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カメラを止めるな! 後ろを振り返るな!(ネタバレなし)

見ました。

普段は話題作であればあるほど、根っからの天邪鬼が働いて見る気が起こらない。
しかし、今回は演劇に精通している親友が「うん、面白かったよ。見た方がよいよ」とサラッというので早速映画館に足を運んだ。

連日流れてくる「カメラを止めるな!」の情報を横目で見ながらも、
それまで特段気にしていなかったので、
全くの予備知識を持たずに見ることができた。

これまでの経験として、私はネタバレに恐れを抱くタイプではない。
物語の結末を知ろうと、全く気にしない。
推理小説でも、先にパラパラっめくって犯人を知ってから続きを読むこともたまにある。
(流石に父親も同じ癖があるということを大人になってから知った時はゾッとしたが……)

それくらい、ネタバレハードルが低い。
しかし今回ばかりは知らなくて本当に良かったと思っている。

「どうだった?」という私の問いかけに
「いやー、やっぱり知らない方が良いよ」
と親友が頑なに拒否したのも納得だ。
というか、親友の言葉を借りるならば、
言葉で説明したところで、まったくもってその面白さを伝えられる自信が湧かない。

ネタバレ禁止! と言われても……
つまり、出来ない。

だから、「見た方がよいよ」と言うしかないのだ。

ああ! これ以上は、映画を見た人同士でしか語り合えない言葉しか浮かばない! 無念!!

最後に一つだけ言うならば、「カメラを止めるな!」
という叫びが、出来るだけ多くの人の心に届いて欲しいと願う。

日常は時間を止めることや編集することもできないように、
カメラを止めたくても止められない。
受動的なものかもしれない。

しかし、私は「カメラを止めない!」と、
タイトルロールの言葉に呼応した途端、

途端に思考が能動的になる気がする。
あらゆる視点で物事を考えられるようになる気がする。
見ていた世界が別物に見えるような気がする
違う自分になったような気がする。
動かなかったものが動き出す気がする……

そんな気がするのだ。
そう、カメラは動いているのだ。

「カメラを止めるな!」

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