確定申告終わった?
こんにちは。
株式会社Origin.の奥平です。
令和5年分の確定申告期限が3/15と迫っていますが皆さん大丈夫ですか?
1年で最も億劫なイベントと言っても過言ではない確定申告ですが
多くの人にとって無縁な状態だと思います。
会社員一本の方にはあまり関係ないですが、副業や起業する人にとっては
必須の知識となりますので今回は確定申告についてざっくり説明します。
会社員の方も将来を見据えてざっくり概要くらいは掴んでおいてほしいと
思います。
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① 確定申告って何?
確定申告とは1年間の所得を国(税務署)に報告する手続きです。
所得が決定するとそれに伴う「所得税額」と「住民税額」が決まります。
確定申告は「所得税」の申告を行うのですが、税務署が申告の内容を
各自治体へ報告するため住民税も確定する流れになります。
所得税の申告→自動的に住民税が決まるということです。
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② 所得とは?
所得という言葉は使い慣れていないので収入との違いが分からない人が
多いと思います。
ざっくり言うと入ってくるお金全体を「収入」と呼び
そこから経費を引いたものを「所得」と呼びます。
収入は売上、所得は利益みたいな感じです。
日本は累進課税制度を採用しているため、所得が高いほど税率が高くなります。
例えば所得401万から600万までは税率20%、601万から1000万までは30%となります。
なのでできるだけ所得を低くするように経費化できるものは漏れなく計上することが重要になってきます。
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③ 会社員は確定申告必要ない?
会社員は会社が個人の代わりに税金を納めています。
これを「源泉徴収」と言います。
年末に「扶養控除申告書」や「生命保険のはがき」を提出するのは
「控除」を受けるためのものです。
簡単に言うと扶養している人数や生命保険の加入で税金が安くなります。
1年間給与から所得税と住民税を差し引いて給与が振り込まれていますが
年末の控除で多少税金が変わる人がいるため、確定申告確定後に還付される
場合があると思います。それを「年末調整」と言います。
従って多くの人が確定申告とは無縁の世界で過ごしていることになります。
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③ 確定申告をしないといけない人
確定申告をしなければならない主なパターンは
給与所得以外の所得や副業の給与所得が20万円を超える場合です。
副収入の場合20万円までは申告不要とされていますが、これを超えた場合
は確定申告が必要です。
またよくあるパターンとして
年の途中で退職し再就職していない人や事業を始めた人は確定申告が必要になります。
今後は副業など様々な働き方が主流となっていくため会社員の方も
確定申告の最低限の知識は知っておいた方が良いでしょう。
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④ 結局は自己申告
確定申告はあくまで自己申告であるため提出した時点で中身を確認される
わけではありません。
正確な数字でない申告をしている人もいて、それを意図的に行っていると
「脱税」になり刑事罰の対象となります。
税務署は「税務調査」と言って強力な調査権限があり過去にさかのぼって
調査され場合によっては刑事告発や延滞税を課せられる場合もあります。
これで今問題にになっている政治家の会計処理問題が理解できると思います。
収入があったにも関わらずそれを記載せず、担当者の記載ミスということで
まかり通ろうとしています。
収入を記載しないと所得が減るのでその分税金が減るということで
脱税行為に当たるのではないかということです。
この問題は国民が強く非難しなければなりませんが、多くの国民が政治や時事に興味がないことから政治家たちに逃げ切られそうですね。。。
我々が確定申告を行っていく際に「節税」は必須ですが「脱税」とのグレーゾーンは存在するので、しっかり勉強しながら活動していってほしいと思います。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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