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あの夜を一生憶えている

忘れちゃった方が この際 楽だよ
捨てられちゃったならば 悲しいだけだから

周りに流されない 信念を持っちゃ いけない?
こうなったら 突き通すわ
青春には 絶え間ない 
疲れ癒すほどの ララバイ
ずっと本音で 愛したい

きっと他にも
ライバルがいる
浮かれている自分が怖い
- Berryz工房『あなたなしでは生きてゆけない』-

のっけからそんな重い話ではなくて。いや、ある意味そんな話でもあるんだけれど。この歌のように初恋を最後の恋として一生"はじめての人"を愛するってのは至難の業だなと。それはアイドルもまた然り。もうこのアイドル以上に推す存在は現れないだろうなぁと思っていても、意外とあっけなく崩されてしまうものだ。本題に入る前に、元アイドリング!!!15号朝日奈央さん、ご結婚おめでとうございます。僕にとって以前はあなたが生き甲斐でした。あの頃以上に燃え上がる訳がないと、これまでずっと信じて生きてきました。時の流れというものは、色んなものを変えていくんですね。ついでに、峯岸みなみさんもご結婚おめでとうございます。僕はAKB48だと篠田麻里子さんや大島優子さんのファンだったのであまり話したことはありませんが(1回だけある)、とにかくおめでとうございます。

前回の記事に書いた【CYNHN】(スウィーニーと読むよ!)というアイドルグループへの熱がやまない。ついこの間まで「ラストアイドルへの熱が日に日に増している」と言ってたのに一体なんなんだコイツの気の変わり様は!?と冷ややかな目を向けられるかも知れないが、紛れもない事実なのだから仕方ない。ここで自分を着飾って嘘つく意味もないし。2週間前のTIF2022での出来事は、間違いなく生涯忘れられない千載一遇の出逢いといえよう。

とりあえずあの日のことを少し振り返ってみる。前回と多少被るところもあるかも知れないが、そこは何度でも大いに語りたいところなので勘弁してほしい。8月6日。陽は沈み、Zeppダイバーシティ前のガンダムを中心にお台場がより一層ギラギラを増していた19時半を過ぎた頃、湾岸スタジオの屋上へと向かう。ドールファクトリー(湾岸スタジオ内のライブ)で初めて存在を知り、そのパフォーマンスの素晴らしさに惹かれて2回目のスカイステージでのライブも見に行こうと決意。午後からの参戦とはいえ、そこそこに歩き回っていたので脚にやや疲労が溜まる。エレベーターを出てからの連続階段がやけに重くのしかかる。屋上に到着するも、ふと本来の予定ならこの時間あたりに再びホテルに戻り大浴場でサウナだったなぁと雑念がよぎる。17時にチェックインしていたので、ホテル内にいない時間はやけに勿体なく感じる。やっぱりここらで潮時かな、でもせっかく屋上まで来たしな、という心のせめぎ合いの中で葛藤し、一旦ステージを離れエレベーター近くまで移動して考えようと階段を降りる。何だかまだ名残り惜しい気もする、でもまぁこんなもんかぁと下っていると、僕の前からひとりの女性が階段を登ってきた。

その方を見るとなんと、ナ・ナ・ナンと(ラ・ラ・ランドみたいにいうな)、TIF2022のチェアマン長濱ねるさんではないか。この日到着してすぐのスマイルガーデン(湾岸スタジオ前の広場のステージ)でお姿は遠目から拝見したけど、まさかこんな目の前に現れるなんて。その映画のワンシーンのような光景、あまりの衝撃に魔法にかけられたように固まってしまったが、ねるさんの後ろからゾロゾロとスタッフらしき集団が続いてきたので「(あ、これは今撮影中やな!)」と我に返り、空気を読んで即座に端っこに寄り道を空ける(それくらいの配慮心は持ってる。本当は「お疲れ様です。『ダ・ヴィンチ』の連載毎月読んでます。朝ドラも楽しみにしてます!」とヲタク全開で声を掛けたかったが!)。この一般用の階段(出演者はエレベーターで一気に上へ行ける)を通るのもそうだし、まさかこの時間までいると思わなくて脳内がぶっ飛んだサプライズ。そうか美女がお台場の綺麗な夜景をバックに…っていう演出も必要やな。いや待て、ねるさんが上へ向かうってことは取材だよな。だとしたらトリのCYNHN(何度でも言う、スウィーニーだ!)のステージ、何かあるかも知れないと、後ろ髪をグワシと引っ張られ(刈り上げているので襟足は伸びてないが)、かのクライフターンばりに踵を返しねるさんの取り巻き(20人くらいいたので、4〜5人は何もしてないかも知れない)の最後尾につける。

20時。艶やかに屋上にカムバックし、最前ブロックの上手にスタンバイする。わりと見やすい位置。右を見やるとねるさんがカメラを構えている。やや意識が右半身にいきつつも、『真っ白なキャンバス』というグループの曲にクビを揺らす。うん、やっぱ今日見たどのアイドルのパフォーマンスも良かったなーと改めて思った(ウイバナ、スパガ、豆柴の大群etc…)。そしてポジションを中央やや下手寄りに移動しCYNHNスウィーニーだよ!!!)のステージ。素晴らしかった。いやもう言葉でなんか表せないほどに極上の時間だった。やはり夜のスカイステージを選んで間違いなかった。一瞬サウナのためにホテルに戻ろうとした自分をぶん殴りたいほどに。まさかまさか、こんな結末になるとは予想だにしなかった。BiSHが不参加になりモチベーションが下がり到着の時間が大幅に遅れ、楽しみは水着の推しメンとのチェキ撮影くらいで(一瞬だったけどこれもまた最高だった)、テキトーに夜までブラっとするだけだったのに。今日初めて存在を知ったグループにこんなにも惹かれるなんて。本来予定どりに午前中から参戦してたら15時はランチ予定だった。世の中何があるか分からないもんだなぁ。

ライブ後はやけに余韻でドーパミンがドバドバ出ていて青海からゆりかもめに乗らず、何故か無性に走り出したい衝動に駆られジョギングを開始。CYNHNスウィーニー)を聴きながら、ヒラヒラと舞う蝶のように小躍りし、夜の静寂に溶けていく心地良い時間。流石にエンドレスとはいかずに東京ビックサイトあたりで朽ち果て(そりゃそうじゃ!のオーキド博士状態)、国際展示場からゆりかもめで豊洲市場前のホテルへ。楽しみにしてたお台場の景色が一望できる大浴場のサウナで3セットバッチバチにキメて、ようやくこの日の目的を達成したと安堵する。あとはまったりソロ打ち上げがてら出来事を反芻しながら酒を飲むだけだな〜とTwitterをチェックしていると、大浴場へ向かう前にフォローしていたメンバーの綾瀬志希さんがスペース(音声の生配信)をしているので何気なく覗きにいくと、どうやらホテル着いて大浴場に向かう前に書いた小生の感想ツイートを見ていたようで、その上全文読み上げるではないか。いや流石に恥ずかしいわ(見返したら本当に恥ずかしいこと書いてた)と思ったけど、ついさっきまで見てたライブ見てたご本人にこのテンションが届いてるのって、今の時代当たり前っちゃ当たり前なんだろうけどかなり嬉しかったよね。

これだけ数多くのアイドルがいて、この日も沢山のアイドルを見て、その中でCYNHNスウィーニー)に巡り合えたことは、もはや運命的なんじゃないかと昂らずにはいられない。欠けていたパズルの1ピースがカチッとハマった感じ。サウナから出て脱水気味だなと感じ冷水を飲むと身体にじわじわと染み込むあの感じ。欲しい時に必要なものが現れたんだ。SILENT SIRENが活動休止して、ラストアイドルが解散したこのタイミングで。調べたら3年前にTIFを見に行ったけど、CYNHNスウィーニー)はフジテレビの7階のステージに出ていたから逢える訳もなく、それに当時は青春高校3年C組アイドル部とラスアイに夢中だった。もしあの時にライブを見てたとしても、ハマってはいなかったように思う。なんとなく。3年前もファーストサマーウイカさんのBILLIE IDLE、チェキッ娘の『海へ行こう』をカバーしたハコイリムスメ、推しメンの日南りとちゃんが当時所属していたメイビーME、そしてあの日イチの衝撃的だった新しい学校のリーダーズ(今や海外で活躍しとる!)とか、この当時はパンチ効いてる出会いが沢山あったから埋もれてしまっていたかも。今丁度いいタイミングで、あの5人に出会えたのは紛れもなく運命なんだ。

可笑しなもんだ。数時間前までは存在すら知らなかったのに、こんなにも燃え上がるほどに熱い気持ちでいっぱいなんて。いつ知ったかなんてどうでもいいんだよ。今自分が胸を張って好きと言えるなら。例えるなら腹が減ったなーと偶々目についた定食屋に入って、そこが信じられないくらい美味っていうやつ。そういう店はリピートして、2回目なのに常連ぶっちゃうやつ。人生の出会いなんて、そんなもんだろう。これだけ世の中に物や人が溢れている中で、自分に完璧に順応する事物を見つけるなんて奇跡のようなもので、特に小生はそんなドラマチックな展開に大きく憧れを抱いているので、この日はきっと今年だけじゃなく、ここ数年の中で最良の日になったと思う。

そしてその日以降YouTubeやらCYNHNスウィーニー)関連の動画を見たり、引き続き綾瀬志希さんの配信を何度も見てるうちに、これは8月20日のツアーファイナルライブに参戦するしかないだろ!と腹を決めてチケット購入。お盆休み明けのしんどさあるけど、もうすぐあの日のTIFのように最高潮な夜が待ってるから頑張れるとブーストがかかったライブ2日前の夜、それは脆くも崩れることになる。メンバーの皆さんが流行り病に感染しライブ延期。当日ライブ前に行く会場周辺のサウナ施設を探していたタイミングだったので、打ち上げ花火上がる前に大雨大風の大嵐で中止中止!なほど絶望の淵に追いやられた。マジなんか。今のご時世感染してしまうのは仕方なくて誰も責めることが出来ないし、寧ろマスクなしのリスクありまくりの状態で我々にエンタメを提供しているスポーツ選手、役者、アイドルの皆様には敬意を表する。ただ、やはり期待値が膨大になりすぎてただけに虚無感が襲う。少しばかり、自分が調子に乗りすぎたせいか?とも思う。出会いから上手くいきすぎて、本来自分がやるべきことを見失ってないか?あまりに夢中になりすぎてないか?と。よくよく考えたら、配信に夢中で多くの時間を費やしてしまったし。やはり昔のようにアイドルを応援することは無駄なのか?と自責の念に駆られる。

牧草地のままなら、丘の上で緩やかな風を感じ、のらりくらり平々凡々と過ごしていた筈だ。でもそこに一輪の花が咲き、甘い蜜を吸いにヒラヒラと蝶が舞う光景にどうしようもなく惹かれてしまった。その美しさを知ってしまったら、もうそれなしでは生きていけなくなる。そんな所まで来てるような気がする。CYNHNスウィーニー)なしでは生きていけない。もはやサウナと同じレベルだ。勿論のめり込むことは素晴らしい。ただ、自分を見失っては駄目だ。何事も持ちつ持たれつの程よい距離感を保つことは大事だ。とはいえ、やはり奇跡的な出会いをしてしまった以上、この先もきっとあの夜以上の素敵な景色が見られると信じたい。先日のTIF2022にしても、流行り病感染がTIF前日のタイミングになり出演キャンセルになっていたとしたら、一生存在を知る事なく終えることになっていたかも。一生は大袈裟か。ねるさんが取材した番組を目にするだろうし。いや、でも後に映像を見返したけど、やはり生でライブを見てあの空気を体感してなければ好きにはなっていなかったろうな。

今はただ、メンバーの皆様の回復を待とう。その間にファンとして更にレベルアップできると思えば。次は来週末のリリースイベントで会えそうな気が。唯一問題なのは歯医者の予約の日と被っていることだ。治療後にその足で早々に新宿に向かうことになるだろうが、あまりにも長引いたら治療途中であろうが抜け出して向かおう。どんなに痛みがあっても、会いたい気持ちで吹き飛ばしてくれる筈だ。そんな感じで今夜は単に、新芽のように生まれたてのCYNHNスウィーニー)への熱き思いを語りたかっただけ。では、また。

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