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ご相談 その36. 大切な人と別れました(愛嬌道)|後編

前回の記事では、僕のような「おりられ体質」の方が気をつけるべきポイントは? というクイズをいただきました。

さて、その答えとは? 

まあなんだかんだいって実は結局、食欲なんじゃないかと思っている僕です!


おりられすとへの注意点

僕:「八幡様、僕のようなおりられすとへの注意点について、答え合わせをお願いいたします!」

八幡様:「はい。いわゆる、聞こえてしまう人、見えてしまう人、感じてしまう人は、自分は選ばれた。と勘違いしていて、制御が効かなくなっている可能性もある、ということです。」

僕:「勘違い! なんか恥ずかしい! ・・・だけど、それは仕方がないことではないでしょうか。聞こえたり見えたりしたら、自分は選ばれた存在なんだと思っても仕方ありません。」

八幡様:「興味深いことを言いますね。では聞きましょう。アニキはなぜ、自分が選ばれた存在だと思わないのですか?」

僕:「あ、ほんとだ。それは考えたことなかったです・・・というか、八幡様はなんで僕のところに来たんですか? そもそも、なぜ僕なんですか!」

八幡様:「頼まれたからです。そして、悪いことをしないように監視するためです。それと、見ていて楽しいからです。」

僕:「監視するためって! 穏やかじゃないですね。でも、見ていて面白いって。それはちょっと失礼です!」

八幡様:「見ていて楽しいと言ったのです。まぁ、面白いですけどね。うくくく。」

僕:「笑ってるじゃないですかっ! じゃあ結局、僕を選んできたということですか?」

八幡様:「いいえ、アニキは、私とちゃんと喧嘩ができます。議論できます。私が言ったことを、アニキは鵜呑みにせず、疑問に思い、質問してきます。私が絶対正しいとは、思わず、いつも疑ってかかります。納得するまで、一歩も引かない強さを持っています。この世で一番盲信していないのは、アニキ自身です。」

僕:「あ、はい、それはそうかもしれません。ていうか、きっとそうです。」

八幡様:「ですから、私が言ったことを人に伝える時、断定的に、強めに、それが絶対に正しいんだという言葉にはしませんよね?」

僕:「そんな恐ろしいこと、とてもできません。八幡様が出すお言葉は、なるほどそうかもしれないな。とは思いますし、実際に行動に移せば、きっと八幡様が言う未来は待ってるんだろうな〜。とは思いますが、絶対にそうなる! とは思ってはいません。

いままで、いろんなことがあったので、よく分かるんです。いくらヒントがあったとしても、本人の努力とか、仲間の意識とか、タイミングとか、お金の巡りとか、いろんな作用があって、少しずつ決まっていくことじゃないですか、未来というものは。

だから、何が正しいと、口で言ったとしても、そうなる可能性は半分半分です。だったら、最初から偉そうな事は言わず、その人の言葉を、その人の決意を、尊重していく方向に僕は持っていきます。」

八幡様:「そこです。声が聞こえたとしても、見えないものが見えたとしても、それが絶対だとは、思わず、思い込まず、自分なりの答えを、ひとつの真実だと決めず、疑って議論をしていくこと。それを我々は望んでいるのです。それができる人間が、アニキだったのです。ですから、私は横にいて楽しんでいます。」

僕:「そうだったんですね・・・。という事は、僕は今のままでも大丈夫と言うことでしょうか?」

八幡様:「大丈夫ですよ。ですからゆー様には、心の中に響く声と、とことんまで会話していただきたいと思います。その会話の内容によっては、これって、違うんじゃないかなぁ。と思える部分もきっと生まれてくるはずです。そういう時、信じることをやめ、自分が本当に思うことを、会話の中に載せてみてください。そこで、愛嬌を使うのです。」

僕:「いよいよ愛嬌の出番ですね!」

愛されるために

八幡様:「人に愛されるようにするために、神々に愛されるようにするために、動物たちに愛されるようにするために、人間は可愛く生まれてきています。その可愛さを、より効果的に演出する方法、それをお伝えしましょう。」

僕:「お願いします!」

八幡様:「アニキは、外食をしたとき、つまりおいしいご飯を食べた後、それを作った人に対し、何と言いますか?」

僕:「え? それはもう、いつもシンプルですよ。作った人を見ながら、いやーおいしかったです! と言ってニカっと笑います。」

八幡様:「では、靴を買うときに、右足の外反母趾のことに気づいた店員さんに『こちらの靴ですと、もっと楽にはけるかもしれませんよ?』と言われた時、アニキはどう答えましたか?」

僕:「よく気がついてくれたなぁと感動したので、店員さんに向かって、『すごい! そこに気づいていただいたの、嬉しいです!』と言ってニカっと笑いました。」

八幡様:「では、本屋さんで、ただなんとなくぶらりと見ていたのに、店員さんに、『何かお探しですか?』と聞かれて、何と答えましたか?」

僕:「えっと、それは・・・って、ちょっと待ってください! いつの間にかまた僕個人への質問モードになっていますよ! もうやめてください!」

八幡様:「どうぞ答えてください。何かお探しですかと聞かれて、どう答えたのですか?」

僕:「・・・あの時は、そうですね。すごくいい笑顔で尋ねられたのもあって、『心が熱くなって、じんわりと涙が出てくるような本を探しています』と言ったんです。」

八幡様:「そしたら店員さんはどう答えましたか?」

僕:「一瞬、止まりました。そしてすぐ笑顔になって、『そうしましたら、ちょっとこちらへ。』と僕を奥に案内してくれたんです。そして1冊の本を抜き出して、僕に紹介してくれました。」

八幡様:「それは何と言うタイトルの本だったのですか?」

僕:「武士道シックスティーン、といいます。剣道少女たちの青春物語なんですが、なかなか熱い小説でした。」

八幡様:「では、その店員さんとの会話を、ここで再現ドラマをしてください。はい、アクション!」

僕:「いつのまにメガホン持ってるんですか! ディレクターズチェアに座って、サングラスまでかけて!」

八幡様:「はい、とにかくアークションッ!」

僕:「あ、はい。えっと。まず、状況説明させてください。その店員さんは女性の方で、すごくうなずく方でして、しゃべっていながら、首を上下させる癖を持っていて、そのために髪の毛が跳ねて、揺れて可愛かったんです。

あと、喋り方も、僕の顔を見ることなく、赤い表紙の上に視線を落とし、独り言のようにしゃべる方でした。

店員:「剣道はお好きですか〜? といっても、なかなか剣道されてる方っていないんですけどね。」

僕:「いや、僕、やってましたよ。」

店員:(小さく拳を胸に当てて)「わ! やったー! やってたんですね!」

彼女はうれしそうに、笑顔を綻ばせて続けました。

店員:「私も中学の時にやっていたんですけど、すごいしんどい思い出しかなくて。でも、この本読んで、剣道やっててよかったなって思ったんです。礼に始まり、礼に終わる。心技体。私は剣道で、人間の中心にあるものを、学ばせてもらったんだと思ったんです。これを読むと、自分が好きになるんです。」

僕:「へえ! じゃあ買います!」

八幡様:「はい、カアアーーーット!」

僕:「うわびっくりした! 勢い良すぎてサングラスがズレてますよ!」

八幡様:「店員さんは、一言もこれを買ってくださいとは言ってませんでしたよね。」

僕:「はい、言ってませんし、無理矢理押し付けようとしませんでした。」

八幡様:「なのに、アニキは買ってしまった。なぜでしょう。」

僕:「・・・そっか! 愛嬌だ。店員さんのお話もそうだったんですが、かわいかったんです。ただ自分が好きな本を、自分の経験から伝えたいことを、素直に伝える。そこがとっても可愛かったんです。こういう風に言われたら、みんな誰でも買っちゃうんじゃないですかね。」

愛嬌が乏しいパターン

八幡様:「では反対に、こんな店員さんだったらどうでしょう。こんな本を探していると言われて、武士道シックスティーンを紹介する店員さんが、笑顔も見せず、

店員:「お客様には、これが1番ぴったりだと思います。絶対泣けますよ。まあまあ売れてる本なんで間違いないと思います。」

僕:「う〜ん、、、となると、なんかちょっと悩んじゃいますね。もしかしたら、他を見てみます。と言ってそこを去るかもしれません」

八幡様:「店員さんは間違った事は言っていないのです。ただ愛嬌が乏しいだけです。結論だけを伝えてしまっているのですね。」

僕:「たしかに。」

八幡様:「ですから、見えない力を授かったり、声が聞こえたり、特別な何かをギフトとしてもらったときに、それを受け取った方が誰かに表現する時、愛嬌を使うようにしましょう。

そうすれば、人に伝えるときに、偉そうにもならず、高飛車にもならず、相手を思いやる言葉と、相手を敬う言葉で、埋め尽くされます。その場合、相手は反発心を起こすことなく、その言葉を受け入れることでしょう。喧嘩にもならず、相手は逆に感謝する方向に向かっていきます。」

僕:「なるほど。。それも愛嬌次第なのか。。」

八幡様:「そうなると、相談されている時に相手の足りないところが見えたとして、その足りないところをアニキだったら、どうやって指摘しますか?」

僕:「相手の足りないところ? そんなの、僕は指摘しないと思います。」

八幡様:「なぜ指摘しないのですか? その足りないところを何かで補って、直してもらいたいとは思いませんか?」

僕:「うーん、昔は思ってましたが、今は思いません。相手の足りないところを、足りてない僕が言うこと自体がありえないし、間違えてると思いますし、その人にとっては、足りているのかもしれませんし。

もし僕が足りないところを指摘したとして、相手に取ったら『それって馬鹿にされてるんじゃないか?』と、不安に思われると思います。それよりも、一緒に何かをやってみます。」

八幡様:「何をするのですか?」

僕:「遊びでも、仕事でもいいです。

何か共同で、何かを作ったりとかするんです。その中で『あ、これ難しいな』と思ったところがあれば、僕も一緒に、これ難しいね。結構大変だねこれ。と言って一緒に足りないことを、笑いあおうと思います。

そうすれば、相手は傷つく事はないし、ここが足りないんだなぁ俺。と気づくかもしれません。気づかなくてもいいんですけど。どうしてもそれを伝えなくちゃいけないとなったら、僕はそうすると思います。」

八幡様:「はい。ゆー様。お分かりいただけましたでしょうか。愛嬌と言うものは、一朝一夕で身に付くものではありませんが、もともと持っているそのお力を、愛嬌という愛のオブラートに包み、人に相対してみてください。

そうすると、

  • 叶わなかったことが叶ったり。

  • 会いたい人に会えたり。

  • 人と争うということにならなかったり。

  • 押しつぶされるくらい辛い思いをしなくても良くなったり。

  • 家族との絆が深まったり。

と、どんどん幸せの種が芽生えてきます。

あなたの可愛さを、意識しましょう。あなたは可愛い人です。そこを信じましょう。

頑固に決めることをなくし、柔らかく順応させ、絶対こうじゃないとだめとは思わず、こうなったら面白いな〜くらいの頭で行動することをお勧めします。

そうすれば、意識をコントロールできるようになるだけではなく、無意識面も自分で自然に動かせるようになっていきます。」

僕:「ええっ!? 無意識も、動かせちゃうんですか?」

八幡様:「そうです。ぜひ、突き抜けてください。全てを意識的に、相手を喜ばせる方向に持っていくのです。

最初はわざとらしく聞こえても大丈夫です。ご自分を、キャラクター化していってください。キャラが立てば、あなたの求めている軸が一本入ります。

すると、いつの間にか周りのあなたへの印象がじわじわと動いていきます。もちろん、良い方向にです。

そうすれば、相手の意識が、こちらが無意識でやってることを当然のように感動して共感してくれますし、相手の気持ちが動くことによって、自然な流れを作ることができるでしょう。」

僕:「という事は、簡単にまとめると、ゆーさんの可愛さを、もっと意識的に演出すれば良いということですよね。そして、それを続けていれば、軸ができて、無意識にどんどん可愛くなっていき、摩擦も軋轢もなくなって、願いも叶っていく。ということでいいんですよね?」

八幡様:「その通りです。それが、愛嬌道です。改めまして、冒頭の失礼な態度をお許しください。私は、ゆー様の揺れている魂の一部を、デフォルメして表現させていただきました。それによって、愛嬌という素晴らしいツールの大切さをわかっていただけきたかったのです。申し訳ありませんでした。」

僕:「最初はちょっとびっくりしましたけど、そういうことだったんですね。おかげで、よく分かりました。ありがとうございました。」

おわりに

今回、愛嬌というものの大切さがよくわかりました。愛嬌を振り撒く、という言葉もありますが、僕は誰にでもそうするべきではないと思っております。

それをすると、八方美人と言われてしまって、人間関係もギクシャクしてしまう可能性もあるからです。

愛嬌はもちろん大事ですが、適度に、爽やかに、粋に使いこなすのがスマートでいいのかな〜と思います。

相手の気持ちを和らげたり、相手の心をほぐすには、笑顔が一番だと思っています。愛嬌を頑張ってつけようと頑張るあまり、愛嬌の押し付けになってしまっても本末転倒です。

適度に、謙虚に、愛らしく。

皆様の周りの人たちが、

「あなたに会えてよかった。」

と思っていただけるように、そして、

「あなたにまた会いたい。」

と思っていただける愛嬌。

そんな道を一緒に歩いていきましょうね!

それではまた次回、お愛しましょう♡

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