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おりおりいっぴつ #037(今日からFMラジオ出演、はじまります!)

凍える枝の先

小さな芽吹き

待ちこがれ


八幡様は、時折何かに例えてお話をしてくださいます。

「外に出ようとしている芽には、希望がいっぱい詰まっています。その希望を摘んでしまってはいけません。早く咲けよと引っ張り出してもいけません。ただ、待つのみです。心配が先に立ってしまい、芽を出した後のお膳立てをしてしまうのもいけません。寒くても、暑くても、風が吹いていても、雨が降っていても、自分のタイミングで芽を出します。人を育てようとするとき、待てない人が多いのは、自分の昔を覚えていないからなのです」

その時僕は、サービスエリアの唐揚げを待っているところでした。注文したとき店員さんに、

「油がまだあったまってないので、しばらくお時間くださーい!」

と言われ、立ったまま待つこと10分。さすがに長い。まだですか・・・。というか、お店を開けてから油を温めるってちょっとどうなのですか。と心の中でぐちぐち言っていたら、八幡様はこういうお話をしてきたのです。

つまり、待ちなさい。ということねはいはい。と思って、じっと待っておりましたが、店員さんからは「お待たせしてます」の声がありませんし、「すみません、もう少しお待ちください」のアナウンスもないのです。

こうやってほったらかしにされると、やっぱりイライラしてしまいます。小さなことですが、思い通りにならないことで、心の中の小さいキャパがさらに極小になっていきます。

八幡様は、そこで重ねて言いました。

「いよいよ4月3日(今日)から広島のFMの電波を使って発信していきますが、そこでの話題として、このお話は良いのではないでしょうか?」

あわわっと、僕はようやく気づきます。

そうか。僕はこうして、旅をしながらいろんな事件に遭遇し、輪舞曲を奏で続けて30年以上。この経験も確かにネタになる。

そう思えた時に、イライラも消え、店員さんの次の出方を心待ちにできる余裕ができました。

ようやく出来上がった時、店員さんがすでに汗だくなのに気づきました。冷や汗ではないほどの顔の火照り具合から、よほど大変なことが起きていたことを察しました。

「何か問題があったんですか?」

そう聞くと店員さん、顔を面目なさそうに、くしゃくしゃにしながらこう言いました。

「いえ、あの。発電機が壊けてしもうてえ。デンキがこうへんよって、あすこ(遠くにあるトイレ)からいただくのに、延長コードを貸してもらってからにい」

つまり、いつも使っている発電機が作動せず、でも店の場所を変えることはできず、公園のトイレから電源を引っ張る許諾を得たはいいが、延長コードがなくて、近所の人に余っている延長コードを借りて繋いで、ギリギリ線を伸ばし、揚げ鍋の電気を入れていたのです。そりゃあ時間もかかるし、説明するにも難しいし、お客さんを逃がしてしまわないように話をすることもできないし、手伝ってくれる人もいないし、精一杯の頑張りでたった一人、汗をかいてくれていた訳です。

そうなんです。こういうことを、ラジオで喋りたいのです。人の可愛さ。一生懸命さ。嫌なことがあった時の考え方や、小さな幸せの見つけ方。

この番組は、おりらレイディオの延長として、スタートさせます。タイトルは、

「くまちゃんのNIPPONサチあれ!」

です。

12時からスタートする、毎週水曜日の「広島すまいるカフェ」の番組中で、13時からの10分間が、僕の担当になります。

リアルタイムでお聞きいただければ嬉しいですが、お昼の時間ですし、お聞き逃しもあるかと思います。そんな時、生放送以外は、少し時間を置いてから、このnoteで発表させていただく予定です。

今日は実際にスタジオにお邪魔しての生放送となりますが、この時のお話ししたデータをいただけた場合、こちらのブログで聞けるようにできるはずです。

1週間に1回の音声配信になりますが、どうぞ楽しみにしていてください!

今膨らみかけた芽は、春を待って咲き始めます。今まで縮こまっていたぶん、全力で開花いたしますよ〜!

あなたに、今日も幸あれ。


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※ 僕が出演しているラジオをネットで聞くには、下記のサイトの「中国」タブをクリックし、「FMちゅーピー」広島を選択してください。

では緊張をしていない風で頑張ってきます〜♪

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