ヴァンフォーレ甲府と出会った話


 2005年12月某日。


 甲斐市のとある小学校で、朝の会を迎えていました。


 担任の先生の話で、先生はこう語りました。


 『ヴァンフォーレ、今年は昇格の大チャンスです!。J1の16位との入れ替え戦に進出しました。しかも相手の柏レイソルのエース、日本代表の玉田はケガで出られません!。』


 当時、プロ野球にしか興味がなく、地元のヴァンフォーレは名前を知っているくらいで、サッカーのルールは、FW、MF、DF、GKがいること以外は超基本的なことしか分かりませんでした。

 
 けれど、入れ替え戦という試合が、自分をヴァンフォーレの道へと誘ってくれました。


 NHKで中継してくれたヴァンフォーレの試合を初めて、本当に初めて、じっくりと観ました。


 知ってる選手はおらず、当時はオフサイドすら分からない状態でしたが、バレーっていう選手がすごいってのと、キーパーの阿部謙作がすごかったという記憶が残っています。


 そして、前代未聞の停電騒ぎも覚えています。


 中断の間は親に促されて、風呂に入っていました。


 そんなこんなの1戦目で、2戦目は土曜日だったので、幼なじみと実家で中継を観ていました。


 バレーがダブルハットトリックの大爆発で、見事昇格を決めました。


 あの入れ替え戦が無ければ、ヴァンフォーレ甲府と出会っていたのはもっと遅い、もしくは、出会っていなかったかもしれません。


 クラブの運命も、自分の運命も変わった2005年のJ1J2入れ替え戦でした。


 あとは担任の先生が、朝の会で熱く語ってくれたのも影響しました。


 あの語りで、両親を押し切って、入れ替え戦の中継を見ました。


 自分にかけがえのない財産をくれたヴァンフォーレ甲府に感謝です。


 これからもヴァンフォーレ甲府とともに…

 

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