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印象的なゴールの話


 明日は天皇杯決勝。前日になってようやく実感が湧いてきました。

 今回はヴァンフォーレの試合を数多く現地観戦するようになった2012年以降の、個人的に印象的なゴールを紹介します。

 ※なぜ2012年以降かと言うと、著者が大学進学して、時間的にも経済的にも少しずつ余裕ができたからです。

2012年:J2第35節 アウェイ北九州戦 畑田真輝

 ↑この動画の3:59からです。

 ヴァンフォーレの試合を観戦しに、初めて九州まで行った試合。J2優勝に向け、残り5分で追いつき、ロスタイムのラストプレー近くで畑田のゴールで逆転したの試合。このゴールで優勝を確信しました。ちなみに畑田はこのゴールがプロ初ゴールでした。自分は、ボールが畑田の目の前に来た瞬間、「打てっ!!!」と大声で叫んだ記憶があります。

2013年:J1第26節 アウェイ浦和戦 青山直晃

 J1屈指の強豪チーム、浦和レッズ戦。会場は埼玉スタジアム2002。超アウェイでした。PKで先制を許すも、後半ロスタイムのラストプレー。パワープレーが実を結び、こぼれ球をDF青山が押し込み、劇的な同点ゴール。動画でも分かるように、狂喜乱舞でした。著者も喜びすぎて、椅子に膝を強打しました。残留争いの中で貴重な勝ち点1を浦和から文字通りもぎ取りました。試合後の挨拶で浦和サポがレッズイレブンに浴びせたブーイングがたまらなく気持ちよかったです。初めてアウェイ浦和戦で勝ち点を獲得しました。

2014年:J1第30節 ホーム川崎戦 佐々木翔

 ↑この動画の3:49あたりからです。

 色々なことがあり、川崎に良い感情を持てず、絶対勝ちたかった試合。ちなみにこの試合の前はシーズン2回目の4試合連続無得点。残留争いに向けて、是が非でも勝ち点3が欲しい状況でした。しかし、スーパーゴールで先制されてしまいました。そう、この年のヴァンフォーレは逆転勝ちが1度もなかったのです。しかし、前半のうちに追いつき、後半も攻勢を強め、試合終了間際。セットプレーから佐々木翔が逆転ゴールをぶち込み、シーズン初の逆転勝ち!!!この勝利を皮切りに、3連勝で残留を勝ち取りました。なお、この試合後に喜びすぎて、著者と友人がもつれあい、友人の頭と著者の顎が勢いよくぶつかり、流血沙汰になり、病院送りとなりました。ヴァンフォーレのクラブスタッフも知っている事件で、2chにアホな大学生がはしゃぎすぎたと、弁解の余地もない指摘を受けました。

2015年:J1リーグ1stステージ第9節 アウェイ鹿島戦 伊東純也  

 ↑この動画の0:11あたりからです。

 現在海外で活躍する日本代表の伊東純也はプロのキャリアはヴァンフォーレ甲府でスタートさせました。2015年の開幕直後は超がつく絶不調のヴァンフォーレ。8試合で1勝7敗と壊滅的な状況でした。6連敗で迎えたアウェイ鹿島戦。前半はなんとか耐えて、迎えた後半開始早々に伊東純也が抜け出して、ゴールを揺らしました。このゴールは2015シーズンチームの3得点目でした。通路を挟んで隣で応援していた小学生くらいの男の子が泣いて喜んでいたのを覚えています。試合は何度も心臓が止まりかけたシーンがあったり、アドリアーノ自身がゴールネットに突き刺さり、追加点のチャンスをフイにしたり、後半ロスタイムに稲垣が退場したりと波乱万丈な試合展開でしたが、6分のロスタイムも耐えきり、連敗を6で止めた印象に残る試合でした。著者も勝って泣いた初めての試合です。

2016年:J1リーグ2ndステージ第15節 アウェイ福岡戦 ドゥドゥ

 この年は例年以上に残留争いが厳しく、いよいよ後がない状況でした。相手はすでに降格が決まっていたアビスパ福岡。残留するには勝つしかない試合でした。しかし、前半にオウンゴールで先制を許し、重苦しい雰囲気でしたが、後半に追いつき、試合終了間際にこぼれ球をケガから帰ってきたエースが気持ちで押し込みました。佐久間監督の噛みしめるようなガッツポーズ、サポーターの涙がとても印象に残っています。自分は泣きませんでしたが、周りの涙をもらいそうになりました。

2017年J1第24節 ホーム川崎戦 ドゥドゥ

 この年もドゥドゥ。残留争い中で迎えた川崎戦。微妙な判定で先制を許すも追いつき、ドゥドゥのゴールで逆転。抜け出した瞬間に歓声が沸き起こり、シュートが決まった瞬間、地鳴りのような歓声が起きたのがとても印象的です。残念ながら試合終了間際に追いつかれ、引き分けでした。ちなみにこの試合勝っていれば残留でした。えぇ、結果論です。

2018年:YBCルヴァンカッププレーオフステージ ホーム浦和戦 小塚和季

 J2ながらレギュレーション変更により、参戦したルヴァンカップ。予選を勝ち抜き、浦和と本戦出場をかけた2試合の試合でした。相手のミスをつき、小塚が決め切りました。赤いサポーターたちを黙らせた素晴らしいゴールでした。個人的に初めて浦和に勝つところを見れたので印象的です。

2019年:J2第39節 アウェイ京都戦 金園英学

 昇格プレーオフ進出争いで後がない状況。相手はライバルの京都。多々あったピンチを耐え忍び、迎えた千載一遇のチャンスを途中出場の金園が身体を伸ばして押し込みました。後半ロスタイムには、GKの河田がPKストップで勝利をつかみました。この試合も2015年以来、勝利して涙が流れました。

2020年:J2第18節 ホーム長崎戦 泉澤仁

 ↑この動画の3:40あたりからです。

 コロナ禍で過密日程だった2020年。ホームに長崎を迎えた試合。このゴールは流れがとても美しかったです。DFの山本がボディフェイクで相手をはがした所から攻撃が始まり、金園、松田力、泉澤のコンビネーションで取った得点でした。個人的にもトップクラスの好きなゴールです。

2021年:J2第39節 ホーム松本戦 浦上仁騎

 ↑この動画の4:42あたりからです。

 昇格のために負けが許されない状況。相手は2012年に勝利して以来勝っていない、松本山雅。著者も、その他の方も、絶対に負けたくない相手ではないでしょうか。80分過ぎから4分間で4得点という乱戦に終止符を打ったゴールです。ゴールを決めた浦上は、松本山雅のライバル、J3の長野から甲府へ移籍してきた選手です。ファン感謝デーで、このゴールのことを著者が触れたら、

 著「松本戦のゴール、ホームで決めてくれて嬉しかったです。」
 浦「ありがとうございます。2失点目はやられていたし、松本相手ですし取り返せて良かったです。」
 著「信州ダービーですもんねw」
 浦「そうですねw長野魂発揮しました!」


 こんなやり取りがありました。選手も意識するようです。

 このゴールで9年ぶりにワンソウルを火の海にしました。



 サッカーという競技の特性上、得点はなかなか生まれません。だからこそ、生まれた得点はとても嬉しいのです。

 十人十色の印象的なゴール。みなさんはどんなゴールですか?

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