のことはどうでも良いかなあ、と思えてくるのです。。。。。。

が!!!!!!!

私たち古いナースは、そう簡単には馴染めなかった。。。。

Gen Z (ジェネレーションZ)と働く私のジャーニー、ちょっと聞いてください。

*GenZ: Generation Z, 1997-2012の間に生まれた人たち。ちなみに私はGenX




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