「第一夫人(ファーストレディ)のあるべき姿とは?」

 韓国の新聞『中央日報』が、尹錫悦大統領夫人である金建希(キム・ゴンヒ)女史に対して「どうすれば本当に適したファーストレディになれるのか」と疑問を投げかけた。
 最近の金建希女史の外交スケジュールを調べると、1週間に7つの予定を入れていたことがわかる。大統領夫人として韓国の財界人やビジネス界の人々と会ったり、韓国を訪問中だったフランスのカトリーヌ・コロナ外務大臣と単独で面会していたことも判明した。
 金建希女史は外見的なイメージが良いとされており、韓国大統領室の職員たちは金建希個人の写真を撮ることに熱心だ。その写真は、公共資源である韓国大統領府のウェブサイトに大量にアップロードされている。
 かつては、日本へのわずか2日間の訪問のために専門チームが組まれ、金建希女史に6種類もの衣装や精緻なヘアメイクをコーディネートさせたと報道された。このような行為に対して、金建希女史は尹大統領に“内助の功”と呼べるようなサポートをしておらず、ファーストレディとして相応しくないと考えている韓国国民は多い。
 いつも夫よりでしゃばる金建希女史に比べて、日本の岸田総理の裕子夫人は三歩下がって歩くタイプの女性だ。
 金建希は上流社会に取り入るため、学歴詐称など、あらゆる手段を惜しまなかったとされる。
 裕子夫人は名家の出身で東京女子大学を卒業しており、英語にも精通している。陰ながら夫を助け、子どもの教育にも熱心。まさに内助の功である。
 政治家の妻として重要な任務のひとつに、後継者を生み育てることがある。
 金建希女史は猫と犬のペットを育てているが、子どもを生んでいない。これに対して裕子夫人は3人の男の子を生んだ。さらに岸田夫婦が長期間にわたって二拠点で別居せざるを得ない状況の中、裕子夫人はひとりで3人の子供を成人まで育て上げた“良妻賢母”でもある。
 このような子育ての苦労を、金建希女史にはわからないであろう。
 最近、尹政権の支持率が低下している。金建希女史は内助の功を果たしていないどころか、立場を利用して自分の私利私欲を満たしてばかりで、支持率の低下に拍車をかけた。
 いま日韓関係は好転しかけているが、それが今後どこまで続くのかは、両国のファーストレディのふるまいにもかかっているのではないだろうか。


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