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雲外蒼龍(うんがいそうりゅう)展と、北陸新幹線

今回の主役はこのイケメンです

僕が生きている間に、福井県まで新幹線が通ってくれることになりました。ありがたいことです。

実はワタクシ、隠れ鉄オタです。だから北陸新幹線に関しましては、震えがくるほどやばい状況です。しかし、そんな姿はあまり人には見せません。

だれかにレアな車両を発見したことを熱く語ったり、パンタグラフや連結部分のしびれるようなカッコよさやうんちくや、空気抵抗をいかに減らして世界一のスピードを実現したかなどのコーフン物語を披露しても、新幹線を超えるスピードでスルーされてしまう悲しい事実。

そんな会話はもうたくさんです。

もちろん、同じ鉄の匂いがする人には喜び勇んで話しますが、普段は封印しております。なので、この記事の冒頭にはニュースとして書きましたが、新幹線開通に対しても決してはしゃぐことなく、淡々と喜ぶようにし、なんとか自分を律している僕は、いつもクールなアイアンマン(鉄男)の見本でありたいと思っております。

さてそんな中、今回を機に福井に遊びに来られるお客様に喜んでいただこうと思い、素敵な企画をご用意いたしました。


西元祐貴(にしもとゆうき)

突然ですが、2021年の第72回紅白歌合戦をご覧いただきましたでしょうか?

そこで石川さゆりさん「津軽海峡冬景色」の背景ヴィジュアルを担当せていただいたのが、西元祐貴です。

八幡様:「その説明では唐突すぎて、わかりにくいと思いますよ。まずは、彼のプロフィールをわかりやすく説明してからにしてください」

僕:「あ、そうですね。わかりました。名前は、西元祐貴(にしもとゆうき)と言いまして、鹿児島は桜島出身の36歳。福岡在住で、墨絵アーティストとして世界で活躍するイケメンです。僕が所属しているジュエラ株式会社が彼の作家活動を支援していて、福井の一軒家を借り切って、全てが揃っている場所で滞在して表現活動ができるように整えました。今このプロジェクトが始まってからすでに7年。ようやく、安定した作品を出せるようになってきたところです」

八幡様:「どんな作品を発表しているのですか?」

僕:「僕たちは陶墨画(とうぼくが)、と呼んでいまして、薄い素焼きの板を作りまして、そこに釉薬で墨絵を描きます。本当の墨で描いても、焼いたら消えてしまいますので、釉薬を墨に見立てて描きます。素焼きの板は、水分を素早く吸い取っていきますので、非常に描きにくい素材ですが、西元先生は、工夫を重ねて、墨絵と遜色のない描く技術を会得され、そのクオリティで右に出る人はいません。最近は、立体物も作り始めております。これがまた面白い表現なのです」

八幡様:「そうですね。墨絵にはない、釉薬の盛り上がりや、貫入のひび割れや、光を当てると変わる釉薬の荘厳さも、陶芸でしか表現できない美しさも加味されて、とても素晴らしい作品だと思います。その作品を長時間見ていても飽きがこない理由は、西元先生の描くものに『何か』が入っているからに他ありません」

僕:「はい。思いっきり入ってますので、目が離せなくなります」

八幡様:「では、直接ご覧いただければわかる細かい輝きを、あえて言葉で表現すると、どうなりますか?」

僕:「うう。それが難しいんですが・・・。見てください。としか言いようがないです・・・」

八幡様:「では質問を変えましょう。そもそもなぜ、陶器なのですか?」

なぜ陶器なのか?

僕:「あ、それは西元先生の所属する事務所のご意向もあります。和紙に描いた墨絵は基本的に販売しません。というスタンスです。ライブペイントで描いたものは、主催者がどうしても譲って欲しいとなった時は、販売していますが、墨絵で販売することはまずありません」

八幡様:「墨絵は買えませんが、陶器で作った陶墨画であればご購入いただけます、という仕組みなのですね」

僕:「はい。で、そもそも、なぜ西元先生は陶芸の道に進んだか、ですが、これは僕が西元先生の作品に出逢ったところから説明する必要があるのかもしれません」

八幡様:「ほう、どんな出逢いだったのでしょうか」

僕:「ある音楽レーベル会社さんで、役員さんと商談というか雑談中、会議室の壁に、龍の絵が描いてあったんです。まあそれが絶大なパワーを放っているので、その絵はなんですか? と震える声で聞いたところ、役員さんがこうおっしゃいました。

「これ、すごいでしょう。この龍はね、この会社の守り神です。西元先生にこの壁画を描いてもらってから、業績が一度も落ちてません。右肩上がりです。ありがたいことです」

そう言って手を合わされたのです。衝撃を受けた僕はその翌週には西元先生がいらっしゃる福岡に飛び、先生が所属する会社の社長さんに交渉をし、契約の運びとなりました」

八幡様:「いったい、何が起こったのですか?」

僕:「あ、もう、ピーンと、僕のパンタグラフが立ったんです」

八幡様:「面白い表現ですね。なるほど、そこから大量の電流が流れた、というわけですか」

僕:「そうなんです。あの壁画を見た瞬間、まさに、ビリビリと。全身が痺れて、居ても立ってもいられないという感じです。この絵なら、世界の平和に貢献できる。そう確信したんです。だからジュエラ社の仲間とともに、これを広めなくちゃいけないって」

八幡様:「ジュエラ社とは?」

僕:「日本の伝統工芸品に、革新の光を当てて世界展開している会社さんです」

八幡様:「確信して、革新をしたわけですか」

僕:「あ、まあ、そういうことです!」

八幡様:「世界展開といえば、日本の新幹線も輸出をがんばっていますね」

僕:「本当だ! はい、そこは同じですね」

八幡様:「そこからのスピードもまるで新幹線のようでした」

僕:「たしかに。契約してから2ヶ月後には、福井でアトリエを構え、試作に入っています。陶板を制作し、作陶の場所を作り、窯を使いやすいように移動させ、大きな投資をかけて彼の力をお借りして、新しいビジネスに展開していったのです」

八幡様:「それからどうなっていきましたか?」

僕:「最初は全く儲けがありませんでしたが、少しずつファンが増えていきました。今では世界中に、西元先生の描く作品を心待ちにしてくださる方がいます。その集大成を、3月16日からの企画展に出します」

八幡様:「新幹線が開通する記念日ですね。おめでとうございます」

僕:「ありがとうございます。今回のテーマは、雲です。雲の外、雲の上には何があるのでしょう。皆さんの心の中にある希望があるはずです」

八幡様:「アニキは雲の向こうに何が見えたのですか?」

僕:「僕には、龍が見えました。どんな色の龍かは、ここでは言いません。おいでいただく皆さんに色を見ていただければと思います。新しい技法と、新しい釉薬と、今までで最大の手間と労力をかけて作った作品が、ずらりと並びます。どうぞお楽しみください。紹介記事はこちらになります」

うんがいそうりゅう

それと、特別企画といたしまして、17日の15時から、チャリティLIVEペイントがあります。こちらは予約制になっておりますので、ご興味のある方はお早めにご予約をお願いいたします。

今回、頑なに墨絵を販売しないと決めていたのに、能登の災害の支援をしたいとの西元先生のご意向で、オークションという形で販売を決定しました。

今回のライブペイントプロジェクトで出た利益を全て支援に回すことを決め、初の墨絵販売の運びとなりました。

皆様、ご期待ください。

西元祐貴、神がかったライブペイント作品の迫力は、圧倒的です。

チャリティーLIVEペイント

■ 日時:2024年 3月 17日(日)
 14:30 受付開始
 15:00 スタート
■ 会場:ART SITE 25
  福井県福井市中央1-20-25

ART SITE 25

観覧のご予約方法

先着30名様となりまして、お電話にてご予約を承ります。下記のお電話番号より、お名前と人数をお伝えください。

TEL:0776-97-8552 ジュエラ株式会社

※受付時間 / 平日10:00-16:00
※定員に達し次第、受付を終了いたします。
※作品はLIVEペイント後、会場に展示し、後日お渡しとなります。
※入札は、会期中に会場にて常時受付けております。

今回の記事は以上になります。

会場でお愛できたら嬉しいです♡

<PS>

鉄オタとしては、雲(クモ)といえば、これが頭によぎるのです。いつか誰かと鉄道談義で大輪の鉄の花を咲かせることも、僕の希望のひとつです。


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